白浜学園

白浜学園の日常

‘調理療法‘としての調理実習~白浜学園 門川事業所のお弁当作り

2012-08-25 16:05:22 | Weblog

3年前の春、次年度の計画つくりの頃、門川分場(当時)のI支援員が、けっこう深刻な顔をしてやってきました。

「来年の調理実習、どうしたらいいでしょうか

全体で取り組むには、人数も多く、数名のできるメンバーがやってしまって、お客さん状態のメンバーがいたり、

ざわざわと落ち着かず、支援員としても、確かな手ごたえが感じられない・・・といった悩みを話しました。

 

① 門川分場の職員4名で、4グループの能力別のグループ分けをすること。

② お弁当を作り、お昼に食べることを目標にすること(お弁当箱は、自宅から持参すること)。

③ メニューは、グループ毎にできるものにアレンジして構わないこと。

④ できれば、最終の3月には、ふたつのお弁当を作り、家族にふるまうこと。

といったことを、とりあえず提案しました。

 

その後、どうなったか

グループによっては、初めにかなり苦労したようでしたが、回を追うごとに、少しずつ出来ることが増え、

離席も減り、遂に、今年の3月には、ふたつのお弁当を作り、自宅に持って帰ることができました。

『わが子の作った弁当を、食べる日が来るとは、思いもしませんでした・・・。』

『ちゃっかり、自分で食べてしまいました』といった感想も寄せられました。

メンバーにとって、お弁当は、楽しい思い出につながるようで、なかなかのクリーンヒットでした。

自分のお弁当箱を持ってくることで、調理実習が、ご家族を巻き込んだイベントにも、なりました。

「おかあさん、お弁当箱のフタをするには、どうしたらいいの

「おかずを減らせば、いいのよ」という、ほほえましい‘やりとり‘もあったとか。

 

今週のお弁当つくりでは、「(卵焼きが、上手に巻けて)やっと、できた」と喜びの声も聞けました。

前日の買い物から、食事、片付け、「美味しかったよ」の報告まで、

すべてが、まさに『調理療法』であると思います。

 

                                 

今年度は、ぜひ、支援員の手による実践報告があるものと期待しています

 

               

 

 

 

 

 


染色実習、いつもの作業しています!

2012-08-19 11:04:54 | Weblog

相変わらずの厳しい暑さの毎日ですが、白浜学園の皆は、

お盆も終わり、いつもの生活に戻っています

流行り言葉でいえば、『まったり』とした、ゆうゆう工房の作業風景です。

      

 

ブライトハウス(宮崎市)のメンバーさん2名・職員さん2名が、Tシャツの染色実習に来園されました。

ご希望は、ペットボトル染めでした。

乾燥して、仕上げて、後日、お渡しします。

「とても、丁寧で、きっちりした、お仕事ぶりでした」と、担当したT支援員が話していました。

ぜひ、ブライトハウスでも、挑戦してくださいね

  

 

 

 


職員研修、もくせい園の放課後学童(書道・運針)

2012-08-14 07:51:06 | Weblog

11日(土)の保護者会の後、午後から‘職員研修‘を行いました。

11日は、退院後・自宅療養中のYさんの帰園後の対応を見すえた、ケース会議でした。

実は、7月にも同様の会議をしましたが、資料が少ないということで、この日の会議となりました。

22年前の白浜学園入所の際の資料や、その後の歴代の担当による『歩み』(そだち園を参考に、年2~3回、作業科・居室担当が記載

し、家族、福祉事務所に送付していた=措置費の頃)、個別支援計画、日々の記録等々、多くの支援員が初めて、目にするものでした。

丹念に、資料を探し出して、読み込み、印刷したI支援員、ご苦労様でした。

その後、園長から、Kさんの家庭訪問の記録、河島淳子先生(トモニ療育センター所長)の紹介等がありました。

12日(日)は、『自閉症の人が見ている世界~自閉症の人を正しく理解するために~』(朝日新聞厚生文化事業団)全3巻の視聴、

合間に、終戦の日も間近ということで、森山良子のさとうきび畑(1969年バージョン、66回のざわわ、11番まである)を聞き、

園長から、‘フランクルの「夜と霧」‘の紹介も、ありました。

1日半の会議を通して、具体的な対応の話し合いまでは出来ませんでしたが、

Yさんと、Yさんのこれまでの人生を良く知り、

みんなで、「お帰りなさい」と迎え入れえる下地作りは、出来たように思います。

 

  

 

 

運動会や卒園式くらいしか、お伝えしていない‘もくせい園‘ですが、

‘放課後学童‘のみんなは、夏休みといえども、

それぞれ、ウォーキング・調理・階段昇降・水遊び・図書館・カラオケ・・・のほか、

いつも通りの、「音楽教室」「絵画教室」「書道教室」「スポーツ教室」にも励んでいます。

11月23日の「白浜学園祭」での展示を目標に、がんばっている「書道教室」ですが、

講師のU先生から、「どのタイプが、良いか?選んで欲しい」との依頼が・・・。

う~ん、素人の私たちには、むずかしい依頼で、頭を抱えております

 

    

 

身近にいた祖母や母の姿を見て、私たち大人がいつしか、自然に身につけた家事の数々、

何とか、少しでも‘放課後学童‘の中で、教えてゆきたいと、

ホーム世話人のKさんにお願いして、今年から、『裁縫教室』を始めました。

他の子の様子が、気になったり、集中が切れて、飽きてきたり、

そのたびに、「お裁縫ができると、どんなに良いか、みんな(大人)で話し・・・」

最後まで、がんばると、「思わず、抱きしめました」と、記録に書いてありました。

あっちこっちに飛んでいた大きな針目も、今では、ご覧の通りです。

簡単に手に入れることは出来ない、‘達成感‘や‘技術‘ですが、

その過程も、大切な‘療育‘だと、改めて、思います。

 

