teeter-totter

志野の映画やTVや本や旅行や美味しいモノに関する与太話。
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映画「バルトの楽園(がくえん)」

2006-06-29 23:50:47 | 映画
2006年6月17日公開
ジャンル:ヒューマン
製作年:2006年
製作国:日本
配給:東映
監督:出目昌伸
出演:松平健/ブルーノ・ガンツ
阿部寛/國村隼/高島礼子/大後寿々花

ベートーヴェンの「交響曲第九番 歓喜の歌」が日本で初演奏されたドイツ兵俘虜収容所の実話に基づいた作品。

第一次世界大戦で、ドイツ極東の拠点だった青島を攻略した日本軍は4700名のドイツ兵を捕虜にする。日本の各地の俘虜収容所に送られたドイツ兵達は劣悪な環境の中、暮らしていたが、二年後移った徳島県鳴門市にある板東収容所は、収容所所長・松江の方針で自由で豊かな環境だった。パンを焼き、新聞を印刷し、音楽を教え、柔道を習い、夜は酒保でビールを飲む。夏には海で泳ぐことさえ出来た。そんな松江所長の寛容さは、彼が明治維新で苦渋を呑まされた会津藩士の血を引いていたからだった・・・。

「バルトの楽園」を「バルト海のらくえん」なんだと思ってました・・・どうしてドイツなのにバルト海なんだろう、と。バルトって独語では「髭」なんですね。そして「楽園(らくえん)」ではなく「音楽の園」だったと。いろいろ誤解をしたまま見に行ってしまいましたが、戦争モノというのではなく、心の交流を描いた作品でした。
先頃上映された「戦場のアリア」も、クリスマスの一夜、敵味方なく共にクリスマスを祝う、という感動モノでしたが、一部では「美しすぎる話」と言われたようです。「バルトの楽園」も、そういう意味では日独という第一次世界大戦においては敵味方であった者同士が、収容所において捕虜の待遇を良く扱うという、ちょっと自己賛美的な作品と思われても仕方ない感じのお話です。しかし、「戦場のアリア」も「バルトの楽園」も共に実話に基づいた話。つまり、戦争とは悲惨なもので、友情や愛情などの差し挟む余地はないものであるのも事実ですが、ほんの一部でも、本当に心を通じ合うような出来事があった---それが人間らしさだった、というような、「たまにはこんなことがあってもいいさ」と思わせてくれるような映画だということです。パンフレットのブルーノ・ガンツのインタビューにも複雑な心境を答えていますが、それも松江所長が敗者の気持ちを理解出来る会津藩士の息子であった、ということから納得したと言う風にありました。ただの「勝者が敗者に優しくしたんだよ宣伝」ではない作品になったのは、この明治維新で日本人同士が勝者と敗者になった、という事実があるから。映画を観るまではまさか維新の話が出てくるとは思わなかったので、この意外に日本人自身が知らない維新~第一次世界大戦の歴史を再認識させられました。松平健が軍人役というのもはじめは
ピンと来なかったのですが、「会津藩士としての誇り、サムライとしての誇り」を大事にした松江という軍人の役としては、ぴったりだったと思います。
ブルーノ・ガンツが「ヒトラー~最後の12日間」に続いてドイツ軍人役を受けてくれたのは嬉しかったですね。そして他のドイツ兵達も良い役者さんたちが揃っていて見応えがありました。ユーハイムを創業してくれたカルルさんと志を(大後寿々花)ちゃんのエピソードは微笑ましかったです。ありがとう美味しいお菓子を広め
てくれてカルルさん!阿部寛のちょっと堅物の伊東少尉も良かったです。
クライマックスの第九のシーンはスクリーンで聴くと迫力ありますね。年末の第九、という日本独自の風習(外国にはないそうな)の原点を見た感じです。第九を聴きながら、席を立って亡くなった部下の墓に向かい佇むハインリッヒ総督(ブルーノ・ガンツ)がじわじわ感動させてくれました。初めはドイツ兵に優しくすることに反対していた伊東少尉が総督に何も言わず上着を着せてあげるシーンも。
総制作費15億円というのは、殆ど収容所セットとドイツキャストの分だと思うのですが、大作というイメージよりも、心温まる小品という感じでしたね。徳島にあるという収容所ロケセット、見に行ってみたいなあと思います。「大和」も行ったことだし。
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映画「ダ・ヴィンチ・コード」

