きのうはやあるきのじいさんにおいぬかれる

犬と酒依存症のおっさんが、車椅子を漕ぎながら、ネガティブに日々見たり聞いたり感じたりした暗めの話題を綴ります。

市道〇号線に挑戦する

2018-09-22 17:26:27 | 真面目に漕走
何号線か忘れた。松山市の斎場を通過する市の東側に位置する市道のことである。市の北と南東を市内をパスして抜ける便利な道である。儂の場合、車でここを通ると、職場まで市内経由より3キロ距離が長くなるが、時間は5分(早朝)から30分(夕方の渋滞時)ぐらい短縮される。

この傾斜を42.195キロネットのジョギングシミュレーターで調べてみた(今、この標高表示が何故か使えないので困っている)。
峠の南側、ローソン当たりからスタートして一番高いところまでは約2.5キロ。一番低いところの標高は72メートル。峠のところで最大243メートルなので、高低差は約170メートルということになる。すると平均斜度(%)は約6.8%となる。
ところが。
(キロ:標高差)
0キロで72メートル
0.1: 1m( 73m)
0.2: 1m( 74m)
0.3: 1m( 75m)
0.4: 2m( 77m)
0.5: 2m( 79m)
0.6: 3m( 82m)
0.7: 3m( 85m)
0.8:16m(101m)
0.9: 9m(110m)
1.0: 7m(117m)
1.1: 1m(118m)
1.2:12m(130m)
1.3: 8m(138m)
1.4: 3m(141m)
1.5: 8m(149m)
1.6: 1m(150m)
1.7:19m(169m)
1.8:21m(190m)
1.9: 4m(194m)
2.0: 5m(198m)
2.1:14m(212m)
2.2:11m(223m)
2.3: 8m(231m)
2.4:12m(243m)
2.5:-5m(238m)
結構斜度がきついところがある。1キロ手前からの300メートルほどが、第一の関門。そのまま1キロ過ぎ気が抜けず、1.5キロ過ぎに最大斜度がある。1.6キロから1.8キロまでの200メートルで40メートル上がるところ。一番きついというか登れないかもしれない。単純に計算して斜度は19~21%なので、車いすの限界値を超えている。普通に考えれば、スタート後の0.7キロから0.8キロまでの16%の斜度が恐らく行けるかいけないかぎりぎりのところ。後は、最後にある2キロから2.4キロまでの400メートルで45メートル上がるところ。傾斜そのものは10%余りだが、こうしたきつめの傾斜が400メートルも続くところはそうない。
バリアフリー法では、屋内スロープのは1/12以内で約8.3%となる。建築基準法では、最大1/8だから、12.5%が常識の範囲。それでも建築基準法のは自力ではかなりきつい傾斜ではある。
ウチの職場で一番きついのが、5mで0.65m上がるスロープだが、それだと13%。距離が短いから何とかなるがこれでもきつい。
ま、一回行ってみるかね、という感じではない。
峠の反対側からの上りは計測していないが、斜度20%もの箇所はないと思うので、もしどうしても練習するなら反対側から、ということにはなる。しかし、そこまで行くのには、市内まで行ってから登るとかしなければならず、現実的ではない。

で、今日、行ってきた。

クリアできた。途中の写真撮る余裕なし。
最後の最後は、特に、だが、全般的に気が抜けない坂で、車がびゅんびゅん傍を通るが、それよりも後ろにひっくり返らないようにと必死だった。常に体重は前。勢いを付けると後ろに体重が移動するので、微妙にタイミングをずらしたり、勢いを付けないようにして漕いだり、というより勢い付けては漕げなかった。斜度がきついところは、漕ぐと云うよりリムを「回す」という感じになった。これを1時間25分休みなしで続けたのだから、スピード云々はおいといて別の意味凄いかもしれない。
途中、どこからともなく若い女性が「大丈夫ですか」と。ずっと下向いて漕いでいたからびっくりした。わざわざ車を降りて駆け寄ってくれたようで。いやあ、お騒がせしてすみませんという感じだった。

峠を越えてからのこれも約2.5キロは7分で通過。ということは、平均速で22.5キロぐらいか。最高速は30キロ近く出たかもしれない。赤い車椅子によく見られた前輪キャスターのぶれは全くなし。なので余計にスピードが出た気もする。ただ、結構危なかった。後ろから来る車もだが、僅かな段差や小石で転倒する気がした。一カ所橋の段差はスピードを落として通過したが、そのスピードを落とすときに、車椅子をコントロールすることが難しかった。

で、その後も漕いで合計20キロを4時間ほど。行けたのが兎に角収穫。時間に余裕を持てば、少しの坂でも気にせず行けるということが分かったので、気分的なバリアが下がった。次は、もう少し速く、ということになる。
あ、勿論上りの方。

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