これも花・あれも花

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大村はま先生

2005-04-20 | 日々の出来事
大村はま先生が亡くなったという記事を目にした。98歳つい先日までご活躍だったとか。
先生の著書を初めて手にしたのは20代。たしか紀伊国屋書店で「教えるということ」だった。

書庫を探したら本が出てきた。懐かしく読み返してみた。アンダーラインが随所に引いてあった。
若かった私が教育とは、教えるとは、学力とは等々、悩みながら仕事をしてきた当時を
思い出した。
教研で先生の講演も何度か伺った。「大村はま国語教室」も全て手にして勉強した。

先生のお陰で、「教えるということ」の意味が、わずかながら理解できたように思う。
国語が専門ではないが、先生のお陰で生徒の心に少し近づけた気がした。
少なくとも「わかりましたか?」という愚問を生徒投げかけなかった。

当時学級の生徒と詩集を何冊か出した。これも先生の影響が大きかった。
後日、生徒とともに作り上げた詩集を紹介出来ればと思っている。












箱根 金時山

2005-04-18 | 旅行記
4月16日(土)朝8時、新宿西口より高速バスに乗り、箱根仙石原に向かう。目的地は金時山。案内書によるとハイキングコースとなっていた。

乙女口バス停で下車。バス停から直ぐ登山道。朝10時から登り始める。でだしは順調、木立の中を足どりも軽く登る。鶯の美しい声に「あ~、山に居る」と感激。30分登って小休憩。チョコレートが美味しい。

しかし、楽しい山登りはそう長くは続かなかった。一転して急勾配、しかも石ころがごろごろ。
石の上に乗ると石車になって危ない。お互いに声を掛け合いながら、下を向いて一歩一歩慎重に歩みを進めた。

鎖を頼りに急勾配の山をよじり登る。「こんな筈じゃなかった、これがハイキングコース?」と後悔しながら、必死に鎖につかまる。自分の体重を腕の力で支えられないとダメなんだ。とい

う事が痛いほど解った。

登りながら、紅蓮さんやkomugiさんの事を思った。「あの人たちは偉いな、でも、こんな事が楽しいなんて人間じゃない」なんて思ったり毒づいたりして、それをバネに登り続けた。

「もう嫌」と音をあげそうになった時、下ってきた人が、「もう直ぐですよ、頑張って」と声をかけてくれた。それが嬉しかった。
そしてとうとう頂上1213mに到着した。箱根外輪山の明神ヶ岳、富士山、晴れた日は奥秩父蓮方も見えるはずとか、しかし残念ながら、曇ってきたため視界は悪い。残念だ。
時刻は12時になっていた。2時間かかったのだ。

頂上には人が結構いた。登山中は人に殆ど逢わなかったのに、いろんなルートがあるのだろうか?
金時娘(70歳位のおばさんだった)がいるという金時茶屋は人で一杯。隣の小屋に入りお蕎麦を注文した。

奥のほうに何人かの集団がいた。その中の一人が、「ちょっと待ってな」といってなにやら持参。
「ほら、フキノトウだ、これを蕎麦に入れると美味いよ」「ほら、これなんだと思う」と、大きな天然のしいたけ、タラの芽、アブラナ、それから、、、と見せてくれた。そして、なんと焼いたり、油でいためたり、その場で食べ始めた。勿論おすそ分けがまわって来た。何てラッキーな。

あんな美味しいしいたけ、食べた事が無い。そしてタラの芽や、アブラナをお土産にいただいちゃった。
この方達は「野草の会」で、いつも集っているとか。「またおいでよ。一人でも大丈夫だよ」と皆さんとてもフレンドリー。楽しい経験させていただきありがとうございました。
自然の中って人間を大きくさせるのかな?

紅蓮さんや、anikobeさんの山に向かう気持が、ほんのちょっとだけ分かった気持がしました。

その後は自分達にご褒美。ゆったりとした温泉に身をゆだね、重い体重によく耐えた足を労わってあげた。
山旅日記金時山

お茶インストラクター

2005-04-13 | 日々の出来事
世田谷の下北沢に「しもきた茶苑」というお茶屋さんがある。何時も香ばしい匂いがするお茶屋さんなので、
お茶が無くなると購入していた。最近お茶屋さんの2階で、お茶が頂ける言う事が分かり、初めて入って
みた。
店に入って驚いた事に、お茶インストラクターのコンクールに、この家族は皆さん(お父さん、その息子さん(写真の人)弟さん)3人とも優勝していて、優勝カップや、賞状が沢山並んでいた。

お茶鑑定士ってどんな試験なのか伺った。①お茶の葉を見て、産地を見分ける。②お茶を入れて何のお茶か当てる。(藪北茶、宇治茶、狭山茶等)③なんだか忘れました。とにかく難しそう。

