公立後期の入試が近づいてきた。
中3の塾生たちにとって、「いよいよ」という最後の追い込みの時期となった。
総仕上げの勉強に、生徒たちの眼差しは真剣そのもの…。
授業中の、ペンを握る手にも力がみなぎっている。
3学期の最終の内申が確定する時期から、受験校決定の最終調整
について、担当するクラスの生徒たちとの間で、話を詰めてきた。
偏差値の推移、内申点と入試得点の比重の高校ごとの違い、
ボーダーゾーンの高校ごとの扱いの違い、過去の数年の競争率の動き
などなど、募集人員の増減などなど、個人個人の意思と様々な
データを総合的に判断してアドバイスする。
入試選抜の制度は年々複雑になり、高校による差異化の広がりにより、
その分選択も難しくなる。
もっとじっくり悩む時間を持つことができたらなあと思うケースも
多いが、時の流れというものは残酷なもので、そんな悠長には考え
させてくれない。
中でも、副教科の内申が足枷となり、ギリギリの選択を余儀なくされる数人
の生徒たちは、悩み、考え、なかなか簡単にはこれという1つの結論には
達しない。
希望と不安のバランス、リスクと妥協との狭間で彼らの気持ちは
揺れ動く…。
楽観的に考えることができるデータと、慎重にならざるをえない
データ、様々な材料をもとに、最良の選択を探るための話をしてきた。
数日後には出願が迫っている。
最終的にどのような選択になろうとも、
後悔することのない決断をと願う。