2006-06-28 23:52:01 | 映画
2006年5月20日公開
ジャンル:歴史
製作年:2005年
製作国:アメリカ
配給:ソニー・ピクチャーズ エンタテインメント
監督:ロン・ハワード
製作:ブライアン・グレイザー
出演:トム・ハンクス/オドレイ・トトゥ/イアン・マッケラン
ジャン・レノ/ポール・ベタニー

全世界で5000万部を超えるベストセラーの映画化、そして内容がキリスト教を冒涜しているとの批判により上映禁止になる国もあるという話題の作品。

ルーヴル美術館長のソニエールが殺され、パリを訪れていたハーヴァード大学教授のラングドンはフランス司法警察のファーシュ警部にその殺害容疑を掛けられる。そこに現れたソニエールの孫娘で暗号解読官のソフィーと共に、ソニエールの死の謎を解明するために動き出す。その裏には驚くべき秘密が隠されていた・・・。

敢えて原作未読で映画を鑑賞しました。あの膨大なページ数の原作を二時間強の作品にまとめるには随分カットされているだろうと思ったからです。純粋に映画を楽しむには何も知らないのが一番だろうと思ったワケですが・・・大正解でした。
次々現れる謎、ヨーロッパの隠された歴史、ダ・ヴィンチの絵に隠された真実、暗闇に葬られた宗教対立などなど、次はどうなるのかとハラハラしながら見ることが出来ました。最後のオチは途中から予想尽きましたが、着地点としては納得。そしてすべての謎はルーヴルに帰るってな感じで輪になっているのは作品的に好きです。歴史って、いろんな解釈が出来るからこそ面白い、というのを久々に思い出させてくれるストーリーでした。ダン・ブラウンの読者を引き込む巧さが解った気がします。さすが世界ベストセラー。
オドレイ・トトゥが、気の強いしっかりした女性を好演してましたね。トム・ハンクスのラングドン教授は原作のイメージとの違いはわかりませんが、オドレイとのコンビは良い感じだったと思います。ジャン・レノのファーシュ警部は原作者が彼をイメージして書いたというだけあってまさにジャン・レノ。最後は刑事としての仕事を全うする辺りが彼らしい。そして、なんといってもポール・ベタニーのシラスが可哀相でした・・・心酔していたが故に狂気に走り、そして最後は・・・哀れな・・・。原作の方が彼に救いがあると言うので、そのうち救済を図りたいと思います。しかしベタニーって色素薄いよねえ、いつも。そしてあれは痛そうでした・・・。
パリ、ロンドンの街並みそして美術館や寺院など魅力溢れる場所での撮影が旅行気分にさせてくれて楽しかったです。スマートでパリの街を走り回るのは小回りがきいて非常に良いなあと思いました(笑)。昨年「最後の晩餐」を見にサンタ・マリア・デレ・グラツィエ教会に行った時はダ・ヴィンチ・コードに出てくるとかは意識しませんでしたが、確かにあの絵にはなんらかの謎を感じました。それもダ・ヴィンチの魅力なのでしょうね。また数年振りにモナ・リザに会いにルーヴル美術館に行きたくなりました。世の中でダ・ヴィンチツアーが流行っているのも納得。でも、旅先で騒いだり、迷惑を掛けたりは控えましょう(笑)。
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映画「DEATH NOTE デスノート 前編」

2006-06-28 23:51:25 | 映画
2006年6月17日公開
ジャンル:サスペンス
製作年:2006年
製作国:日本
配給:ワーナー・ブラザース映画
監督:金子修介
原作:大場つぐみ/小畑健
出演:藤原竜也/松山ケンイチ
瀬戸朝香/香椎由宇
細川茂樹/戸田恵梨香
中村獅堂(声)

