白浜学園

白浜学園の日常

満開の花々、音楽療法、煮卵・カップケーキ

2014-04-13 18:36:07 | Weblog

パンジーが、自慢したいくらい(自慢しています)見事な花を咲かせています

花好きの事務のYさんが、毎朝、玄関周りのお掃除と枯れた花がら摘みを、丹念にしてくれているからです。

きれいの陰には、こまめなお手入れが必須ということですネ、化粧品のCMみたいで恐縮ですが、

ある朝、チリ取りいっぱいの花がらを持って、お掃除中のYさんを見かけて、ちょっと胸キュンとしました。

     

 

 

白浜学園の生活指導員歴11年(結婚退職)の、黒木 史音楽療法士は、非常勤講師として、

もくせい園・白浜学園門川事業所・白浜学園(グループ夢限・ゆうゆう工房)の音楽療法をしています。

ゆうゆう工房の男性メンバーのある日の音楽療法を、ご紹介します。

水色の洗面器に、浮かべているのは、片面にクレヨンを塗り、半分に折った和紙の花

吸水して、ゆっくり開く様子に、みんな釘付け

『開いた、開いた、何の花が開いた~』と、歌いながら、その時を待ちます。

きれいな虹色の花が、開きました・・・

      

 

グループ夢限の女性メンバーの音楽療法は、居室を借りて。

たまには、こういう刺激の少ない環境設定でも行います。

『この日は、これで良かったんです』とは、同じく音楽療法担当のT支援員の弁。

  

 

『園長にもらったレシピで、作りました出来立てを、食べてください』と、

第二白浜学園の女性メンバーふたり支援員Kさんが、

バナナ入りカップケ-キを持ってきてくれました。

仕事量やその日の職員数で、月に一度程度、調理をします

女性メンバーふたりの笑顔に似た、優しい味の美味しいカップケ-キでした。

 

 

さてさて、そろそろお昼というある日のこと、

白浜学園厨房に勤務しているTさんが、

ニコニコと胸を張って、『コレ、僕が作った今日のチャンポンの煮卵です、どうぞ』と、半分に切った煮卵を、持ってきてくれました。

「下処理ばかり・・・」とマンネリ気味だったTさんに、「コレは、『Tさんの〇〇〇』というものを」と、園長から依頼を受けたN栄養士が、早速、手配してくれたのです。

両親を亡くし、親戚の人たちに説得されて、渋々入所したTさんでしたが、

白浜学園(入所・新生)➡ グループホーム・就労移行支援を経て、

今では、料理好きという本人の特技を生かして、調理員として、働いています。

先日も、『高いから・・・』とあきらめようとしていたゲーム攻略本を、アマゾンから中古本で安く取ってくれた園長に、

『お礼に』と、米粉のクッキー(グルテンフリーの食事をしている園長用)を持ってきてくれたばかりでした。

いつまでも、白浜学園という枠の中で、護りつづけることはできないかもしれませんが、

今は、彼の成長を素直に、喜びたいと思いました。