日記帳

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Book Review No.235「時が滲む朝」

2008-08-29 | 読書
揚逸 著(文藝春秋掲載)
<評価>
感動度:☆☆☆☆
知識度:☆☆☆☆
娯楽度:☆☆
難易度:☆☆☆

外国人が書いた日本語の作品の受賞ということで話題になっている今年の芥川賞受賞作を読んでみた。

印象としては、思ったより読みやすいということが一つ。

芥川賞の受賞作は文学的表現に凝り過ぎていて妙に小難しくなっているものや、全く理解の及ばない世界の出来事のようなものが多い気がするが、「時が滲む朝」は天安門事件という有名な事件が重要な要素になっているので取っ付きやすいところがあったし、文体的にも外国人が書いたとは思えないほど読みやすい。
それでいて良いタイミングで中国語の詩が登場したり、主人公の片言の日本語の描写など、中国人著者ならではの良さも出ていた。
もっとも「眸」(ひとみ)という字が頻発したり、常用外漢字が多過ぎるのは意図的なのか分からないが・・・。

もう一つは、読む前は天安門を扱ったということで、政治色の強い作品かという思い込みもあったのだが、その予想は外れ、意外な物語の成り行きだった。
確かに天安門事件での挫折は主人公達に影を落とすが、その影響は後半にはさほど感じられず、むしろ作者が描きたかったはその後半部、日本で生きる中国人家族の絆だった気がする。

ただ、この紙面で描くには内容があり過ぎるという感も否めない。
トントン拍子で話が進みすぎて、かえってメッセージ性が弱まった気がする。
中編ではなく長編小説として、中国から日本に来た主人公の心の葛藤なども丁寧に描けばもっと感動巨編になったのではないだろうか?

・・・それにしても、天安門事件が小説のネタになる時代になったんだな・・・。

オリンピック閉幕 野球は4位

2008-08-24 | プロ野球他球団
昨日の3位決定戦、またも判を押したような逆転負けで・・・。

それにしても、弱かった!
結局、韓国、キューバ、米国の上位3強に対しては0勝5敗
1勝もできないのでは、明らかに実力不足と言われても仕方ないかと。

「つなぎの野球」を標榜してきたのに、3位決定戦ではホームランによる得点だけで、リードされた後はほぼ無抵抗のまま諦めたかのような敗戦。
おそらく普段野球を見ないような人も見ていたと思われるだけに、相当日本中を白けさせた感がある・・・。

それに引き換え、韓国は実に強かった。
9勝0敗で文句なしの金メダル。
しかも、キューバに2連勝しているのが凄い。
イ・スンヨプも「何で代表に選ばれたの?」というような成績で予選リーグはそのまんまの調子だったが、ここぞという場面の決勝トーナメントではまさに4番の一打を放った。

日本は「ここぞ!」というときの一打が出ず、ラッキーボーイ的存在も最後まで出なかったな・・・。

投手陣も、結局ダルビッシュをいい場面で一度も使えなかった。
岩瀬を何度も使うのなら、3位決定戦はダルビッシュに賭けても良かったんじゃないだろうか?

星野監督ってネームバリューはあるけど、日本シリーズで一度も勝ったことがないし、短気決戦は弱いというイメージが強い。
WBCも要請されたらしいけど、別の人のほうがいいと思うよ。

野球は敗退・・・予想どおり?

2008-08-23 | プロ野球他球団
昨日のソフトボール金メダルの感動から一夜。
「女高男低」の今大会の流れからいっても、予選リーグの戦いぶりから見ても、今日の準決勝は「序盤リードも後半打ち込まれて逆転負け」になる可能性が高いんじゃないかと思っていた。

昼間の試合だったので、実際には全く見ていないが経過を知る限り悲しいほどに予想どおりの展開・・・。

一発勝負のトーナメント戦は調子の良い選手から使っていくべきなのに、星野監督は終盤3イニングを藤川→岩瀬→上原の判を押したような継投で行くことしか考えていない雰囲気が予選から感じられた。
当初はシーズン中不調だった上原が穴かと思っていたが、蓋を空けてみたらアジア予選で獅子奮迅の活躍を見せた岩瀬が穴に・・・。
むしろ、アジア予選での姿が脳裏に焼きついていたのが裏目に出たのか・・・。

しかし、昨日のソフトボールと比べて、プロ軍団の野球代表の歯がゆいこと。
豪華リレーは決まらず、守備はお粗末。
守備陣はファインプレー続出、エースが神がかり的力投を見せたソフトボール代表の爪の垢でも煎じて飲むべきだろう。
実質日・韓・米・キューバの4強といわれた今大会、最下位に近い結果と言っても過言ではない。

まさか、また明日アマチュア軍団のアメリカに連敗するんじゃないだろうな・・・?
そこまでダメだと、帰ってきてからペナントレースの盛り上がりに水を差すような気がする・・・。

ソフトボール、金メダル!!

