空色のきもち

晴天の日も、雨の日もあるけれど、好きなものと一緒に毎日を過ごしています。

きっかけは課題図書

2010-10-01 23:30:04 | 本の森
夏に本屋で偶然見つけた本。

インパラの朝』中村安希

この凛としたインパラの顔が印象的で、つい購入。

第七回開高健ノンフィクション賞受賞
課題図書 高等学校の部

課題図書なんて読むのは久しぶり。

女性の旅人、それもかなりクール系らしい。
最初のうちは辛辣な、通り過ぎていく旅人然としている文章だけど
そのうち少しずつ、自分の見たもの感じたものが出てくるようになる。

印象的だったのは、宝石掘りのお兄さん。
全体に「裕福な人(それは先進国の人であったり、旅をすることができている筆者だったりするわけだけど)は、
自分たちを搾取する。
(宝石は自分たちが売っている値段よりもずっと高く売買されているはず。)
それを改善したい」

もっともだ、なんて思ったりも一瞬したけど。

「だから、どうにかしてくれ」的物言い・行動を彼はする。
改善に向けた行動をしない理由を言う。

そう思ったらどうするのか。
不満があったら、どうするのか。
文句言ってるだけじゃあ、なにも変わらないよね・・・。


とはいえ、この本で読書感想文を書くのは、私には至難の業だわ
共感できるようでできない、感じ取れるようでとれない、現地の雰囲気、人との交流。
淡々と、彼女がみているものとの距離を感じる文章で。
彼女が相当な覚悟で行っていること、
ニュース等から得ている情報が、いかに一部しか伝えていないかということ
感じることも考えることもたくさんあるのだけど。
反面、あれこれ押し付けてこないクールさ
「ここから教訓を読みとれ」的雰囲気が醸しだされていないところは、好感が持てたりする。


この本を読んでから、何かと旅行ものが気になりだした。
地理音痴な私が、地図を眺めたりしている。

アンテナ、張られたんだね。

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2 コメント

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Unknown (March)
2010-10-02 14:21:52
アンテナどんどん広がってまた新しい何かが
引っかかってくるといいですね。
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>Marchさん (しずく)
2010-10-03 23:21:10
もっと大元は、「奈良」なんですけどね・・・
脱線しきって、どんどん旅ものに行ってしまって・・・・
5冊中3冊まできました。
もうちょっと待って!
返信する

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