父親的生活

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ボーナスに思う

2004-12-16 10:56:46 | 出産・育児
ボーナスの季節です。
勿論わが社も昨日(15日に)支給しました。

新店のオープンがあったりで忙しかった私は、金額査定も忘れていて、経理に尻をつつかれながら大急ぎで支給額決定でした。

さて、わが社の事務所は同業他社と比較して女性社員が多い。
それは、いくつか理由があります。
・今までは男性の仕事とされていたオペレーション業務でも、マニュアル化する事で女性やパートタイマーでも十分に業務がこなせると言うのが、わが社の目標である事
・女性の方が電話対応等では柔らかなイメージを持ってもらいやすいから。
・男ばかりの事務所では、何だかむさくるしいから。

働いている女性は高卒のピカピカ新入社員から、子どもを立派に成人させたお母さん社員まで盛りだくさん。
小さなお子さんを持っている方も数名います。

独身女性はフルタイムで働き、子持ちの女性は契約社員を希望するというパターンが何となく定着しています。
独身、既婚(シングル含む)の比率は半々といった所です。

男性が働く場合は理由なんて聞く人はあまり居ませんが、既婚女性が働く場合は、働く動機が様々です。
既婚女性の多くは”家計の足しに”という方と、”時間が余っているから”という方が多いですよね。
そもそも、キャリアをお持ちの女性は、出産退社はしないで、産休を取られるでしょうし、わが社に途中採用される女性は結婚や出産で一度何処かを辞められた方が多いですね。
と、言うわけで、わが社の給料は決して多くはありません。
その代わり、頭数を多くしています。
何故か、それは、家庭を持つ女性の場合は、どうしても抜けなければいけない場合が多いからです。
それは、急な病気等の緊急だけでなく、参観日や行事等も含めて様々。
その時、頭数が多ければ、周りの人間でカバーでき、業務に支障はきたしません。

良い言い方をすれば”ワークシェアリング”のような物ですね。
このやり方を導入して3年近くになりますが、事務所全体の人件費は増加していません。
年数をかけて、社員の退職を期に入れ替えを順次行い、ようやくここまで来ています。
もちろん、人を入れ替えただけではなく、主要な社員がマニュアルを作り、誰でも仕事が出来るオペレーションを同時に確立させています。

少子、高齢化が進む日本では、年金負担が増えるばかりだと嘆く事も多いのですが、文句を言っているだけでは何も解決しませんよね。
先ずは”働く事”ですよね。
私は、60歳以上の方と、専業主婦の何割か、それにフリーターの若者が固定職を持つだけで、十分に社会構造は変わり得ると思うのです。
問題は職場を提供する(?)経営サイドの考え方と、働く方とのギャップなのだと思います。
”お金は沢山(出来れば人並み以上)休みは沢山(最低週休2日)、綺麗な仕事で疲れなくて、残業が無い職場”なんて思って仕事を探している方がいらっしゃったら、わが社には無理ですけれど・・・
働きたいと思っている方は多いと思うのです、それらの方が働きやすい職場を提供する事も、これからの会社経営には必要だと思っています。
そして、そういう方は案外安い給料でも頑張って働いてくれます。
彼らの価値観は単なる給料だけではなく”社会保険”であったり、”時間”であったり”安定”であったりするからなのでしょう。

例えば、男性でも、仕事以外に大好きな趣味があって、その趣味の為だったら多少の仕事は我慢しますって方がいますよね。
和歌山だと、サーフィンがとにかく好きで、サーフィンが毎日できるのだったらと、大阪の会社を辞めて和歌山で働いていらっしゃる方がいますよね。
女性も同じですよね。
特に育児は、殆どの女性が”辛い時もあるけれど、楽しい”と思っていませんか?
うちの妻も言っていましたが、母親ライフは初産の女性にとっては始めての経験ですし、”思った以上に楽しい”らしいですね。
とりあえずは育児休暇をとって出産したものの、育児の楽しさに職場復帰がためらわれるという方も多いようですね。
これは、人生の選択ですから、その人の自由ですが。

案外”育児休暇”なんて表現してしまうと絶対に又職場復帰しなければならない、硬いイメージになってしまいますが、
出産を期に女性の場合は環境が一変してしまうのですから、もう一度考える機会があってもいいんじゃないかなぁとも思います。

妻の友人に、公務員の女性がいて、公務員は3年休める制度があるにも関わらず、「周りがそういう雰囲気ではないから」とせかっくの産休を1年で済ませる女性がいます。
私は「どうせならあなたが第1号になれば」と冗談で勧めたのですが、あながち冗談ではないのです。
誰かが始めないと、折角の権利もムダですよね。
特に、女性では”自分たちの時は休めなかったから”と、厳しい事を言う古い方もいらっしゃると思います。
さらに男性では育児の本当の楽しさはわからないでしょう。
サーフィンが好きと、仕事を変えた男性を”理解できない”のと同じです。
何せ、育児にかける時間が平均1時間以下で、先進国中最下位な日本の男性陣には、理解できる人は少ないでしょうね。

経営サイドはそれだけ女性の心理が変わり得るという事、社会が随分変わったという事を考慮しつつ、雇用形態を考えなければなりませんね。
育児中の女性でも能力の高い人は多いですし、上手くこれらの方が採用できれば、会社としては大きな戦力に成り得ると思うのです。
女性と雇用はムツカシイ問題かもしれませんが、我が家の育児と併せて、これからももっと考えたいと思います。

久しぶりにお仕事の話でした。