父親的生活

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今日は中国を語らずにはいられません。

2005-07-22 14:25:21 | 出産・育児
少し前の日本経済新聞に面白い記事が出ていました。
”日中韓、農産物に「特許」”と言う見出し。
3国で独自のルールを作り、農産物の新品種の権利を守ろうという動きのようです。

かつて、中国野菜がまだまだ脚光を浴びる前
中国の野菜は、日本の野菜よりも原始的な品質のものが多く、日本でまともに販売できる品種は皆無でした。
それが今や、ほうれん草やらブロッコリー、枝豆に小芋、牛蒡ナドナド、本当に沢山の種類の野菜が中国から輸入されて販売されています。
それらは見た目も素晴らしく、国内産のものと一見区別がつかないものまで沢山あります。
「中国も、品質向上に努力したんだなぁ」なんて、短絡的に考えないでくださいね。
中国では、日本向けの野菜は、中国国内流通向けとは区別されて作られています。
畑も違えば種の違うものも多いでしょうし、日本向けに作っているだけで、中国では殆ど消費されないものもあります。
日本向けの畑で作られる野菜の種は、ではどうしたのかと言うと、
”コピー”又は盗品が非常に多く入っています。
かつては日本から中国に農産物の買い付けに行く商人さんは、日本からナイショで種を持ち出していました。
私の知り合いの方でも、お酒を飲むと20年近く昔の話をしてくれますが、
カバンいっぱいに種を入れて、何度も中国に行ったそうです。
種苗も大切な日本の資産なんですよ。

最近は随分減りましたが、家電品や時計等の違法コピー商品。
せっかく日本で作られたアイデア、知識、全て盗まれているのです。
そして、これらの原因は案外、我々なのかもしれません。
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例えば、バブル期以降、日本の製造業各社はこぞって中国に工場を建設しました。
彼らはそこで、日本の知識、大切な技術を獲得しているのです。
もちろん孫受け工場のレベルだと思いますが、偽者ブランド服なんて、本物ブランド服と工場まで同じであったりする事もあるようですし。
そしていつの間にか、研究され、追い越され、更に安い労働力で太刀打ちできないところまで追いやられるのです。

これはかつての日本と同じ姿なのかも知れませんが。
かつての日本は、”真似なら世界一”と言われていたのですからね。
そして私たちが小学生の頃は、社会科の授業で”日本は加工貿易が主力”なんて習ったのを覚えています。
今日の新聞は中国の人民元引き上げが大きく取り上げられていますが、良く読むと今の中国の貿易の特徴は”加工貿易”なんだそうですね。

さて、さて、人民元。
私は金融や政治の事は詳しくありませんので何とも言えませんが、私たちの食生活では。
例えば中国産の食品は値上げですよね。今回は2%と言う事ですからあまり影響はないと思うのですが、これが将来的に20%や30%になったとしたら、
もう、中国から農産物は輸入されないかも知れませんね。
必然的に国産農産物が脚光を浴びるでしょうね。
生産者サイドからすれば有難い話です。

いずれにしても少しずつ動き出したという感じなのでしょうね。

中国国民の方からすれば、それだけ外貨が安くなるわけですから、海外旅行なんかにもっと沢山出かけられるのでしょうね。
中国国民の例えば上位1%のお金持ちさんが日本に遊びに来てくれて1泊1万円のホテルに泊まってくれたとしたら、なんと、それだけで1300億円。
滞在中の食事やら、お土産やらで5万円使ってくれたとして6500億円の経済効果ですよ。しかも国内消費なのではなく海外のお金ですから。
これは何が何でも中国の皆さんとは仲良くしておかないといけませんよね~(笑)
例えば2泊で4食、5000円分の料理だとしましょう。メニューにもよりますが野菜の使用率を5%として、32億円分ですよ。
国内での消費がそれだけ増えるのですからね~。
治安悪化の問題なんかもあるとは思いますが、郵政民営化の次は何が何でも観光立国を目指してもらいたいものです(笑)

大雑把な話ですが、これ、結構現実的ですよ。
だって、私たちの親の世代の新婚旅行は九州だったのですからね(当時は360円/ドル)。今は殆どが海外でしょ。