1,400万部を売り上げる週刊少年ジャンプ連載のコミックを、前・後の二編に分けて映画化。

名前を書かれた人は死ぬというデス・ノートを巡り、天才的な頭脳を持つ二人の青年、ノートの拾い主・夜神月(ライト)=犯罪者のみを対象にした謎の連続殺人を行うキラ、それを追う探偵・L(エル)の緻密で息を呑む頭脳戦の攻防。

原作は少年マンガとは思えない程の台詞・解説の量で、少年誌では異色の連載でした。それを映画は説明は極力廃しながら、映像で説得力をもって見せてくれています。漫画の説明では???となった人も解りやすいのでは?
金子監督らしい、スピード感のある場面展開が、緊張感と推理合戦の迫力を見る側に一緒に味わわせてくれます。残酷なストーリー展開ではありますが、ゲーム感覚だけではない、生身の「死」という感覚も忘れていない演出が(特にFBI捜査官レイのエピソード)、若者だけでなく大人の観賞にも耐えうるかと。
オリジナルの登場人物である、月の恋人・詩織が、原作未読の視聴者の視点で物語を進めさせてくれます。オリジナル設定が成功している珍しい例ではないでしょうか。
そしてかなり漫画原作のキャラに忠実にキャスティングされているのも見所。登場時から大学生の月たちは俳優達の年齢に鑑みると仕方ないですが、特に松山ケンイチ演じるLは出色。仕草といい、表情といい、始終お菓子を食べている様子といい、原作そのままのLが居るようです。藤原竜也の月はさすが彼の演技力で無難ですが(主役としてはもちろんそれで良いワケで。彼のクールな演技は大好きです。)、松山ケンイチって何色にも染まる達者な俳優なんだなあと改めて思いました。そして鹿賀丈史演じる月の父であり、キラ事件の捜査本部長である夜神総一郎がこれでもかというくらい格好良い。警察責任者として事件の謎を追う彼の姿が、奇抜な存在であるLだけなら共感し難いキラ捜査を、視聴者にも「正義感」「責任感」という観点から見させてくれます。後編ではその他の警察メンバーも活躍してくれるでしょうから(特に松田!)、それも楽しみな所です。そしてなんといっても、藤村俊二演じるワタリ!まさに執事(秘書)スキーな方には注目ポイント。あの髭、あの帽子、あのスーツ、そしてあの控えめな態度。素晴らしい配役です、はい。そしてCGの死神・リュークの声は「あらしの夜に」で無骨で心温まる狼を演じた中村獅堂。彼の声、ホント味のある良い声です。CGリュークと月のやりとり、しっくりくる場面に、日本のCG技術も向上してきたなあと実感。
公式サイトもまるでゲームのサウンドのベルのような面白い造りになっていて、細かい所まで造り込んでいる感がたまりません。
大ヒットを記録し、海外配給も決まっているこの作品、秋の後編も期待したい所です。
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いろいろ

2006-06-28 23:18:32 | 
韓国ドラマの「官~Love in Palace」が始まるのに、地上波じゃなかった・・・ちょっと見たかったのに。

そして遅ればせながら祝☆「蟲師」講談社漫画賞受賞。「おお振り」はまた来年是非!

「ハチクロ」はある意味一番幸せになって欲しい人が大切な人を手に入れられたようなので良かった良かった。「愛する」と「恋する」の違い、かなあ。ノイタミナ「ハチクロⅡ」と映画「ハチクロ」と来月は目白押し!なので楽しもう☆

そしてここんとこサ○デー週間。
(わかる人だけわかって・・・)
映画月間しか買うことないと思ってたのに・・・。他の漫画全然わかんないんだってば。今やっているあれ、TVになるよね?一年後くらい?かなり楽しみにしてますよー。初代に会いたい。若手推理作家との対決を是非。そして今ほどへたれてない若手刑事とキュートなツンデレ妻がvもちろん「ちんめよ」とか言ってるちびっこ達も激カワです。
あと何回続くのかなー、水曜発売を忘れないようにしよっと( ..)φ
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マンションギャラリー

