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学問における数学と理科の本質的な違い

2008年08月17日 01時37分30秒 | 大学受験
今度は学問的な観点から。
数学は「1+1=2」「-1×-1=1」といったごくわずかな公理から演繹して体系を作り上げている。
そして、証明された定理はいかなる環境でも永遠に正しいことが保証されている。
なので、その定理を用いて新たな定理を構築することができる。

一方、物理・化学・生物といった理科の科目は実証科学であり、現実の出来事から帰納的に定理を構築している。
すべての定理はどれだけ証拠を積み上げて堅牢な定理にしても仮説でしかなく、新たな証拠によって覆される可能性がぬぐえない。
(すべての理科科目において言えることなのに、こと進化論においてのみこの点が誇張されて宣伝されるのは困ったもんだ)

数学の世界では「ポアンカレ予想」とか「フェルマーの最終定理」とかが「現象としては正しいが証明されていない」ものとして証明されるのを待っていた。
数学者がこうした証明に魅せられるのも「証明すれば自分の功績が永遠に人類の歴史に刻まれる」からかもしれない。

といったことを「フェルマーの最終定理」という本を読んだときに思ったのを思い出した(リンク先はアフィリエイトじゃないよ)。
この本については、また今度詳しく。

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