秋は誰に告げることも無くそっとやってきて、誰にもさようならを言わずに急に去って行きますね。
もう10月です。
山ではススキが金色のじゅうたんを広げています。
みかんは朝夕の冷え込みで色がつきます。
去年の10月は、少しおなかの大きくなり始めた妻と、私の二人でした。
毎日静かに家にいる妻は、子どもの服を縫ったり、おもちゃを作ったり。
何だか急に優しくなったなと感じたのを思い出します。
従兄弟の結婚式が船上パーティーで、酔い止めを飲めない妻が、涙を浮かべながら必死で頑張ったのも去年の秋でした。
出かける時はいつも車に大きな座布団と毛布を積んで、休憩を取りながらドライブに出かけたのも思い出します。
一人はおなかから出てきました。
今年もドライブは座布団と毛布を積んで、休憩は長く取ります。
私と妻と一成と
思い出せば、去年からそうだったんですね。
夫婦が揃っているときの一成は本当に穏やか。
だから私は妻がいつも言う「たそがれ泣き」なんて信じられませんでした。
先日、妻が結婚式で外出した時に、しっかり体験させて頂きましたが・・・
3人でいる時、本当に時間はゆっくり流れます。
こんな秋もあるんですね。
休みが取れたら、3人で今年もススキを見に行こうと思います。
一成、覚えているかな?