  


だれやみランチ(夏の疲れを癒し、元気を回復するために)、館内サーキット

2012-08-13 12:01:48 | Weblog

散々、言われていたのに、遅くまで、テレビを見ていて、遅刻や欠勤、居眠りをしてしまったホームメンバーや、

いつものテレビ番組がなくて、「つまらん」と早寝した人、

ルールや勝敗がわからなくて、我関せず・・・の人など、

有形無形の影響があったロンドン五輪も、遂に、終わりました。

いつもの暮らしを取り戻そうと思いますが、この暑さだけは、何とかしてほしいというわけで、

ゆうゆう工房のメンバーが、新装開店した美々津の『いけすレストラン大漁丸』に、出かけました

日向灘を見渡す貸切状態のお部屋で、「お船出定食」(消費税込み1029円)を満喫し、

都濃ワイナリーまで、ドライブ

牛乳パックの手漉きハガキなどを置いている「太平洋ドライブイン」で、お菓子やソフトクリームを買い、帰園。

H支援員の報告書には、外食を楽しみにしていた前日の様子や、食事中のみんなの表情のほか、

「外で食事をするということが、こんなにも心や体を、リフレシュしてくれるものなのだと、改めて実感しました。

これからも、もっと、豊かな生活に結び付けられるような活動を提供していきます。」

と、決意が書いてありました

 

   

 

いっぽう、美容と健康のために、日中の強い日差しを避けて、

館内ウォーキング、トランポリン、フラフープ、バスケットビンゴ、コーンのジグザグ走行などの館内サーキットに、

励んでいるのは、グループ夢限の女性メンバーですが、いまひとつ、気分が乗らなかったのか、

ちゃっかり、コーンを手で押しやっていたEさん

私の優秀なパナソニックのデジカメは、その瞬間を見事に、キャッチしましたよ(笑)。

子どもの頃は、あんなに回せたのに、大人になると、むずかしいフラフープ。

職員も苦戦していました

 

   

 

白浜学園の近くの田んぼの稲が実り、稲刈りが、始まっています。

新米も出回り、始めました。

しかし、青い空と白いモクモクの雲を見ていると、「やっぱり、暑いわ~」と感じてしまいます。

早く、涼しくなってほしいです

 

       

 

 


畑仕事の効能、ケアホーム奏 Y農園!?

2012-08-05 11:34:52 | Weblog

ケアホーム奏メンバーの Yさんは、日中は、新生で活動することになっているのですが、

何とかかんとか言っては、奏に戻り、敷地内の空き地を、せっせと耕し、草を抜き

着々と畑にしてしまいました。

今では、世話人さんたちに‘Y農園‘と呼ばれ、枝豆は、メンバーのおやつに、

また、ピーマンなどの青菜は、おかずに、なりました

もちろん、陰ながら、豚糞を入れたり、苗を植えたり、休憩を促したり、お茶を入れたり

世話人さんたちの応援も大でした。

園芸療法といって、過去には、先生方を呼んで、研修会をしたこともありましたが、

頭から入る園芸療法と違い、Yさんのように幼い頃から、慣れ親しんだ‘畑仕事‘は、

理屈抜きに、楽しそうです

実は、毎日朝夕、奏のヨコを通って、白浜学園に通勤する私は、

畑が青々と立派になり、雑草が日を追うごとに無くなって更地になっていく様子に、

まるで、自分が耕しているようにうれしく、癒されました。

そんな何もかもを含めて、『園芸療法』と呼ぶのなら、

『園芸療法』、悪くないぞと思っています。

      

 

ココからは、オマケの写真です。

白浜学園前の百日紅(さるすべり)が、とてもきれいです。

名前は、わからないのですが、県森蓮ヨコの黄色い小さなユリのような花も、可憐な美しさです

   

 


8月の‘桃乃屋さん展‘、手作りスウィーツ

2012-08-04 17:06:59 | Weblog

台風10号が去り、またまた暑い日が、戻ってきました。

セミ時雨も、毎年こんなにうるさかったかなと思うほどの、大音量です。

3日間の恒例の家出から、ご帰還の小夏さん(♀、写真右)、

事務所入り口の小さなダンボール箱に、無理無理、入り込んで、

遂には、小玉ちゃん(♂、写真左)を、追い出してしまいました。

猫って、どうして、こんなに、定員オーバーの小箱に、無理無理、入るのが、大好きなんでしょう

  

 

 

 

8月の‘和菓子処  桃乃屋さん展‘は、『新生の手しごと展』です。

ウエス用の中古衣類のボタンを再利用したコースターやランチョンマット、

リメイクシャツ、木のキーホルダー、同じく木の押しピン、手縫いのシュシュ等々の展示・販売をしています。

初日、二日目で、お買い上げ品包装に用意した紙袋が残り少なくなり、あわてて追加補充しました。

作ったものが、売れるって、いいですね

何か、うれしく、元気に、なります

どうぞ、機会がありましたら、お出かけください

        

    

 

 

 

今週の手作りスウィーツ2品

ゆうゆう工房、『ワタナベ先生のお菓子作り教室~ソフトプリン

新生、ぶどう箱を折って、納品したK果樹園さんからの頂き物のぶどうで作った‘ぶどうジュース

です。

ニコニコと運んでくれた、温かなみんなの笑顔と心遣いもうれしくて・・・、本当に良いお味でした