shetland'A blog

スキーでの靱帯断裂の闘病記から始まって介護問題。今は趣味や日常での楽しみを記録。

25回

2012年11月26日 | 介護
2012/11/26(月)
25回とは土日で外泊していた老親のトイレの回数である。
およそ24時間の間に25回。
これは、とっても大変なことだった。

前回は14回だったので、なぜか増えている。

1回のトイレに始末から、身仕舞い、ポータブルトイレの清掃となると10分くらい掛かる。
トイレとトイレの間は短いときは10分。
こういうことにどれだけ耐えられるかの世界だ。

夜中はほとんど寝ることができず、流石に腹がたって、邪険に扱ったら老親は、
「かえりたい…」と言った。
「どこに帰るの!」と聞くと
「病院…」
と答えた。

よっぽどひどい扱いをしたのだと反省した。
日曜日の朝は、昨夜の私の態度が悪かったことを謝ったが、涙が出てしまった。
老親は子どもに辛いことをさせているけれど、どうしようもなく、老親もまた辛いのである。

このまま部屋に閉じこもるとダメだと思い、車椅子で商店街まで散歩に出たり、公園に行ったりした。
買い物はやっぱり楽しいらしい。
病院のスタッフにコロッケの差し入れをしたいという老親の気持ちに添うべく二人でコロッケを買い、その後私は自転車でお昼に間に合うように届けに行った。

老親の「人が喜ぶことをしたい」という心のリハビリの手伝いのためだ。
入所先の人にはコロッケのお付き合いをさせてしまったことになるが。
老親はとても喜んでいた。

年取って、人のお世話にばかりなって、手を借りないと生活できない毎日から人が喜ぶ頃が少しできたという嬉しさなのだろう。

散歩していて老親が喜んでいる姿は、とても嬉しかった。
次は、今回のように邪険にすることがないように、自分の心の調整がもっとできるようになりたいと思った。

老親を入所先に送り届けてから、また友達と物産展に行ってきた。
こうやって私の心も、自分の世界に切り替わり、また老親から開放されていく。
物産展に付き合ってくれた友達、ありがとうね!

コメント
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