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原孝至の法学徒然草

司法試験予備校講師(弁護士)のブログです。

修習までにすること

2011-10-02 | 日記
日曜の今日は,お勉強をしております。勉強と言えるかどうかやや「?」なもので,要するに起案のお作法を確認しております。かなりガチガチのお作法がありまして,そこからはずれてはいけないということがありまして。予備校の答練もそうなんですが,短時間に多くの論文答案をさばこうとすると,ある程度画一的な採点項目・基準というか,「お作法」を作って,その中で勝負させる他ないんですね。和光の起案も例に漏れず,といったところでしょうか。和光の起案に比べれば,司法試験は「お作法」の縛りが弱いものです。

さて,発表からしばらく経ったので,表題の話を。

新65期からは,やはり給費制廃止の方向に進みそうですので,まずは軍資金をためておくことは大事でしょうかね。修習には,結構,お金かかりますので。加えて,B志望の人は,来年の今頃するであろう,(弁護士会への)一斉登録にも結構お金がかかります。

そのうえで,実務修習が始まるまでにしておくべきことは,まずは訴訟手続(刑訴・民訴)の確認でしょうか。刑訴規則,民訴規則にもさっと目を通しておけると望ましいです。

それから,事実認定について勉強しておけるといいでしょう。石井「刑事事実認定入門」や,「民事事実認定」(法曹会)あたりを読んでおけると好ましいものと思います。要件事実については,紛争類型別を復習する程度は必要です。

執行法・保全法の勉強もできればしておきたいところです。二回試験にも出ますし。その他の法律としては,倒産法,労働法(労働審判法含む),少年法,家事事件法(人訴法・家審法など),あたりは必要になります。ある程度の概略的理解はないと厳しいかなーと思います。

10月の半ばくらいに,白表紙教材が段ボール一杯送られてきまして,事前課題なるものが出されます。課題だけを見ても何をどう書けばいいのかよくわからないものが多いです。白表紙にヒントは散りばめられていますので,白表紙をある程度読んで,課題に取り組めるのが望ましいです。科目によっては,白表紙の該当するページを指示してくれています。

…と,結構,あれもこれも書きましたが,修習生の多数はほぼ丸腰で(特に何の準備もせずに)修習に臨むものです(笑)事前課題くらいはちゃんとやりますが。それでその都度勉強していくものなんですが,先に上記の事項をやっておくと楽になります。そんな風に捉えてください。


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