その後、茶の入れ方を丁寧に教えた下さった。お湯の温度がお茶によってそんなに違うとは知らなかった。
緑茶は温度を40度まで冷ます。煎茶はお茶の等級にもよるらしいが、6~80度、2番茶は温度を上げても大丈夫とか。
甘くて香りの良い、美味しいお茶をゆっくり頂き、幸せな気分。
お茶が本当に好きと言う、お茶に情熱を燃やしている姿に専門家としての誇りを感じ、好感が持てた。

新茶が出る頃また行こう。下北沢は若者の街で騒々しいが、このお茶屋さんだけは別天地。

下北茶苑

都心の桜

2005-04-12 | 日々の出来事
東京霞ヶ関、溜池山王、赤坂周辺は坂がとても多い。
先週は溜池山王の駅から、全日空ホテルの横を抜けて、サントリーホールの後ろ側を一周できる「さくら坂」を散策した。
名前の通り桜並木がトンネルになっている坂だ。都心でありながら緑のオアシスが広がる。
高級マンションで有名な、城山ヒルズが緑に囲まれている。周囲は外国の大使館も軒を連ねリッチな雰囲気。
イタリアンレストランの喜八も坂上にある。お茶しようとしたが満席。
諦めて全日空ホテルに戻り、友人とのお喋り、美味しいケーキで優雅な一時を過した。

箱根の人力車

2005-04-11 | 旅行記
最近人力車が流行っているのだろうか。先週箱根に行った時に始めて見かけた。

箱根の駅前から、ふじやホテルに行く手前に3台止まっていた。
車夫の人なっこい笑顔に誘われて車上に。なんだか恥ずかしい。そんな恥ずかしさを
吹き飛ばすように豪さんは色々話しかけてくれた。

人が引く車に乗るのには、躊躇いがあったが豪さん曰く、「この仕事が自分に向いている。
もう、かれこれ20年もやっている。いろいろな人と出会えるのも楽しみだ。
乗ってくれなきゃ商売になりませんからね」という言葉にホッとした。

早川の辺をゆったりと進む。のんびり、ゆったり、ものすごく優しい気持になっていく。
桜がチラホラ咲きだし、辛夷の花が明るさを増している。ゆったりと流れる川面と
流れの音に眠気が。
アッいうまに終わってしまった。今度行く時は長い時間お願いしようかな。
豪さんの逞しい足腰は信頼できるし、あの人懐こい笑顔にもう一度逢いたいな。

夜桜パーティ

2005-04-10 | 日々の出来事
8日の朝、「今日ライトアップされるから」と、Kさんからの電話。一年に一回のこの日を
調布市民はとても楽しみにしているという。

夜が来るのを楽しみにkさん宅に出かけた。お花のお稽古の後だったので、
京王線に住む生徒を誘って一緒にお邪魔した。

面倒見の良いkさんのこと快く向かえてくれた。既に友達やkさんの妹も集まっていた。
食卓の上はもう乗りきれないほどのご馳走が並んでいた。それぞれが持ち寄ったり、勿論kさんの手作り料理が並んでいた。7階の部屋からもライトUPされた桜が幻想的に見える。

でも、花より団子
例によって、食べはじめる方が先になって、途中でア、とカメラをだした。
美味しい手の込んだ五目寿し、桜味の赤飯、野菜の煮物、つけもの、ラタティーユ、そして、

Kさんの友人手作りの桜絵巻寿し。この美しさに一同感激。周りは薄焼き卵のなかに、
薄ピンク色の桜の花、椎茸で表した太い幹、本当に絵巻卵だ。
食べるのは一瞬だ。作る人のご苦労を思いながら、それぞれのお料理を戴く。

お料理もさる事ながら、飲みつつ、食べつつのお喋りに満開の花が咲く。女性同士の気のおけない
会話。楽しかった。お話し上手のSさんの話にみんなお腹を抱えて笑い転げた。

Kさんに「ライトアップが終わっちゃうわよ」と促されて、野川にでた。聞きしに勝る美しさだ。
人手の多いのにも驚く。その後Mさんが駆けつけて合流。またまた楽しさが膨らんだ夜になった。

Kさん、ありがとう。疲れた事でしょう。私達は本当に楽しかったで~す。
紅蓮さんのブログ

月遅れのお雛様

2005-04-08 | お花・お教室
江戸時代のお雛様を見せていただいた。

三人官女の真中の人はお歯黒、着物の袖は元禄袖で短い。左右の二人は未婚。
着物はお振り袖。

内裏雛の位置が現代とは違う。向かって左が姫。この並び方が現在のように
なったのは、昭和天皇のご即位の時からだそうだ。
アメリカや諸外国の影響を受けて、女性を左手でサポートするため、女性は男性の左手に
位置するよことを見習ったとか。

