父親的生活

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こんにゃくゼリーに思う

2008-10-18 12:42:18 | 出産・育児

マンナンライフのこんにゃくゼリーが販売中止になったとたんにネット上では擁護の意見が大多数を占めたというニュースを見た。

ニュースの下に皆さんの意見を自由に書く欄があって、そこにも様々な意見が書かれている。

当然言論は自由と言われる上に匿名なので結構厳しい意見が多い。大多数は食べさせた側を非難している。それも相当激しく。”1歳のガキ”なんて表現もあり読んでいてただ悲しくなる。少なくとも食べた子どもにはガキ呼ばわりされる過失は全く無い。

確かに食べさせた側に非はあると思う。少なくとも注意書きがされて以降はメーカーの過失度合いは少ないように思える。(ただ、外袋だけでなく中のポーションにも書いていたかとか、字の大きさ、場所等は私は買ったことが無いので判らないが)

ネットの怖い所はこういうところだ。匿名になると本性が出るというか、敢えて過激になるのか、非常に攻撃的表現が目立つ。今回はこんにゃくゼリーが食べられなくなった事で、食べさせた側を非難する意見が多いが、その人達も消費者であり時には立場も逆転するだろうに。

ただ、1歳そこそこの小さい子どもが食べて亡くなった事実は同年代の子を持つ親としては悲しい事だし人事には思えない。きっと親や祖母は間違ってあげてしまった事を一番誰よりも後悔しているはずだから。先日食べさせた祖母が、会社を訴えたわけでも無いだろうし、それを更に責めるのは何だか悲しくなる。

そもそもこんにゃくゼリーだ。

メーカーのCMは先日見たが、何だか擁護を求めるようなCMに見えてしょうがない。本来は最初に事故があった時点ですぐに改善すべきだったのでは無いだろうか。それを何年も放置していたのだから、やっぱり責任はあると思う。販売自粛も自社で決めたのだからそれで良いのでは無いだろうか。

人気商品なのだから、ポーションを工夫したり、表示を変えるなりして又復活すれば良い事だし。

でも、死んでしまったその子の命はどうしても戻らない。

責任はあるのは重々承知だが、親の後悔もきっと相当なものだろう。

ただし、販売自粛が国に命令されたというなら話は別だと思うが。国はあくまで”改善を促した”だけだし、メーカーも小カップタイプの販売を中止しただけだから、別にこんにゃくゼリーそのものが消えてなくなった訳ではないと思う。クラッシュタイプというのは販売継続されている様だ。規格変更せずに販売を中止したのは、おそらくメーカーの主力商品だけに、カップの在庫や機械の償却、金型の再製造等、相当なコストがかかるのだろう。でも、販売者の責任とてこれは早急に改善して再販しなければ、お客様をも裏切る事にはならないだろうか・・・

メーカーは先ず早急な改善をしてお客様のニーズに答える必要はあると思う。

与えてしまった親は子どもを失うという大きな十字架を既に背負っている。

政府として、全くの無視は無理だろう。本当に改善を促しただけなら、それで良いのでは無いだろうか。

本当に相当なニーズがあるなら、そんな事をしているうちに新しいメーカーが出来て、表示や商品が工夫された安全なコンニャクゼリーが販売されると思う。

メーカーはそれを回避したいだけに見えて仕方が無い。製造過程は良く判らないが、ポーションの形状変更と、型の変更、資材の改版で済む話なのでは無いだろうか。

多くの消費者はマンナンライフ社の商品に対してではなく、”コンニャクゼリー”も再販を待っているのであって、別のメーカーから販売されれば、淘汰される事を知っているのだろう。そして今の消費者心理から想像するに3ヶ月もすればブームも去る。それも判っている事だ。

マンナンライフ社は資本金2700万円、従業員100人弱の同族企業で、製造メーカーとしては小規模な部類に入る。大幅な商品の改編は社運をも背負う事になる。だから待ち望む消費者はこの商品が改編され再販されたなら当然買い支えて欲しいのだ。ネットでは過激な事を書いておいて、3ヶ月もすれば”もう飽きた””もっと安いものが良い”なんて事は本当は言わないで欲しい。それは消費者の責任だと思う。さもなければこのメーカーは本当に潰れてしまうかもしれない。

私は、多くの消費者が待ち望んでいるならば、一刻も早く新たな商品で再出発する事を期待している。そして亡くなってしまった小さい命の冥福を祈ってやまない。