きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

清渓川

2011-07-31 19:15:12 | 別に除けておきたいこと
新潟、福島は豪雨で大変だというニュースを見た。
少し前、韓国も豪雨で大変だったというニュースがあった。
新潟の方は五つの川が氾濫したということだった。
約10年前だったか、ウチの家の傍の川が、流れに負けて川ののり面が崩壊し、家が危うく崩れるかもということがあった。
普段は何ともないので、川の怖さはなかなか分からん。
被害に遭われた皆様。まだまだ大変でしょうが、とりあえずお見舞い申し上げます。

今回の豪雨が、人ごとじゃない、と感じるのはもう一つ別な意味で思う。昨年の同じ時期、韓国に行ってたからである。旅行先で、交通機関が麻痺するぐらいの豪雨に遭ったらどうなっていただろうかと思う。

去年のこの時期、韓国は快晴というより雲の多いガスがかかったような天気が続いていた。特に朝方。いつもそうなんだろうか、たまたまなんだろうかそれはよく分からない。
その朝方、家人がまだホテルで寝ているときに、いつものように走った。

ソウル市内の中心部を流れる川である。清渓川と書いて、チョンゲチョンと読むらしい。
韓国のガイドブックには必ず紹介されている川である。地図上、突然水路のような形で姿が現れ、流れは東へ向かいやがて漢江へ合流する。どうも人工川らしい。
全長は約6キロぐらいか。走るには丁度いい感じである。西の明洞側の始点は分かりやすいが、東はどの辺まで走れるかはよく分からんかった。「歩いてみよう」って感じで、この川を散歩するのがおすすめのようなガイドブックの紹介記事は読んだが、走る場合の道の幅や人の混み具合などは不明であった。いろいろとほとんど分からんままに、とりあえず、地図でだいたいの場所を確認して走ることにした。1日目はホテルから繁華街の明洞(ミョンドン)方面へ、2日目は郊外に向けて、である。

1日目はだいたい往復で5㎞ぐらい。朝にもかかわらず、学生が川辺で話し込んでいる。昨夜の延長か。酔っぱらいのおっちゃんが寝ている。これも昨夜の延長だ。走るといってもいつもの如くキロ7~8分ぐらいで。昨晩覗いた広蔵市場の強烈な画を思い出す。庶民のパワー。市の中心でありながら、飾ったところがなくて、これはこれで楽しい。
道路から、一段低いところを走るので、周りの景色は案外見えにくい。それでも遠くにビルが建ち並んでいるのはよく分かり、ソウルなんだなあと感じる。

大きなトラブルもなく、走り終える。良かった良かった。
話が前後するが、到着は前日の夜で広蔵市場覗いてファミマ行っただけだったので、この日は実質的に本当に1日目みたいなもんだった。前日夜の広蔵市場は、東大門に行こうとして道に迷ってたどり着いたところではあったが、屋台出まくりで、家人とともに四人で歩いているとおばちゃんが「よってけ」みたいな感じで手招きするし椅子出してくるし、肉やら魚やらてんこ盛りでおいしそうに並べているし、サラリーマンはあちこちでできあがっているしで、ぶらぶら見るだけで楽しいところだった。儂としてはそこで飲むのもよかったが、着いた早々で家人は落ち着かんだろうから止めた。でもファミマで買った韓国カップ麺を四人でそれぞれが味見して、ハングルのスナック菓子食って、結構満喫したわけで。

ちなみにこの日は、この後、朝粥を食しに明洞に出た後、地下鉄でロッテワールドとソウルタワー等々を巡る。そこそこ暑い1日だった。

(実質的な)2日目はホテルから川に向かい、昨日とは逆方向へ。昨日より道が太くなったり細くなったり、また石畳から土になったりアスファルトに戻ったり。途中で道がなくて逆側に移動したりというところもある。
トイレの位置はところどころに案内があるが(川から上がる必要がある)、郊外側は数は少ない気がする。また、困ったときのコンビニ(トイレと水分補給等々)も、1日目に比べれば、どこまで行けばあるのかは見通したたずで心許ない。
遠くにツインタワーが見えた。