2008-08-22 | 日々つれづれ
今日は珍しく早く帰ってこれたおかげで、この感動の場面に立ち会えた。

ソフトボール日本代表、最強のアメリカを破って見事に金メダル!

昨日、2試合300球以上を投げた上野投手、今日も完投して高校野球でも有り得ないほどのフル回転。
正直、今日はさすがに疲れて打たれるんじゃないかと思っていたが、何と素晴らしい気力だろう。
アメリカの先発投手は、準決勝の先発を回避して万全のコンディションで登板。
条件的には圧倒的に不利な中で、そんなことは微塵も感じさせないエースのピッチングだった。

また、守備や攻撃もボールに喰らいついていく全力プレーで、自力に勝るアメリカを押し切った感じだ。
最終回、3点目を挙げた倒れこむようなピッチャーゴロ。
その裏、カメラが反応できないほど早いライナーを取ったサードの素早い反応。
「全力を出し切った」とは、まさにこんなことを言うんだろう。

表彰式を見ていると、金メダルで一段高いところにいるはずなのに、まだ日本チームのほうが小さく見えるほど体格差があった。
「よくこんなに体格差があって勝ったもんだ・・・。」と感心せずにはいられない。

それにしても、これだけの熱戦が繰り広げられたソフトボールが野球に引きずられてオリンピックから消えてしまうのは実に惜しい。
野球はオリンピックがなくてもWBCもあれば国内プロもあるが、ソフトボールは注目を浴びる大会は4年に一度の五輪だけ。
ぜひ野球とは別の目で見て復活させて欲しいものだ。

清原、引退を表明

2008-08-20 | 西武ライオンズ
清原が遂に引退を正式に表明した。
まあ、昨年からいつ引退してもおかしくない状態だったが、最後に一花咲かせるために帰ってきたのだろう。

・・・しかし、クライマックスシリーズ進出がかかり、1試合も落とせない試合が続くオリックスとしては微妙な爆弾を抱えた状態で終盤を戦わなければいけないことになった。
1打席しか立てず、走れず守れない今年で引退の選手をベンチに置いておくのは、戦力的にも将来的にもチームにはマイナスだろう。
観客動員数だけは伸びるんだろうが・・・。

それにしても、清原も遂に引退かと思うと感慨深い。
西武ファンの私から見ると清原は愛憎半ばする微妙な存在だ。
ライオンズ全盛期を支えた4番打者でありチームの顔だった存在から、一番行って欲しくない読売へのFA移籍。
あの日本シリーズでの涙は何だったのかと、当時は思ったものだ。

移籍後は、実は西武在籍時代の後半と変わらない成績なのに叩かれに叩かれて、すっかり球界のヒール的存在に。
肉体改造の反動か、西武時代は何度四球を喰らっても大丈夫だったのに怪我ばかりの選手になってしまった。
西武時代に持っていた選手としての「華」も何だか別の要素に変質してしまった気がする。

FAという制度がなかったらどうなっていたんだろう?
西武時代の後半は、ホームランこそ打ってはいたが、若い頃ほどの勝負強さはなくなっており、そのまま在籍していても最終成績は同じだったかもしれない。
全盛期は、清原一人が活躍していたというより、前後を打つ秋山やデストラーデという強打者と併せてこそ実力を発揮したというところが強かった。
無論、その中で清原が個人の記録よりもチームの勝利を優先した打者だったからこそ当時の強さがあったのだが・・・。

現役生活もあと2か月。
後進に道を譲るべきとの思いも強いが、最後にもう1本ぐらいホームランを見てみたい気もする。

Book Review No.234「風の男 白洲次郎」

2008-08-19 | 読書
青柳恵介 著(新潮文庫)
<評価>
感動度:☆☆☆☆
知識度:☆☆☆☆☆
娯楽度:☆☆
難易度:☆☆☆

最近、白洲次郎を扱った書籍が増えている気がする。
実際、amazonで「白洲次郎」と入力して検索すると、かなりの著作がヒットした。
今の時代、白洲氏のような人物を渇望する人が多いということだろう。

・・・と分析してみたが、実はこの本を読むまで白洲次郎の詳細については、ほとんど知らなかった。
よく表紙の写真は目にして顔と名前は一致していたのだが、歴史の表舞台にはあまり登場しないこの人については、意外と意識して調べないとどんなことをしてきた人なのかは分からないかもしれない。