2006-06-27 11:08:17 | 雑記
先日、とあるマンションギャラリーに行く機会があったのですが、なんかすごかったのね。
住宅展示場にあるハウスメーカーのモデルハウスしか見たことないので、マンションギャラリーなるものは初体験なんだけど、あれはなんというか一種のアトラクション?
大阪の六本木ヒルズか?みたいなマンションのギャラリーなんだけど、ギャラリー入るとホテルのエントランスみたいな。そしてまず順路に沿って案内された部屋にはガラス細工のマンション近辺のジオラマ。そして中空に浮いたような透明スクリーンに映し出されるフルCGのクリップ。「これが新しい生活創造都市」とかなんとか、SF映画のようですよ。えーとUSJのタミネタみたいな。スカイネット社のPRビデオみたいなの。で、おつぎは巨大スクリーンでさらに詳細なビデオを客席に座って見るのですが、思わず「3Dメガネは?」て訊きそうになった(笑)。そして映像が終了するとスクリーンがあがり、その向こうの壁がおもむろに開くと。完全にアトラクション内を回るツアーのようになっていて出口まで誘導される感じです。そしてオプションだらけの美しいモデルルームを見て、無料自販機で十数種類選べるジュースを貰い、たくさん設けられたブースで商談。そして帰りにはチョコレートまで貰ってしまいました。至れり尽くせり。
なんかすごかったです・・・。
べつにこのマンションを買うわけではありません。
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TV「トゥルー・コーリング 」

2006-06-27 00:49:53 | TV
■死体安置所に有名女優がやってくることになり、
緊張するなとトゥルーに言われたデイビス。
最初の日「有名人が死体安置所にくるんだぞ」

やりなおしの日「もうすぐ死ぬ有名人に会うんだぞ」

デイビスにとってもうすぐ死ぬが重要ポイントになる模様。

■EVから降りてくる有名女優カーリーに
最初の日は硬直

やりなおしの日「エレベーターはどうでした?」

死体安置所のEVは特別仕様?

■帰ろうとするカーリーを引き留める言葉が
「もう少し居れば解剖を見せてあげるのに・・・」

それ、引き留めてないから(^^;;

やっぱデイビスってカワイイですね~☆

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TV「クロサギ」最終回

2006-06-24 12:29:30 | TV
クロサギ、久々に作りの面白いドラマでした。
桂木演じる山崎努のさすがの存在感!桂木あっての黒崎(山下智久)です。
「オレ達はみんな桂木さんの駒なんだよ」(by白石)という科白が最後に効いてくるドラマのまとめ方が良かったです。
最近のドラマって広げた風呂敷ぐちゃぐちゃのまんま終わる事が多くて見ている方は超消化不良だっつの。クロサギはちゃんと畳んでくれたのが嬉しい。
キャスティングがそれぞれ良い具合だったのが余計に。
神志名のキレっぷりを演じる哀川翔の高笑いステキでした。そして黒崎と同じ理由でシロサギになった白石を演じる加藤浩次が意外に(失礼)スマートで格好良かった。警察が居るのに先走る黒崎を抑えちゃったり、お兄ちゃんでしたね。
そして何より、山Pの黒崎がカッコ良いけど可愛くて、しっかりしてるけどほっとけないという、なんとも母性本能をくすぐるキャラ。それって山Pだからか・・・。
女性陣はまあはっきり言ってどうでも良かったけど。全体に男性キャラを立てるための存在でしたね。堀北真希ちゃんは大好きだけど、演じる氷柱はちょっといらいらした・・・。桂木に寄り添う早瀬(奥貫薫)はちょっと萌えでしたが。父親をハメた男、あるいは母親を愛していた男、現在はたった一人の父親のような男性云々。や、これは萌えるでしょう。
とにかく、実はめっちゃ男のドラマでした。
楽しかった!
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W杯 日本VSブラジル 1-4