今見てみると、どっちが市の中心の方なのか忘れた。

郊外は、ビルが建ち並ぶ辺りを過ぎると、とたんに生活臭がする。
川と合流し、高速道路が頭の上を通り、散歩の人が多くなる。体を動かしながら歩いている。犬を連れている人もいる。ときどき会釈する。清掃の軽トラがゆっくり近付く。すみませんねとお互い笑顔で道を譲る。散歩の人は多いが走っている人は・・・いなかったと思う。
恐らく、ここはもう観光地ではないはずだ。きりのいい広場で引き返す。

ここからは、朝ご飯を調達するために明洞に向かう。無事に調達できれば任務完了。それまでは、とりあえず走る。店がなければコンビニで買う。どうにかなるのはどうにかなるが、せっかくだから珍しいもんないかなと思いながら走る。当たり前だが風景は違う。外国なので少しどきどきしながら、でものんびりと走る。そういえば、韓国は有事に備えていろいろな規制があると聞く。写真もあまりあちこちでは撮れないらしい。
川の壁面に描かれたいろいろな絵が面白い。これは思わず撮影。

大名行列みたいなんかな。

そろそろかと思い、明洞近辺で川から上がる。時刻は7時半ぐらい。明洞で開いている店はあまりなかったが、懐かしいダンキンドーナツの店が開いていた。儂が大学生の時はまだあったな。吉祥寺の店に時々入ってた。
店に入り、できているドーナツを一つずつ計12個買う。韓国語はまだ口をついてでない。もーにん、と、せんきゅ、ですませる。
帰りは、地下鉄で帰る。「乙支路4」を日本語読みしながら確認し、降りる。
ホテルに帰るとムスコとムスメが目を覚ました。体調不良の嫁さんも。具合は少しは良くなったらしい。昨日は固い固い韓国文化満喫の冷麺だったので、微妙に珍しさがうけて、いい朝食になった。
前日、結構な人だかりだった明洞も朝は本当に人がいなくて妙に面白かった。日本より、朝早くから行動している人が少なくて、変な感じだった。この日はもう午後には飛行機に乗って帰国(安いツアーなのでお決まりの免税店やら土産物屋やらに寄らなければならないのがタマニキズ)。


アジアって不思議な気がする。顔が似ているのにことばが分からない通じない。日本人である儂にとっては結構貴重な体験だったと思う。それから、
清渓川は日本の川とはずいぶん趣が違っていた。この川も歴史を辿ればなお面白い。詳細はガイドブックなどで。走ることで少し違うソウルが見えた、かなと思う。


理屈じゃないたぶん、な

2011-07-30 21:08:36 | 徒然に2010-2013
今日が初日だったらしい。
朝、珍しく市内まで電車で行こうとしたら結構な混み具合で、何でかなあと思ったら、帰りに理由が分かった。

前に来たときは、子どもと一緒に見た。
絵本で見るサーカスの世界はとてもリアルだった。思った以上にステージは近く、椅子は不安定で、テントが天井から迫ってくるよな雰囲気があった。猛獣のにおいや、決して涼しくはなく快適ではないのに、でもわくわくする感じがずっと続いていて楽しかった。一度行ってみて欲しい。
これはもう理屈ではない。

夜、めちゃイケ、でナイナイの矢部さんの100キロを見る。
以前、儂は欽ちゃんの70キロについてもコメントしたことがあるのだが、やはり、こういうのをする度にいろんな人がいろんな形で批判をするけども、きっかけはどうであれ、過程はどうであれ、その人が走りきるということ自体、また、走りきろうとすること自体、尊いものだと改めて思う。
やはりじんとくる。走らないかんと思う。来週がんばろと思う。
走ることは、理屈ではないんだな。あ違う。
走ろうとすることは理屈ではないんだな。たぶん。
人がとやかく言うことではないんだが、でも勝手に応援したくなるんだな。
理屈でなく感動し、涙するんだろうな。だから尊いんだな。
でもな。
そう思うのは走っているからこそ、なんだなこれが。
走ってないやつがよもよもいうなって、ってことを最近思うから余計にそう感じるな。