そんな「白洲次郎入門者」には、本作はうってつけだ。
「語録」と銘打っているが、小説感覚で非常に読みやすい。

五輪野球 どうにか初勝利

2008-08-15 | プロ野球他球団
台湾相手に6-1で勝ち、どうにか初勝利。
・・・とは言え、スコア以上に接戦だったなあ。
9回に大学生のピッチャーを打ち込んで差がついたけど、8回までは完全に互角の勝負。
4番が昨日からボール球を振って三振ばかりしてるのが気になる・・・。

さて、今日はライオンズ勢が活躍しましたね。
先発の涌井、心配していたがこの調子なら何とかなりそう。
川崎の負傷で出番が回ってきた中島も状況に応じた良いバッティングを見せたし。

しかし、今日は何と言っても北島康介だろう。
金メダルを取って悔しそうな選手って初めて見たよ・・・。
全く誰も寄せ付けない強さ。
世界新記録が出なかったのは、あまりにも圧倒的で力が入りきらなかったせいではないかと思うぐらい。
本当に凄い選手がいるものだ・・・。

五輪野球 初戦はキューバに敗退

2008-08-14 | プロ野球他球団
野球の初戦はキューバに敗戦。

まあ、全7試合の予選の中では一番負けても仕方がない試合ではあったが、それにしても内容があまりよくなかった。

ダルビッシュは、かなり調子が悪かった感じ。
恐らく監督の構想では予選の後半にもう一回投げて、決勝戦で・・・ということなんだろうが、この状態から修正できるのかどうか?
オールスター明けあたりからイマイチな感じでちょっと心配はしていたんだけど、予想以上に打たれた感がある。
好調時は100球未満で完投してるのに、5回で100球ぐらい投げてたし。

国内では涌井や川上も最近調子悪い感じだったので、今後の先発陣にかなりの不安が・・・。

打線も3番森野、5番稲葉というのは、いかがなものか?
二人とも良いバッターだけど、今日のオーダーじゃいかにもホームランが出そうにない。
我らがライオンズからパワーなら外人級のG.G佐藤が行っているので、ぜひ出場させて欲しい。

明日は台湾、あさってはオランダ戦。
ここは落とせば予選敗退も有り得るところなので、ぜひ取って欲しい。

オリンピック

2008-08-13 | 思うこと
諸々の不安を抱えながら始まった北京オリンピック。
依然としていつものオリンピックよりはきな臭さが隠し切れないものの、競技進行自体はここまで順調のようだ。

そんな中、日本人選手の金メダルはここまで三つ。
内柴、北島、谷本と三人いずれもアテネからの連覇だ。

四年に一度しかないオリンピックで連覇とは、本当に凄い。
大舞台に強い人はどこまでも強いということか。

特に北島選手はあれだけ騒がれ期待され、最後は水着問題で勢いに水を差されながらも世界新記録での金メダル。
ビックマウスとも取られかねないような言動で自分を追い込み、バライティ番組等には一切出演せず、ひたすらストイックに競技に臨み、有限実行で結果を出す。
日本人にもこういう人がいるんだな・・・。

個人的に優勝後のコメントで感動したのは内柴選手。
「これが僕の仕事なので精一杯やりました。親父なので親父の仕事をしっかりやりました。この4年間、何度も辞めたいと思ったことがある。北京に妻と子どもを連れて行くと思って、頑張ってきた。家族に少しは恩返しができたかな」(スポーツ報知より抜粋)

かっこ良過ぎる。
「大舞台を楽しんで・・・」という選手が多い中、柔道が自分の仕事であり、そして親父の仕事を果たせたというコメント。
何かうまく言えないけど、改めて目を見開かされる思いがした。
今年で引退の意向らしいけど、これからも素晴らしい家庭を築いていくんだろうな。

一方で、今日は野口選手のマラソン欠場のニュースが・・・。
さぞかし本人は無念だろうが、これは調整方法の失敗で回りの責任が大きいのでは?

これでマラソンは厳しいとの見方が強まったが、酷暑で大気汚染という環境の悪い北京ではどんな状況でも安定した結果を出す土佐選手の頑張りに期待したい。

・・・始まる前はあんまり興味がなかったけど、始まればやっぱりおもしろいね、オリンピック。
生で見られる機会はほとんどないけど。

8/10(日) L11-2F 久々にナイター観戦!

2008-08-11 | 西武ライオンズ
こんなに打ったの何年ぶり?
こんなに混んでるの何年ぶり?

久々の観戦は、実にビールが美味い展開でした。
栗山が先制ホームランを放ち(打った瞬間は分からなかったけど)
黒瀬がプロ初ホームランを放ち(弁当に並んでて見れなかったけど)
おかわり君が満塁ホームランを放ち(ビールを注文した瞬間で打ったのは見えなかったけど)
打つも打ったり14安打、4本塁打、11得点。
いや、今年はホントに良くホームラン打つわ。