「ふんべつ の そこたたきけり としのくれ・芭蕉」
・幸いなことに今現在、これ といったあれこれ「ふんべつ」すること。無くはないのですが、さほど切羽詰まったことはではありません。このところ静かに穏かな生活の日が続き、勝手気ままに自分流に生きていられることに感謝の毎日です。
90年も使えばどんな優秀な機械だってぶっ壊れる、まして生身の人間、90年も生きたらどこかに不具合な処が出るのは当たり前と思ってます。
生半可の知識であるけど。人の身体は日に2億の細胞が死滅し、新しい細胞が億単位で再生してきているそうです。「日々新たなり」とは「時間」だけでなく「からだ」も同じように「日々新たなり」ですから、厳密にいえば昨日の自分と、今日の自分は違っているという事になるわけです。
そうはいっても、生身の人間が永遠に生きられない。生きられたら、地球は「人」で溢れかえってしまいます。2022年の地球の総人口は89億人、2100年には112億人になるそうだ。「ひと」は生きるために、食べ物と水とエネルギーが必要ですが、地球の資源には限りがある。「持続可能」の問題が言われる理由です。
人も時間の経過と共に(加齢)、再生産の勢いが弱まっていくから、いつの日か細胞再生産力がなくなり、死んで「ごみ」になる。そして土に帰る、「人生」という。
この前もここに書いた、友人知人の訃報を知らされる年末。自分も家内も、なにか不思議な力によって「生かしてもらってる」と思います。その何かに感謝し、きのうも、きょうも生きています。
きょうは年末にしては暖かく風もなく、穏かな時間が過ぎています。