最近、走ることについて、いろいろな方からいろいろ話題を向けられることが多いのですが、正直しんどいです。
コメントしようがないんです。はい。
そんなんきかれても人に説明する理屈は持ち合わせてないんです。
自分を納得させる理屈は説明しても理解できんでしょって。ね。

あーちょっとすっとした。すみませんね。

そういえば

2011-07-29 22:28:38 | 徒然に2010-2013
以前、タイで飲んだのはこんな感じだったか。もっとも、炭酸は入ってなかったが。

元来、あまり冒険はしないが、喉の渇きに判断が狂ったか。
甘い弱炭酸のお茶。
メーカーに悪いので、写真は載せない。っていうより撮るのを忘れるぐらい久々に外した。
授業料としては安いもんかな。でもまあ複雑な気分だ。

24耐一週間前。一人で神経質になっている。でも仕事が遅れ気味でそれどころじゃねえっていうのもあるので、まあ、普段どおりといえばそれまでか。
口直しに晩酌で輸入ビール3本。少々まずくても飲む。
お茶にもアルコールが入っていればここまでの評価にはならんかったかなと思ったりもする。

気温が高くなってきた。去年の三木は9月下旬だったからな。
目標を下方修正。というより、妥当な線に落ち着かせる必要があるな。

そういえば、なあ。

異変?

2011-07-26 21:28:18 | 徒然に2010-2013
走った後のびいるがあまりうまくない。
第三とか発砲だからとかそういうのでもないみたい。
弱くなったんかなと思う。
どちらかというとあいすとかけえきとかそーゆーのがよかったりしている。

今日も「ウォーキングかね」と見知らぬ爺さんにいわれる。
少々落ち込む。ベタな反応。まだまだやね。いわれたことより、余裕をもって応えていないのが情けない。

何とかなるとは全然思っていないのですが

2011-07-18 20:22:58 | 徒然に2010-2013
でもまあ、7月まで何とか来たわけで。
結果はどうであれ、ムスコ氏とムスメ様試験終了と云うことで、焼き肉。しかも父の奢り。結構な額になった。まあいいか。

二人とも、前回急上昇今回急降下というわざとでもなかなかできんやろという成績とってくる。
2回続かんと実力ではないもんなあ。
やるかやらないかは、自分次第。でも儂も分かっていてなかなかできんかったクチなので。

呂律がまわらなくなるぐらい、結構泥酔するまで飲んだ。
家族みんなで飲む日が早く来ないかな楽しみだなと一人思いながら。

何とかなるっていうのは、自分でやるだけやったら、ってことなんだろうな。
自分に折り合いがつくというか。
でもまあ受験って、自分でやるだけやっても、人より1点でも負けたらやっぱり負けで、その辺がシビアなんよねと、そのとき彼らに言えんかったことを今反芻してみる。

曇り時々雨の今日は仕事してた。この夏にプレゼンを作って話をしなければならない機会が7回。とにかく準備に追われている。もちろん仕事はそれだけではないし。
昨日一昨日は、午後暑い時間帯を狙って3時間弱のジョグをし、神戸行きの切符を買い、暑さ対策のウェアを物色した。神戸に向けてそろそろ睡眠時間を気にしなければならないが、あまり上手く熟睡できない。それが気がかりではある。エントリーはうまくできているのかどうかよく分からんけど、準備は少しずつ始めている。24時間走るのは気が重い。でもまあエントリーが終わると、いつも体のあちこちが痛くなるのと同じ。
何とかなるとは思ってなくて、何かトラブルが起こると思っている。それでも、しっかり真正面から向き合って、24時間走ってみようかと思う。あ、それより、7回分のプレゼン。まだまだ何とかなるとは思ってない。少しずつ片付けていかないと。

