八濱漂泊傳

ダラシナイデラシネ記

高野聖に宿貸すな 娘とられて恥かくな

2009-06-15 23:52:00 | 仕事

 

本日は!

比叡山天台宗の座主(トップ) が

高野山真言宗の座主(トップ) を訪問した。

 

開宗以来、

1200年間で初めての公式参拝という。

 

最澄 と 空海 が経典を

貸す貸さんの問題で疎遠になって以来

初めての公式参拝という。

 

 

地味に凄いことである。

 

 

そのうち、

空海側も、 最澄側へ参拝するのだろう。

 

 

ところで、その昔

 

空海=弘法大師 の伝説を

全国に広めた遊行の一団がいた。

 

その名を 高野聖(こうやひじり) という。

 

 

聖(ひじり) とは 日知り 

すなわち 「太陽の動きを知る人」 である。

 

 

全国津々浦々の人々は

農耕に必須の、太陽の動きをつかさどる

高野聖 を手厚くもてなした。

 

時には、高野聖 を 弘法大師 と勘違いする

村人たちも多かっただろう。

 

村人にとって、

結界からやってくる僧は

みんな 弘法大師 に思えただろう。

 

 

しかし、その裏で

 

偽の 高野聖 も

偽の 弘法大師 も多かった。

 

彼らはバレない限り、

全国津々浦々を旅しながら

宿 と 三度の飯 にありつけるわけだ。

 

 

「高野聖に宿貸すな、娘とられて恥かくな」

という俗謡は 偽の高野聖 の悪行のことだろう。

 

 

たまに、 

 

旅の途中で、美しい女に惑わされ

色香に狂い、畜生に変えられた

偽の高野聖 も多かっただろう。

 

 

 

さてさて、

 

 

現代に至って、

 

 

私は、食っていくために

何の 偽者 になるのがよいだろうか?

 

・・・・

 

 

そうそう、

 

 丹下 紀章

 

 安藤 健三

 

 黒川 忠雄

 

なんて名刺に刷ったら

糸島で建築家として活躍できるかもしれない。

 

 

  

  


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