2006-06-23 11:44:26 | スポーツ
玉田の先制ゴールは素晴らしかったですね。格好良かった!
正直ブラジル相手に1点取れただけでも良かったという思い。
試合後のブラジル人の「4年後はもっと強いよ」との励ましが痛い・・・。
でも選手のみんなは精一杯やったと思いますよ!
こうなったら同じアジアとして韓国の決勝T進出を願うよ。

はい、普通に就寝しました。ニュースでチェックしました。

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TV「サハラに舞う羽根」(2002)

2006-06-22 23:14:23 | 映画
製作年 : 2002年
製作国 : アメリカ=イギリス
配給 : アミューズピクチャーズ
監督:シェーカル・カプール
原作:A.E.W.メイスン
音楽:ジェームズ・ホーナー
出演:ヒース・レジャー
ウェス・ベントレー
ケイト・ハドスン
ジャイモン・ハンスゥ


過去6度映像化された英国文学の古典が原作。

1884年、将軍の父の期待通りにエリート士官の道を歩んでいたハリーは、婚約者のエスネ、親友のジャックら仲間に囲まれて平和な生活を送っていた。しかし戦うことに疑問を感じていたハリーは部隊のスーダン赴任を機に除隊を申し出る。仲間や婚約者からも臆病者をそしられるとも思わずに。
臆病者を示す白い羽根を仲間やエスネから送られ、父親からも見放されすべてを喪ったハリーは、羽根を送らなかった親友ジャックの「君になら命を預けられる」との言葉を思い出し、単身スーダンへ向かう。何か自分に出来ることで仲間の信頼を取り戻そう、勇気を示そうと・・・。

親友ジャック(ウェス・ベントレー)が可哀相すぎます!
この映画、苦労知らずのお坊ちゃんハリー(ヒース・レジャー)の成長物語かとは思います。が、ジャックが哀れ・・・。好きだった女性は親友の婚約者、潔く諦めていたところ、命を預けても良いと思うくらい信頼していたその親友に戦争に意義を感じられないとか言ってさっさと除隊され、それでも白い羽根を送ったりもせず、落ち込むエスネを慰める内にやはり愛情が強まるのも自然の成り行き。戦地から戻ったら結婚を申し込むと決意したのを仲間にはぎこちなく祝福され、戦争で目をやられ誰だかわからん男に救われ、盲目のまま帰って来てようやくエスネと結婚することが決まった矢先ハリーが帰って来てしまう。そして何も言わないハリーが、自分の命を救ってくれた男だと気づいてしまうのだった。結局「女王陛下のため、大英帝国のため戦う」のではなく「隣のあいつ、親友のために戦う」のだと、愛する女性と親友の幸福を願って身を引くのだった・・・・。
ほら、可哀相すぎませんか。
ハリーが苦労するのは、いわば自業自得なんですよ。そもそも仲間や婚約者の信頼を裏切るような行為をしたのだもの。なのに、結局そのお坊ちゃんな素直な性格が傭兵アブーの助けや、仲間の信頼を取り戻し、結局エスネの愛情も最後まで失うこともなかったんだもの。ジャックにはいつ幸せが訪れるのだー。
ヒース・レジャーってあのカオで何気に人を不幸にするよね(苦笑)。不幸になる人もそれでしょうがないと思っているところが救いようがない・・・。
一緒にテレビを見ていた母が、ジャックがハリーに「命を預けられるのはお前しかいない」と言ったのを見て「男同士の話?」と聞いたのには吃驚。お母様、あなた「ブロークバック・マウンテン」も見ていないのにどうしてそんな発想を!?・・・おそるべし。
とにかく、ジャックの幸せを祈りたくなる話でございました。
イギリス人ってこういう話好きだよねー。


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映画「インサイド・マン」

2006-06-21 23:49:53 | 映画
監督:スパイク・リー
製作:ブライアン・グレイザー
出演:デンゼル・ワシントン
クライブ・オーウェン
ジョディ・フォスター