でも、距離は真夏の大会っていうのを考えれば前回の記録が一応の目標にはなるけど、シビアに順位を狙いに行くかどうかはまだ自信がないなあ。神戸は三木より結構すごい人が参戦してくるようだし。この辺が自分に甘いところなんよなあ。正直。

見えにくいようで実は割合見えやすいところにあったということ

2011-07-10 20:45:55 | 近場の異邦人
出先での所用が終わり、やれやれ終わったどれどれ駅までと走っていると、メールが入る。
ミスをやらかしたらしい。言い訳めいたメールを返してしまい、余計に暗くなる。週明けまでどうしようもないので、暗い気分のまま走る。最近多いなと振り返っているともっと暗くなる。

6時半を回ったのに、気持ちとは裏腹にまだ外は明るい。きつかった最初の1時間を超え、少しペースが上がる。
昼食をしっかり取っているにもかかわらず腹が減る。
先日隣県に出向いたときに買ったキャラメルを出す(この時のことはまだ記してない・・・)。
いつも黒糖を買うが珍しさに惹かれて小豆。

どピンクにびっくりする。

びっくりしてピンぼけになる。口にして小豆なのにまたびっくりする。当たり前か。

海岸に近いところを走っているはずだがと思いつつ、坂を越える。


海がようやく見えた。


残りの距離も時間も調べていない。どれぐらいで駅に着き、どれぐらいで電車が来るのかがはっきりとは分からない。田舎の鉄道はそんなに本数はない。少しペースを上げる。

この道は何度か通ったことはあるがこれを間近で見たことはあまりない。人間の力を感じる。急いでいるが、感動する。しかし駅の位置がよく分からない。国道なのに表示がないってどうなんだろう。

結局駅を通り越してしまい、一つ先まで行く。海岸沿いの国道。
似たような景色が続く。もうすぐかなと思うと、緩いカーブの向こうの景色は「まあだだよ」という。
確かこの辺では唯一のコンビニに寄り、チョコチップ入りのやつを食す。体にしみこむ。

再出発する頃、周りが暗くなる。
もう行ってしまったと思っていた電車が通り過ぎるのが見える。
「まあいいか」と思う。

遠くに明かりが見える。海岸沿いをひたすら走る。
「まあだだよ」が続く。

全く予定外だった駅に着く。まだ電車が来るまで30分はあるが、次の駅はどれぐらい離れているかよく分からないので今日はここまでにする。自販機で炭酸を探すが種類がない。駅から国道に戻り、自販機の明かりを探してみると、遠くにネオンが見える。

予定外に酒屋があった。
そこまで走り、買う。
駅に戻りぐびぐびと2本空ける。
忙しかった最近のことを思い出しながら一人慰労する。
でもまあ、最近勝手に慰労することは多い。


切符の販売機もない無人の駅には誰もいない。いくつもの緩いカーブの先で見た「まあだだよ」が幻想のように思える。気分は悪くない。でも、クールダウンも何もせずに、走り終わって飲むのが体にいいとは思えんなあ。

電車が来る。家まで帰る切符代は残っている。
幻想に惹かれながら、現実を手放せない自分が見えた。

電車の中は、高校生や大学生でにぎやかだった。

昼間っから飲む

2011-07-03 18:29:17 | 徒然に2010-2013
いぬのはかまいりに行き、用事があったので久々に実家に寄る。オヤジが出迎える。二人でぽつぽつとことばを交わす。

じめじめと暑い日。帰りはバスに乗ることにしていたので、たまにはいいかとバス待ちで飲む。

仕事疲れと睡眠不足とで、見事に力が入らなくなる。走り疲れではないな。帰宅後、昼寝する。贅沢だが、やっぱあまりいいことではないな。

子どもが小さかったから、もう10年以上も前か、その頃は、休みの日は朝から飲んでいた。飲んで寝ていた。遠距離通勤をしていた。走ってはなかった。休みの日は澱んだ空気の中で過ごしていた感じだった。丁度今日のような天気みたいに。子どもたちには悪いことをしたな。

強くはないが好きなのは遺伝なんだろうな、と思った。