じいちゃんのつぶやき

生涯学習のつもりでブログを始めました

カチガラスが庭先に飛来 ただ今子育て中

2010-06-29 12:42:34 | 日記
このところ毎日、カチガラスが庭先に降り立って餌差を食べている。春先から
番(つがい)で来ていたのだが、今は4羽で飛んでくる。2羽は雛から成長した
子カササギらしく、大きいなりをして口移しに餌をくれと親鳥にねだっている。
鳥の子育ては厳しいもので、子が大きく口をあけてても、親鳥は次第に口移しは
しなくなった。子は仕方なく、自分で餌を拾っている。人間よりも理にかなった
子育てをしている。

わが庭の主「雀」は遠慮気味に餌場を取り囲んで、カチガラスをみまもっている。
カチガラスは穏やかな性格らしく、ヒヨドリのようにスズメを追い回すような
事はしない。同じスズメ目(もく)であるためか、相性がいいように思える。

カチ・カチと鳴くので「カチガラス」と呼ばれる。朝鮮半島から立花宗茂が
連れてきて放鳥したといわれている。「勝、勝」と啼くのは、縁起がいいと
土地の人は喜んだという。柳河の人は「こうげがらす」と呼んでいる。
高麗烏を柳河風に訛って言うとこうなる。ちなみに朝鮮半島では「かっち」
と呼ぶらしい。

人を見る目があるというべきか、カチガラスは老人や子供には警戒心がうすいと
いわれている。家内が洗濯物を扱っているとき、驚く気配を見せないそうである。
「老人と認めれているのかしら」と気にしている。 荒々しい動きをする人がいると
近寄ってこないということではなかろうか。
賢い性質を持っているようである。

飛翔能力はあまりないようで、筑後平野、佐賀平野で繁殖して久しく範囲が
限定されていた。このところ、10年ほど前から筑紫、伊都と北進してきている。
福岡市街では、まだ見ないという。番で行動するし、雑食性なので、カラスのように
集団で街をあらすことはない。歓迎していい鳥(とり)だと思う。

一言申し上げたい。「こうげがらす」は年一回春先、抱卵するために高い樹に
巣作りをする。大きな木が少なくなってきているので、電柱の上部にせっせと
枝を持ってきて巣をつくっている。変圧器の付いた電柱にこれを作られると
電力会社が泣くことになる。電力会社ではこの電柱に風車をつけたり対策に
追われている。春先に変圧器なしの電柱に巣つくりをはじめたら、
雛が巣立つまで見守ってやってほしい。子が巣立ったら、巣は取り払っても
かまわないとおもう。

懸命に子育てをしているカチガラスの巣を烏(からす)が襲う場面を見たとき
鳥の世界の子育ての大変さがまぶたに焼きついて離れなくなった。

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2 コメント

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Unknown (小野)
2010-06-29 22:08:04
久し振りです。鳥といえば、わが家のそばの平尾新池、カモ、バン、サギなどがやって来ます。今年は、バン(口ばしの赤い小型の水鳥)が初めて孵化に成功し、今子育て中です。またカモもただ今抱卵中です。いつかえるか、毎朝のぞきに行っています。これまでの観察から、子作りの敵は、カラス、ヘビ、ネコのようです。中でも大敵は、カラス。それにしても、カモ、バンの子育ては、人間の見本です。見るたびに、みなさん感動しています。ではカチガラスによろしく。
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カチガラス 庭先写真はブログ「ばあちゃんのひとりごと」に出ています (よししゃん )
2010-06-30 00:54:27
「こうげがらす」の記事をみていただき有難うございます。庭の鳥たちを撮影するのは、なかなか難しいです。きょうビデオカメラで撮影した映像をストップモーションにして一枚写真にしたものがあります。とりあえず「ばあちゃんのひとりごと」をみてください。
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