雨は少なくても、蒸し暑い日が続きます。
今週も、けっこう、みんながんばりました。
開園以来(23年間)、初めて、グループ‘夢限‘に、外部講師をお招きして、
『ステンシル教室』をしました。
講師は、田上多津美先生。延岡在住の友禅染の先生です。
既に、門川事業所、もくせい園(もくせいキッズ・もくせいジュニア)でも、ご指導いただいています。
第一回の教室では、‘父の日のプレゼント‘用に、ハンカチにつぼ(壷)のステンシルをしました。
Y支援員による課題学習の導入、小集団活動の内容見直し・・・等々、
『介護より、治療教育をより重視した日課』への試みのひとつとして、実施しました。
「毎日の課題学習が、何に結びつくのか?具体的に、目に見える形にしないと
若い職員には、分りづらいのではないか?」との、Y支援員の提案でもありました。
「男性メンバーが、結構、落ち着いて、取り組めていて、新たな面を見ました!」とは、女性のA支援員の感想でした。
‘論より証拠‘
高等部を卒業して、4月から、通所のNさん、開園以来の入所メンバーのEさんの初ステンシル体験を、ご覧ください。
‘夢限‘メンバー全員が、初挑戦で作った、記念すべき、第一作は、無事‘父の日のプレゼント‘になりました。
ステンシルでは、先輩格の門川事業所の、今年の‘父の日のプレゼント‘は、
‘夢限‘グループのつぼ(壷)を、ふたつ、杢グレーのTシャツに配したおしゃれなものです。
きっと、喜んでいただけることでしょう
「参考に」と見せられた‘夢限‘男性支援員たちは、学園祭をめざして、さっそくTシャツの購入伺いを出していました(笑)。
白浜学園・ゆうゆう工房の‘父の日のプレゼント‘は、木のキーホルダーです。
「父の日の・・・」と言うと、すぐに、わかったようで、ニコニコと
みんな、研磨作業をがんばりました。
年度末に、グループ‘夢限‘のW支援員が、
「来年度の‘小集団活動のことなんですが・・・」と、相談に来ました。
同性介護で活動していることもあり、男女別々の活動が多いので、
男女一緒の小グループで、調理実習(トースト色々)をしてきたけれど、
テーブルについてもらうことさえ、なかなかのメンバーも多く、次年度の展開に悩んでいるようでした。
「作ることから、思い切って、離れてみたら・・・。メンバー構成にあわせて、喫茶店で、アフタヌーンティーとか。」
と、言うと、W支援員の顔が、パーッと明るくなりました。
今週は、学園近くの喫茶『フリーダム』へ、男女2名ずつに、宮崎i医療管理専門学校の実習生ひとり、男女支援員2名で、出かけました。
にこにこ笑いながら、報告に来たW支援員によると、
『男性メンバーふたりは、注文して、出てくるまでの待ち時間が待ちきれず、
声が出始め、車で待ってようか?と言っていたら、パフェが到着。
女性メンバーふたりは、おとなしく待ち、注文したパフェやコーヒーを、ゆっくり味わっていたそうですが、
すぐに食べ終わった男性ふたりは、落ち着かないので、車で待機した』そうで、
『「実習生に、ゆっくり味わいます!」と連れて行ったのに、ぜんぜん違っていて・・・』と苦笑い。
男性ふたりは、初めてのお店で、落ち着かなかったのでしょうか。
次のグループは、来週、ピザ半額の日に、テイクアウトして、お茶する予定だそうです。
開園して、数年の特別活動では、近隣の温泉施設に連れて行っても、‘カラスの行水‘で、
すぐに出てきていたメンバーが、ゆっくりと温泉に浸かるようになり、
温泉行きをリクエストするようにもなりました。
浴室の修理工事の時には、週単位で、温泉施設を利用したこともありました。
新しいことに挑戦するたびに、トラブルもあり、賛否両論があります。
毎日を、同じ日課でくり返し、何事も無く過ごすことが、この人たちにとって幸せとは、思えません。
何度も挑戦し続けて、新聞配達や外食など多くのことを、身に着けてきました。
グループ‘夢限‘のステンシルも、きっと、モノになるでしょう。
先々週が、命日だった根井久美子さん、
おぐらに、こうたろうさんを連れて行った時の、周りの人の反応を、話してくれたことがありましたよね。
あなたが、亡くなって、何度、「生きていてくれたらなあ!」と、思ったことでしょう。
今週、こうたろうさんは、フリーダムで、
「うまい」って言って、ココアとチョレートケーキを楽しみました。
きっと、見ていてくれましたよね。