日記帳

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Book Review No.328「無人島に生きる十六人」/No.329「ジーキル博士とハイド氏」

2010-08-29 | 日々つれづれ
須川邦彦 著(新潮文庫)
<評価>
感動度:☆☆☆☆
知識度:☆☆☆☆
娯楽度:☆☆☆☆☆
難易度:☆☆

実際にあった漂流の体験談の聴き取りという形式をとった、事実版・十五少年漂流記といったところ。
明治時代の話だが、全く古さを感じさせない。
時代を感じさせるのは、漂流した十六人の明治男子たちの素晴らしい人間性。
明治の男たちはかくも気骨があったのかということに驚かされる。
元々子供向けの雑誌に掲載されていた連続ものだったようだが、ぜひ子供に読ませたくなる。

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スティーヴンソン 著(新潮文庫)
<評価>
感動度:☆☆☆
知識度:☆☆☆
娯楽度:☆☆
難易度:☆☆☆

「ジキルとハイド」と言えばことわざ化しているほどの名作だが、今までどういう話なのか正確にはよく知らなかった。
二重人格を主題に据えた小説というのは、本作が史上初なのだろうか?
150年以上も前の話だというのに全く古さを感じさせず、誰もが身につまされてしまうところがある。
自分の悪の部分の深淵を覗いてみたいという発想は、時代に関係なく誰も完全に否定できないということなんだろうな・・・。

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