何ヶ月も前から、
注文していたDVDがやっと届いた。
石原裕次郎 浅丘ルリ子 主演の
名作 『憎いあンちくしょう』 (1962) という映画。
東京から九州まで
国道1号 国道2号 国道カーフェリー 国道3号・・・・
三菱ウィリスJEEPで突っ走る 裕次郎 を
銀色のジャガーで追いかける ルリ子
というダイナミックな映画。
映画にちりばめられた
純愛 の反復と対比性もさることながら、
昭和37年当時の
西日本の地方都市を収めた
第1級の資料でもある。
注目は、
四国へ渡った 裕次郎 を
ルリ子 が 宇野港 で待ち伏せするシーン。
もうひとつ、
尾道 の町を走り抜け、
魚信(うおのぶ)旅館 へ泊るシーン。
この50年、豊かさと引換えに
失ってしまった貴重な風景を観ながら、
今日の、
薄っぺらな町並みを嘆いても仕方ないのだが・・・・
反復と対比性を踏まえて
純愛的 に都市を考察してみれば、
将来的に、
何か面白い手掛かりがあるようにも思える。