父親的生活

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国産牛肉

2004-11-30 11:36:17 | 出産・育児
今日は久しぶりに真面目な話を。
12月1日から 国産牛肉の固体識別番号の表示が義務化されます。

これはBSE問題に端を発する事なのですが、国産牛は、飼育される時は必ず”固体識別番号”というものを持っています。
人間で言うと住民基本台帳番号みたいなもので、全ての牛に番号がつけられ、出生時に登録されます。
この番号は、農林水産省の外郭団体で一括管理され、ホームページ上で番号を検索すると種類、牧場名、処理場名等がわかるようになっています。
BSE問題が大きくなった時、国は、国内に存在する牛の全頭BSE検査を行ないました。それで、未感染であるという事を証明する為には、固体を識別する事が不可欠になったわけです。
これは数年前から行なわれ、既に国内の牛肉は全てこの”固体識別番号”を持っていました。これで、基本的に国産牛肉はBSEに感染していない事を証明する事が出来ます。

今回の法律は、国産牛肉を販売する時には、必ずこの”固体識別番号”を店頭で表示して販売しましょうと言うものです。
勿論違反した場合は罰則もあるちゃんとした法律です。(一部コマ切れ肉など例外は認められているようです)

当然、法律ですから、全ての販売業者が何らかの方法で表示をしています。
中規模スーパーでも億近い投資が必要ですし、流通業者や生産農家も、沢山の負担をしています。
わが社でも総額ウン億円のお金を使って、今回の表示問題をクリアーしています。
そこまでして安全確認をしなければならないほどBSEは怖い存在なのだそうです。
当然、沢山のお金がかかっているにも関わらず、表示するだけですから販売代金は特に上がりませんよね。わが社だけ高く販売するわけには行きませんからね。これらの費用は全て”企業の努力”なのです。
今年の春にあった、”消費税の総額表示”の時にも、レジのシステム変更などで沢山の経費がかかっています。”民間の力を活用して”だとか、”企業の努力で”という表現が、最近は多く聞かれますが、こういう側面も持っているのです。
国民の安全を優先する事は絶対必要ですし、BSEは大変な問題ですから、仕方無いのだと思いますが、民間の負担が大きくなると、ますます企業は”勝ち負け”がはっきりするでしょうね。

さて、では何故そこまでして固体識別番号を表示する必要があったのか。
それは国産牛と偽って、輸入牛を販売する悪質な販売業者がいたからです。
以前は、スーパーの店頭で”国産牛”なんて書かれていても、それが本当に国産なのかどうかすら判らなかったのです。
でも、今後はその様な偽装もきっと殆どなくなると思います。

皆さんも、スーパーなんかで国産牛肉を買うと、シールに番号が入っているっと思いますので、見てみてください。


なぜ、こんなネタかというと、
私の会社で、今回はこの固体識別番号の表示について、親会社の仕事を請け負ったからです。
今やblog界で一番有名かもしれない”やまけん”とタッグを組んで取り組みました。
「オーク〇」のHPに出ています。

小売各社に莫大な負担を強いて、ここまでする必要があったのかどうかは、今後わかると思います。