休日を利用して、久々にのんびりと京都を訪れる機会となった。
まずは、京都市美術館。ここは昭和8年に、東京都美術館に次ぐ日本で二番目の大規模公立美術館として設立されたもので、建物自体もかっこいい。この美術館を訪れるのは今回で3度目となる。「関西文化の日」なので、たくさんの人出でにぎわっていました。
次に、平安神宮の鳥居を挟んで向かい合う、京都国立近代美術館へと向かった。こちらは今回が初めてである。うっとりしながら、悠然と時を過ごすことができた。
次に、この2つの美術館からも歩いて少しの距離にある、無鄰菴〔むりんあん〕に立ち寄った。ここは、前の『吉田松陰』のブログ記事でも紹介した『松下村塾』の出身でもある、明治の元勲・山県有朋が別荘とした庭で、近代的庭園のはじまりとされる庭である。
庭園の傍らにはちょっと不釣合いな洋館があり、かつて、ここで明治36年(1903)4月21日、元老・山県有朋、政友会総裁・伊藤博文、総理大臣・桂太郎、外務大臣・小林寿太郎等の錚々たるメンバーによる日露開戦直前の外交方針を決める「無鄰庵会議」が開かれた。その部屋のテーブルやイスはそのままの状態で保存されていた。
夕刻、どこか紅葉をライトアップしているお寺に夜間特別拝観に行こうと考え、今まで訪れたことのない圓徳院に行った。ここは、豊臣秀吉の妻、北政所ねねが、秀吉の没後に伏見城の化粧御殿とその前庭を移築して移り住み、彼女の終焉の地となった地である。
秋のこの時期は、春の桜の時期と同様に、ライトアップの施設を備えた多くの寺院で夜間特別拝観が行われるのだが、まだ、半数以上は次の週くらいからだった。それは圓徳院の門をくぐってからうなずけた。な、なんと、紅葉と呼べるような感じではなく、緑・黄がほとんどだった。『せめて、赤いライト当てろや~』という思いがチラッとよぎった。もちろん、そんなもの誰も望んでいないであろうけれど。
秋の京都はやっぱりいい!今年は夏の暑さのせいか、残念なことに、まだ紅葉が目立たなかったが、「日本の秋は京都に限る!」ということを再認識した。満喫できた一日であった。
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