父親的生活

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営業

2007-12-11 14:31:33 | 出産・育児

会社に聞きなれない相手からの電話があると、大抵は先物取引やリゾート物件投資の勧誘だったり。忙しい時はすぐに切るのだが、時間があるときは5分と決めて相手の話を聞くようにしている。勿論「5分だけ聞きます」旨を最初に伝え、5分きっかりで「時間ですから」と切らせてもらう。

全然違う業種だが、私も昔、営業をした事があり、電話でも随分苦労した経験があるから、だいたい彼らの手口はわかる。電話をしながら顧客名簿にランクを入れたり、次回のアポイントを必死に取ろうとしたり・・・。営業成績は”売ってなんぼ”なのだが、アポイント件数、名刺をもらった枚数なんかもきっとグラフになっていたりして、営業ミーティングで鼓舞されたりするんだろうなぁ、なんて考えながら電話を聞いたりする。

で、時間が5分になると彼らは必死でクローズトークに入ろうとする。次回のアポイントだったり、資料を送らせてくれだったり。だけどそれ以上は無駄な費用になるので必ず断っている。先物取引なんか全然興味が無いし、あっても自分で調べて買いたい性格だから、営業マンに会うとか、資料をもらうなんて考えられない。

ところが、先日もそんな電話があって、その時は少し話して切ったのだが、今日会社にその人が訪ねてきた。コートを手に持って、こんな寒い日に交通の便の悪い会社まで・・・・。仕事中だし名刺ももらわずに帰って頂いたが、何だか気分がよくない。会社には絶対に来ない様に伝えていたのに来たのだから、彼の方がルール違反なのだが・・・残念そうな顔を見てしまうと冷たく断れなくなる。勿論、昔の自分の事も思い出すし。

昔、うちの父が変な営業に引っかかりそうになって、危うく契約しそうになった事があった。当時東京にいた私が電話で”なんでそんな事を!”と言うと父が、”相手が若い営業マンで、きっとお前もこうやって営業しているのかなぁと思うと、無下に断れなくなって・・・・”と返され絶句した事を思い出す。

彼にも父がいて・・・・なんて考えていたらきりが無いし、我が家には余裕も無いから、肩を落としてドアを閉める後姿に”申し訳ない”と心でつぶやく。