鹿島春平太チャーチ

「唯一の真の神である創造主と御子イエスキリスト」この言葉を“知っていれば”「天国での永生」は保証です。

「預言者 (prophet)」はアバウトな用語 

2022年05月18日 | 永続確信のための聖書解読

 

 

 「聖書が人間の永続を確信させる課程」の探求、ここで一つキーワード(鍵概念)の説明をしておこう。 

 

 モーセのような超霊感人間を英語の聖書ではプロフェット (prophet) といっている。 

 その意味は少々複雑で、そのことはまず邦訳語の「預言者」から考えていった方がわかりやすい。 

 

 定期預金という語が示すように、漢字の「預」は「あずかる」という意味だ。 

 だから預言者とは「万物の創造主からの啓示を豊かな霊感でもって受信し、言葉でもってあずかる(書き留める)人」という意味になる。 

 

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 だけどそれは厳密な意味であって、実際にはこの用語は結構荒っぽく使われてきている。 

 

 モーセより500年前に生きたアブラハムも超霊感者だった。

だが、彼は受けたメッセージを一言も言葉で書き留めてはいない。 

  にもかかわらず、彼も預言者と頻繁に言われてきている。 

 

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「予言者」という語もある。 

これは将来を「予測する」人という意味だが、 

現実の場では「預言者」と重なることも少なくない。 

 

 預言者は、将来に関するメッセージも受信する。 

そのため彼らの言葉には先の予言が含まれることもあるのだ。 

 そこで彼らも「予言者」と言われることが起きる。 

 

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 英語の "prophet”も邦訳語の「預言者」と似たような使い方をされてきている。 

  両者ともに多義的でアバウトな言葉になってきているのだ。 

 

 だが、それでも言わんとするところは概ね伝わってきているから、まあいいか。 

 

(続きます) 

 

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