マンハッタン信託銀行で強盗事件が発生。犯人グループのリーダー・ダルトンと交渉にあたる刑事フレイジャー。銀行の会長からある依頼を受けて現場にやってきた腕利きの女弁護士マデリーン。人質50人を取り型どおりの要求をしてくる犯人たちだが、その裏には驚くべき事実が隠されていた・・・。

デンゼル・ワシントン、クライブ・オーウェンそしてジョディ・フォスターという豪華キャストが生んだ緊張感溢れるクライム・サスペンス。
クライブ・オーウェン演じるダルトンは頭脳明晰、冷静沈着な犯人だが、冒頭のシーンから観客をミスリードしていくその存在感はさすが。対するデンゼル・ワシントン演じるフレイジャーは有能だが、結婚を迫る彼女に悩み、仕事では内務調査課から汚職の疑いをかけられ仕事を干されていた。そんな日常的な日々に割り込んできた銀行強盗事件。犯人との巧妙なやりとり、突然現れた不可解な女弁護士の行動・・・会話の奥に真実を掴んでいくフレイジャーは、後半その真実を明るみにする為に行動を起こす。
単なる強盗事件だと思っていたら意外な方向に話が転がっていくのが非常に興味深い。そして大胆な犯行にも拘わらず、蓋を開けてみると誰一人血を流すことなく見事な方法で犯人達は現場から消え去る。
脚本の妙とスパイク・リーの映像に最後まで騙されていたことに気づく終幕は、久々に面白い犯罪モノを見せて貰ったと満足しました。観客をミスリードさせる構成がうまい。
鮮やかに犯行を完遂する。それが映画の醍醐味だと思いますね。最近の人質モノは後味悪く犯人が死んでいくが多くて辟易してましたから。
劇中の子供が遊んでいるゲーム(ヤクを売るゲーム。バレたらどんどん撃ち殺せ!)を酷いゲームだという銀行強盗・ダルトン。銀行強盗はポイントが高いそうですが、なんともバイオレンス溢れる世の中を風刺しています。こういう現代を皮肉るシーンが随所に出てくるのもスパイク・リーならでは。人種問題がさりげなくあちこちに絡んでいる所も。
「インサイド・マン」というのは「(壁の)内側にいる者」「(銀行会長の)内情を知る者」をかけているのかなーと思います。
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映画「オーメン」

2006-06-21 23:33:30 | 映画
2006/06/06公開
ジャンル:ホラー
製作年:2006年
製作国:アメリカ
配給:20世紀フォックス映画
監督:ジョン・ムーア
出演:リーヴ・シュライバー
ジュリア・スタイルズ
ショーン・フィッツパトリック

666は悪魔の数字。
ホラー映画の名作「オーメン」をリメイク。

2006年6月6日全世界同時公開という素敵な仕掛け。オリジナル「オーメン」のファンとしては見に行かねばなりません。

6月6日午前6時にこの世に誕生した赤ん坊ダミアン。彼を実子として育てることにしたアメリカ外交官ロバートは妻のキャサリンと幸せな家庭を築いていた。
しかしダミアンが成長するに従い、次々と不幸が起き始める。神父の警告を信じなかったロバートだが、その神父が奇怪な死に方をしてから、ダミアンのことを調べ始める。
身体に666の数字の痣を持つならば、その子供は悪魔の子なのだという。果たして聖書の予言通り、悪魔の子が誕生したのか・・・。

「エネミー・ライン」のジョン・ムーアがホラー映画を撮るというので、どんな作品に仕上がっているのかというのが気になるところでした。オリジナルの怖さを踏襲しつつ、現代風味にうまく仕上げている印象。
アメリカ大統領の名付け子であるエリート外交官ロバートを、リーヴ・シュライバーが良い感じに演じています。実の子と思い可愛がっていた子供が、ある日と境にまるで見知らぬ何かになっていく恐怖。悪魔の手先である家政婦ベイロック夫人に「ローズマリーの赤ちゃん」のミア・ファローを配しているのも妙味が効いています。
映画初出演のショーン・フィッツパトリックのダミアンも愛らしく現代っ子な感じでありながら、その表情には怖さが。
デジカメにも写ってしまう悪魔の力(笑)、オリジナルと比較するとやはりそちらが雰囲気も何もかも勝っているように思ってしまうのですが(雰囲気もなにもかも好きなので~)、今度のオーメンのダミアンがどんな風に成長していくのかも見てみたいところです。是非「オーメン2・3」を。
モダン・ホラーは演出が怖くて見られませんが、こういう古典ホラーは大好きです。
R-15なのですが、最近のホラーなど見ていると、アレくらいの惨劇は大したことないように思えてしまうのが哀しいですね・・・。

