京都社会保障推進協議会ブログ

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全日本民医連が「緊急患者動向調査」を発表

2008年09月26日 13時42分48秒 | 資料&情報
 9月24日、全日本民主医療機関連合会が「緊急患者動向調査」結果を発表しました。
 調査方法と対象については「各都道府県民医連加盟の医療機関を対象とし、加盟事業所数の半数をめどに、各都道府県連にて県内集約を依頼した。回答数は病院66、診療所147であった。集約都道府県連数は46のうち33である。本調査の項目・調査期間などについては、社団法人日本医師会「2008年度緊急レセプト調査(4~6月分)結果報告 2008年8月6日」を参考に実施している。」としています。
 調査期間は、2007年4月―6月/2008年4月―6月を比較。診療所(外来)/病院(入院・外来)の総件数・総日数・総点数を対象にしています。


<調査概要>

①一般・後期高齢者の保険ごとの総件数の前年同期比について、一般では診療所▲1.29%、病院入院▲4.12%、病院外来▲3.41%となった。後期高齢者では診療所▲4.50%、病院入院▲3.62%、病院外来▲4.72%となった。後期高齢者で外来の減少が病院・診療所ともに著しい。

②一般・後期高齢者の保険ごとの総日数の前年同期比について、一般では診療所▲3.15%、病院入院▲1.86%、病院外来▲4.33%となった。後期高齢者では診療所▲7.84%、病院入院▲3.31%、病院外来▲10.48%となった。病院・診療所とともに、後期高齢者の通院日数が著しく減少している。

③一般・後期高齢者の保険ごとの総点数の前年同期比について、一般では診療所▲0.93%、病院入院0.39%、病院外来では▲1.52%となった。後期高齢者では、診療所▲3.46%、病院入院▲1.18%、病院外来▲6.71%いずれもマイナスである。減少率を一般と比べると診療所▲2.53%、病院入院▲1.57%、病院外来では▲5.19%も上回っている。とりわけ病院・後期高齢者の外来総点数は、▲6.71%と大きく減少した。
などとしています。

 調査結果から、全日本民医連は異常な受診抑制が、働いていると考察しています。


 また、「年金暮らし75歳、月額7万円。高血圧・高尿酸血症・塵肺があり定期受診が必要だが、食事はじめ生活をめいっぱい切り詰めても、受診する費用が捻出できない(北海道)」「78歳女性。後期高齢者医療制度の開始や介護保険料の値上げにより、年金の手取りが減り介護サービスの利用をやむなく減らした。週1回のデイ・サービス、週2回のヘルパー利用を週1回で、月4回までに抑制している(青森)」など、高齢者の声を紹介し、結論として「廃止しかない後期高齢者医療制度」としています。



 「全日本民医連緊急患者動向調査」発表の記者会見



(以上)







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