真保裕一 著(文春文庫)
<評価>
感動度:☆☆☆
知識度:☆☆☆
娯楽度:☆☆☆
難易度:☆☆
全編が手紙の往復による小説・・・となると、宮本輝好きとしては、どうしても「錦繍」と比べてしまうのは致し方ないところか。
そして、やっぱり「「錦繍」のほうが上!」と断じたくなってしまうのも、これまた致し方ないところ。
やはり、舞台が現代なのにメールでも電話でもなく手紙のやり取りというのが若干無理がある。
そういう点では、Ⅱの主人公の祖父母のやり取りのほうが自然だ。
・・・というより、この小説は、完全にⅡがⅠ・Ⅱを食っているように感じたのは私だけだろうか?
むしろ、Ⅱのエピソードだけで一冊書いたほうが良かったのではないかと思ってしまう。
戦前・戦後の激動の時代の行き抜いた祖父母の話の後に、現代の話が出てくるとどうしても小さく皮相な感じがしてしまう・・・。
<評価>
感動度:☆☆☆
知識度:☆☆☆
娯楽度:☆☆☆
難易度:☆☆
全編が手紙の往復による小説・・・となると、宮本輝好きとしては、どうしても「錦繍」と比べてしまうのは致し方ないところか。
そして、やっぱり「「錦繍」のほうが上!」と断じたくなってしまうのも、これまた致し方ないところ。
やはり、舞台が現代なのにメールでも電話でもなく手紙のやり取りというのが若干無理がある。
そういう点では、Ⅱの主人公の祖父母のやり取りのほうが自然だ。
・・・というより、この小説は、完全にⅡがⅠ・Ⅱを食っているように感じたのは私だけだろうか?
むしろ、Ⅱのエピソードだけで一冊書いたほうが良かったのではないかと思ってしまう。
戦前・戦後の激動の時代の行き抜いた祖父母の話の後に、現代の話が出てくるとどうしても小さく皮相な感じがしてしまう・・・。