もくせいクラブでは、当初から、活動に ‛絵画’ や ‛音楽’ を取り入れてきました。
白浜学園の ‛にこにこ絵画教室’ は、初めて29年になります。最近メンバーのみすずさんの絵が、
劇的に変わりました。彼女は、会話も書く事も出来ますが、こちらの質に答える事は苦手です。
いくつかの強いこだわりもあります。
絵も、始めはキャンパスに、いくつかの絵の具を混ぜ合わせて終わっていました。(①図)
次に、多少は形が現れるようになり、5本指の動物の絵を長く書いていました。(②図)
そして、昨年夏以降、突如として、一目でそのものが分かる具象画を描きだしたのです。(③図)
奥村先生はじめ助手の北野さんも白浜学園の職員も、この間、対応は全く変わっていません。みすずさんの中で、何かが変わってきたのだろうと思います。
施設は、『劇薬ではなく漢方薬のように』おだやかにゆっくり作用するものと教えられました。
‛絵画’ も ‛音楽’ も ‛調理’ も、日々の‛活動’すべてが療法です。
一喜一憂せずに、長い目で働きかけてゆくことが大切と思いました。
(①図) (②図) (③図)