現在でも京都御所の内裏様は女性が左に座っているそうだ。

北鎌倉の古美術館に行くと、古い江戸時代のお雛様に会えますよ。



葉 祥明 美術館

2005-04-07 | カルチャー&イベント
北鎌倉の名月院へ行く途中に、葉祥明美術館ができた。周囲は竹やぶや、小さな小川が流れていて、
なんとも素朴な風情だ。そこにモダンな赤レンガ風の建物が妙に調和している。

葉 祥明? 名前を知らなかった。なかに入り絵を観て、「あ、知ってる」と同時に友人と顔を見合せた。
夢の有る独特の絵だ。絵から物語る。物語から絵が生まれる?

カレンダーや、絵本挿絵、きっと何処かで皆さんも目にしているはずです。
特に地雷撤去キャンペーン絵本『地雷ではなく花をください』
『おなかの赤ちゃんとお話ししようよ』はお勧めです。

今年45歳で初めて妊娠した姪に、「おなかの赤ちゃんとお話しようよ」をプレゼントに購入しました。


http://www.kcn-net.org/kamakura/kitakama/kita-myo.html美術館のHPです。

みなさん、偽硬貨にご用心

2005-04-03 | 日々の出来事
土日、箱根に行った。お天気が良かったので旧街道をウオーキング。
帰りに、小田急グループの「ホテルはつはな」によりお茶を飲んだ。2000円出し、614円のおつりを受け取った。

翌朝、お釣りの500円で水を買おうと自販機に入れると、何回入れても戻ってくる。
めがねをかけて確かめると、なななんと、偽硬貨。

どうしよう? 皆さんだったらどうします?
警察に届ける? それともお釣りを出した、ホテルはつはなまで行き、事情を話す?
このばばを知らん振りして使っちゃう?

夫殿は、「色々事情を聞かれて時間が無駄だ、面倒だから、捨てちゃえ」
「え~捨てるのもったいない」「記念に持ってれば、ブログの記事に出来るでしょ」
ですって。

私は警察に届けようと思うのですが? 

北鎌倉の春

2005-04-02 | お花・お教室
久しぶりに会った友人と北鎌倉を歩いた。新宿から、湘南新宿ラインで
50分程で北鎌倉駅に到着。この速さに驚いた。(友人とおしゃべりに
花が咲いた事もあるが)

先ずは、駆け込み寺で有名な東慶寺の山門をくぐる。この寺は大好で昔よく来た。
山門の直ぐ右手に、枝垂れ桜があり、一,二輪ほころんでいた。
一番奥に行くと、狭い場所だが山里の農家の庭先のような所に出る。
庭の一部を畑にして、尼さんたちが野菜を栽培しているのだろうか。

その畑を囲むように春の花たちが咲いていた。未だわずかに残る梅。椿、
日向瑞樹、三又が満開、下には水仙の黄色が華やかに、それを引き立てるように
雪柳の白い枝が風に揺れていた。こんな風景に会うと自分のやっている
生け花が小さく、つまらなく見える。

この場所は今も昔も変わっていない。なんだかほっとする空間だった。

白いブーケ

2005-04-01 | 日々の出来事
今まで幾つブーケを作っただろう。作る時はいつも花嫁さんと話し合いを持ち
どんなブーケにするか決めるのだ。花嫁さんの大好きな色、大好きな花で、
理想のブーケを持たせてあげたい。
創りながら花嫁さんの幸せを願いつつ、一輪一輪心を込めてワイヤーリングをする。
私自身、そんな時が一番嬉しい時間。

でも、自分の娘の時は?
何故か事前に打ち合わせすらしない。照れくさい?
好みを知っている?似合う花が解っている?と、お互いに思っている。
お互いに甘えがあるのだろう。

次女の時も、南フランスのホテルでアタフタしながら創ったっけ。
今回も長女は「白薔薇でお願い」とそれだけは希望を言っていた。

でも、彼女の容姿を考えると、白薔薇のラウンドでは可愛らしすぎる。
そこで、白いアマリリスを使った。本当はカサブランカを使いたかったのだが
お食事をする場には、香りが強すぎるので、アマリリスにした。
アマリリスのブーケは、今までで一番簡単な創り方をした。それでも映える
花だから。飾らない娘にピッタリのつくりだと思う。

結果は、本人も、私も満足だった。でも、本人の希望の白薔薇のブーケも作った。
ベールをとり、お食事をする時に持たせた。本人は大満足のようだった。
これは次回紹介するつもり。

何故か写真がUPできました。ポトショップで加工した後の保存の仕方が悪かった?
ご心配おかけしました。