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どこぞの泥棒くんの誕生日を祝う

2006-06-21 23:26:56 | 雑記
毎年過ぎ去るので今年はちょっと忘れないようにブログに書いておこうかと。
何回17歳を迎えるのだ君は・・・。
でもそんな日にダミアンに会いに梅田へ行ってしましました。
666の誕生日の彼に・・・。遅まきながら梅田に降臨遊ばされたのでね・・・。
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TV「トゥルー・コーリング」

2006-06-19 10:57:33 | TV
デイビスが結局名字か名前かわかんないまま・・・。
そこってひっぱるところなの?
そうか、トゥルーのママに命を助けられたんだねー。
ちょっとしんみりしちゃった。
でもそうか、彼と一緒に生活できる女性がいたのねえ。
(3年前に)引っ越したまま片づけてない男と。
いいトシしてシュリンプサンドでお腹を壊す男と。
子供に肋骨粉砕器をあげちゃう男と。(この回見てない悔しい~!)
すばらしい。

ジェイソン・プリーストリーがやっぱりブランドンに見える私です。

ていうかW杯で放送休みすぎじゃー、ABC放送!!





※mixiコミュ「デイビスを見守る会」は素晴らしい。

→コミュ説明より
海外ドラマトゥルーコーリングでトゥルーの一応の上司
デイビスを日々研究、見守るコミュニティです。


・あの間の悪さはいつか改善されるのか
・いっそ改善されないまま突き進んで欲しい
・クリスマスプレゼントに肋骨粉砕器を貰いたい
・シュリンプサンドでおなかを壊したままでいればいい
・デイビスの影響でロードオブザリングが好きになった


デイビスに対するもどかしい何かの思いがある方の
ご参加をお待ちしています。
活動内容はデイビスを見守る事です。


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W杯 日本VSクロアチア

2006-06-18 23:59:09 | スポーツ
0-0で引き分けてしまいましたねー。
川口はよく守ったし、シュートの数は多かったけど、点には結びつかなかったのよね。サッカー詳しくないから何も言えないけど、あっちこっち勿体ないチャンスがあったのがなんとも・・・。
こうなればもう日本はブラジルに勝つ以外に方法はないのです。
ミラクルを信じるか・・・・。
信じてみるか・・・。
信じるしかないか・・・。
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NHK趣味悠々「中高年のためのパソコン講座 ブログに挑戦しよう!」

2006-06-17 11:56:39 | TV
先日始まったこの番組をね、父上が見ているのですよ・・・。
やる気ですか?やる気ですか?
確か以前は「ホームページをつくろう」を見ていましたね?
それよりは向いていると思いますよ。
でもこれでまた私にお呼びのかかる回数が増えるのか・・・。
なぜ自分の出来る範囲の操作で満足しないのか・・・。
高度な事をしたがるのか・・・。

Give me a break!!!!

NHK趣味悠々
「中高年のためのパソコン講座 ブログに挑戦しよう!」
2006年6月6日(火)~
毎週火曜 午後10時00分~10時25分
************
第1回 ブログって何?
第2回 ブログをはじめよう!
第3回 覚えておきたいマナーとルール
第4回 写真だって掲載できる!
第5回 手描きの絵も活用しよう
第6回 楽しいテクニックを覚えよう
第7回 ブログをどんどん更新しよう!
第8回 自分らしいブログをつくろう
第9回 達人に学ぼう!
************
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