白爺の独り言

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地獄・極楽 紙一重(07秋の赤目会③)

2007-12-01 08:05:18 | 赤目会の旅
塩屋岬の「みだれ髪」に堪能して、いよいよい二日目の宿泊地「いわき湯本温泉」へ車を向けました。  

ホテルに行くまでにもう一つ「国宝阿弥陀堂」の観光を予定していたので、白爺たちは先ずはそこへ立ち寄ることにしました。

               

このお寺の由来を案内状からお知らせしましょう。

今を去る846有余年 永暦元年(1160)3月、鎮守府将軍 藤原清衝の娘 徳姫が奥州平泉から、この岩城の国守 岩城太夫則道公に嫁いで来ました。
そしてここに霊地を得て、お寺を建立しました。



則道公没後姫は剃髪し、徳尼御前とよばれて、亡夫の冥福を祈るために阿弥陀堂を建立しました。
堂の両側には、広大な浄土庭園を造営したのだそうです。

後鳥羽天皇の時代に願成寺は勅願寺になり、その後鎌倉幕府源頼朝公や徳川幕府徳川家光公も帰依したと書いてありました。

白水の地名は、徳姫の故郷「平泉の泉」を分字して名付けられたそうです。

              

素晴らしい庭園がお堂の周辺にありますが、この美しい庭は仏典に基ずいて築かれた「極楽浄土の庭」だそうで、日本に三つある浄土の庭の一つだそうです。



住職の説明を聞いたのですが、「将来極楽に行けないようなことをした人は、今後見ることが出来ないので、十分眺めて帰ってください」ということでした。
また、このお寺を参詣すると「ボケ防止のご利益がある。しかし天然ボケには効き目が無い」と説明されて爆笑しました。

            

さて、白爺達は二日目の温泉「いわき湯本温泉」に到着しました。



ホテルの説明で「今日は5時から8時までテレビの撮影があるので、大浴場は使用できない」と言われました。
白爺たちは4時頃到着したので、とりあえず外の階段を使用して行く風呂に入り、夕食を待ちました。

            

宴会は盛り上がり、練習十分な「みだれ髪」のカラオケ中心に笑い声が絶えませんでした。

8時30分になったので宴会も終わり、風呂に入って寝ることにしましたが、風呂場の前から大きな問題が始まりました。



8時までテレビの撮影があるというので、大浴場に入るのを8時半まで遠慮して行ったのに、撮影はまだ終わっていませんでした。
ホテルの支配人がいるので白爺は「約束が違うのでは?」と問いただしたところ、「テレビ撮影がまだ終わらないので、もう少し待ってくれと言われて困っているのだ」との返事が返ってきました。

脱衣場に入ると沢山のスタッフが、ダラダラ(白爺にはそう見えた)と仕事をしていました。
白爺は、持ち前の正義感がムラムラ・・・!
「計画が甘くて撮影が終わらないのはテレビ局の不手際だ。私たちはキチンと宿泊代を払って宿泊しているのだから、約束の時間以外の撮影は客が寝てから行いなさい。」
と言って白爺たちは勝手に裸になりました。
相手もここまで強引にされては撮影していられないので脱衣場で待機し始めました。

             

せっかく宴会で楽しかったのに、不愉快な思いをしながら風呂に入り後は部屋に帰ってバターンキューと寝てしまいました。
時間が10時を過ぎた頃、部屋のブザーが鳴り響きました。
まだ起きていた同室の仲間がドアを開けると、隣の部屋の仲間が血相を変えて入ってきて、寝ている白爺たちを起こし、
「風呂に行ったらテレビの撮影をしていたので、フロントに苦情を言ったら、すぐ終わるそうだから部屋で待つようにと言われた。しかし30分待っても何も言ってこないので、テレビ局に文句を言いに行く。人数が多い方が強いから応援にきてくれ」
と言われました。
白爺と部屋の仲間一人が、隣の部屋の人たちとまたまた風呂場に出向きました。
風呂場の前には、ホテルの女将や支配人たち5・6人が集まって困った顔をしていました。
白爺は脱衣場に入って、「チーフは誰だ」と滅多に出さない大声を出しました。
出てきたチーフに、
「先ほども言ったが、マスコミ面をして他のお客様に迷惑をかけるな。何の番組を撮影しているのだ?」
と問いただしました。
チーフは、「日本テレビの{思いっきりテレビ}の番組です。もうすぐ終わるので申し訳ない」
と答えました。
「みのもんた」の番組は家内がフアンなのでその番組を見ている。
しかし、マスコミ風を吹かせてフアンでもある人に迷惑をかけ、それが当たり前と思っている横暴な行為は許すことが出来ない。
我々は、楽しい思い出を作りに今日は来た。それなのにこの番組を見るたびに不愉快なことを思い出すようでは困る。今すぐに入れるように配慮し不愉快な思いをつくらないようにしてくれ。」
と強行に抗議しました。
すると、すぐに入浴できるようになりました。



白爺はチーフと女将に、
①私たちは、風呂に入れない不愉快な出来事は忘れることにする。
②撮影スタッフは、作業が中断したが、これは仕事の仕方に不手際があり自業自得。
お客様とホテルに迷惑かけたことを謝罪しなさい。
③ホテルは危機管理(臨機応変な対応)のあり方を常時検討しておき、
お客様中心のサービスを考えてほしい。
(白爺なら、入湯しなかった10階にある「男女混浴の浮世風呂」に、
お客様誘導する機転を働かせるがなーと思いつつ・・)

強く申し入れて、部屋に帰りました。

             

翌朝チェックアウトに行ったら、フロントから「思いっきりテレビ」のクオカードを渡されました。

”昼間は極楽の庭を眺め、夜は裸で寒い地獄風呂を体験する”
正に「地獄と極楽は紙一重」と、感じる温泉旅行でした。

家に帰ってテレビを見たら、風呂場で会った連中が「スタレンジャーの温泉紹介」をやっていました。

12月6日12時から、4チャンネルで放映すると言っていたので、
「見てやるか?」と思いつつ、赤目会の旅行記を終わります。







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