[ 小魔人の小部屋 ] 枚方市の学習塾“ベスト学習会”の別宮利彦の一昔前の回顧録

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別宮利彦の『小魔人の小部屋』
こっそり垣間見てにんまり微笑んでください

夜回り先生

2007-07-09 | 日常の1コマ

先日、「夜回り先生」こと、水谷修先生の講演会に行った。

講演の内容は、素晴らしいものだった。

ソフトでありながら力がみなぎる声で、魂の叫びを奏でる。
先生が話し始めると、あっというまに会場の空気が澄み渡り、
万人が惹きつけられるという感じだった。

1時間半の講演はあっという間で、初めから終わりまで氏の話に釘付けだった。

「子どもは失敗して当たり前である。でもその失敗を許せない大人があまりにも多すぎる」

「子供を産んだから親になったと思っていませんか?子供が立派に成人して、『育ててくれ
てありがとう。産んでくれてありがとう。』といわれて初めて親になるんです。」

「教師っていうのはね、辞令をもらって教壇に立ったら教師になれたっていうわけじゃない。
尊敬と親しみをこめて、生徒に心から先生と呼ばれて初めて先生になる。そのためには
子どもの求めている夢になる。」

数々の言葉が、胸に響き、強く印象に残った。

改めて水谷先生は、コミュニケーションの力が優れていると感じた。
それは、自身の持つ、一人でも多くの子供を助けたいという強い信念と、数々の修羅場を
潜って来た経験からくるものだろう。

著書も多数出版されていて、会場で即売会&サイン会を行っていた。

やはり人気があって、ほとんどの来場者が本を購入して行列に並んでいた。

私も講演終了後に新刊の本を購入し、長い列に並んだ。

「春来」という大きな文字の言葉を添えて、サインをしていただいた。
誰のもとにも等しく春はやって来るんだ。というような意味がこめられているのだろうか。

間近で拝見した姿は、病気のせいで老け込んだのか、少し痩せた体、髪はほとんど真っ白だった。

胸腺リンパ腫という病を患っており、余命宣告をうけ、その余命を過ぎても毎日のように全国で
講演を行っている。自らの生命の終焉が刻々と迫っていながら、必死に子どもたちの命を救おう
と活動している。全く脱帽としか言いようがない。

氏は一切の治療を拒否している。抗がん剤であれ放射線治療であれ、身動きがとれなくなってしまうからと。
「死は、誰にだってやって来る。死のことを考えて生きて、どうするんですか? 問題は生から死まで、
どう生きるか。生き方が問題でしょ。死のために闘うのは、虚しすぎます。死は、語るべきものではない。
ただ受け入れればいいのです。」と語る。

氏は「夜の闇に沈んだ子どもたち」を、昼の世界に戻そうと今後も夜回りを続けていくと言う。

貴重な機会に恵まれ、一大人として、深く考えさせられた。


追記:
TOKIOの国分太一とV6の井ノ原快彦が司会を務める
 「 R30 」 という深夜トーク番組に出演すると言ってた。

是非、ご覧になってみて下さい。
○7月13日(金)、20日(金)2週にわたって放送予定
・MBS(毎日放送/近畿) 24:25~

ホームページ  :  夜回り先生



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