いしころとまとの花野果村(はなやかむら)

野菜ソムリエ全国大会金賞受賞料理教室『花野果村キッチンガーデン』主宰 
いしころとまとのベジフルこぼれ話

いしころとまとの花野果村ー第1部「あしたがあるさ」

2011-12-29 17:19:27 | Weblog

今年1年を振り返るため、ブログを巻き戻してみました。

 

1月1日、りんごの種を目にした

りんごのウサギを載せた初投稿から始まっております。

いま改めて見てみると

近い将来に何が起きるかも知らないで作った・・・

ウサギのつぶらな目が

何かを訴えているようです。

 

3月3日 ひな祭りの日

待望の「果樹ですてきな庭づくり」の本が出版されました。

レシピ開発に約半年を費やし、記事の記載に添削の日々

本当ならば、有頂天になるはずなのに・・・

この頃の体調は絶不調

毎晩、原因不明の寝汗に悩まされ、

眠れない日々を過ごしておりました。

 

そして3月11日 2時46分 東日本大震災

この日からほぼ3日間

電気も携帯も通じなかったため、安否を伝える術もなく

周りで何が起きているかも殆どわからないまま

不安の日々を過ごしておりました。

 

 

我が家では幸い被害はなかったのですが

福島原発の爆発があるたびに、原爆という恐怖にさらされ

家族と、近くの姉夫婦の子ども達の身の安全確保のため

どうしたらいいか?

このまま仙台にとどまった方がいいのか?

焦燥とともに

模索の日々を過ごしておりました。

 

この間、同時にはじめたのが、

みやぎ野菜ソムリエの会会員の安否確認業務

会員の皆さん、なんとか命は助かりましたが、

ご自宅を流されたり、ご家族を亡くされたりと・・・

悲しい報告が届くたび、気持ちがどんどん沈んでいくようでした。

 

それでもなんとか自分を立て直すことができたのは、

いしころブログでの情報発信のお陰

以前と同じ生活を続けることが、一番いいと考え

なんとか元気そうにブログを書くことで

今思うと・・・

先ずは自分自身を

たてなおしていたような気がします。

 

そして、会員の安否確認も一段落した頃・・・

今度は皆さんのご協力のもと、

微力ながら支援活動へと動き始めることができました。

5月 亘理への野菜のお届けと炊き出し

7月 アルケチャーノ奥田シェフと南三陸町へ炊き出し

8月 石巻避難所へ、野菜の一夜漬けやフルーツポンチを届ける。

   松島で仙台白菜の種まきに行く

   岩沼の仮設住宅に、ゴーヤの苗の植え付け

 

支援活動の報告においては、

私はほとんど現地の様子をお届けしておりません。

色々な過酷な状況が、動画やテレビで流れる中

自分のブログでは、悲しい状況はお届けしたくないと考えたためです。

 

今回は

このブログでご紹介してなかった、支援活動の一つをご紹介します。

みやぎ野菜ソムリエの会で8月に行った

奥松島、縄文村での支援活動「お野菜縁日」です。

震災のほんの2週間前に、近くのかんぽの宿に

友人2人と一緒に食事に行ったのですが、

この日見た情景には・・・

かんぽの宿はまったくありませんでした。

 

縄文村へと続く一本道、

灰色のほこりが舞い上がる中

車を連ねていくと・・・

左側を見ると真っ青な海

右側を見ると・・・

がれきの山です。

 

前を見ると何処までも続く

灰色の一本道。。。

正直、気持ちが浮き足立ってきて

かすかな恐怖さえも感じてきます。

 

すべて被災地の写真は破棄したのですが

なぜか・・・この1枚だけ保存していたのです。

 

それでも縄文村に着くと、

近くの小学校に通う子ども達が段々集まってきました。

不思議な位、まったく普通の・・・

子ども達が遊ぶ光景が繰り広げられていきます。

金魚すくいならぬ「プチトマトすくい」です。

こちらのコーナーは大の人気で、

あっという間にトマトがすくい上げられて行きます。

スイカ割りです。

抜けるような青い空と、少女の可愛いワンピースが

とっても印象的な1枚です。

 お野菜クイズに、みんな、はい!はい!!

人がいるという情景は、それだけで気持ちが落ちつくものです。

特に子ども達の笑い顔、元気な声は

気持ちをなごやかにしてくれますね。

 

 

 

 

「コミュニティみやぎ野菜ソムリエの会」の皆様と共に。。。

コミュニティというのは・・・

こういう時にこそ、

力を合わせて前に突き進んでいくもの 

 

改めて、「みやぎ野菜ソムリエの会」

乾杯です 

 

 

そして暑い暑い8月

我が家ではブラックベリーの収穫に大忙し

生でそのまま頂いたり、ヨーグルトのトッピングにして頂いたり・・・

ブラックベリーのジャムづくりに

大忙しの日々が続きます。

 

そして・・・

野菜や果実、そして花が咲き誇る頃   

いしころとまとの花野果村には

いろんな昆虫たちの姿を   

至るところで

見ることができるようになります。

                          〈第2部に続く〉 

 

 

 

 

 

 

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