私流のハロウィン棚に飾りたる南瓜で作るポタージュスープ
今日はハロウィンの日。でもコロナのせいでどこも静かな夜のようです。私はもともとハロウィン祭りを楽しみにしていたわけではないのですが、今年はコロナのせいでテレビ報道もなくこんなに静かだとなんとなく淋しくなります。そこで私流のハロウィン祭りを独りですることにし、飾っていた南瓜で南瓜料理を作ることにしました。はて何を? 南瓜の煮つけは冬至だし・・・そうだポタージュスープをということで作りました。
私流のハロウィン棚に飾りたる南瓜で作るポタージュスープ
今日はハロウィンの日。でもコロナのせいでどこも静かな夜のようです。私はもともとハロウィン祭りを楽しみにしていたわけではないのですが、今年はコロナのせいでテレビ報道もなくこんなに静かだとなんとなく淋しくなります。そこで私流のハロウィン祭りを独りですることにし、飾っていた南瓜で南瓜料理を作ることにしました。はて何を? 南瓜の煮つけは冬至だし・・・そうだポタージュスープをということで作りました。
秋冷の庭に一輪たおやかに今年最後のゴーヤ咲きたり
強風に倒れたゴーヤの垣根を始末しょうと思ったのですが、まだ葉が緑だったのでまた起しておいたところ、なんとこの時期に一輪の花が咲きました。もう実になることはないでしょう。ゴーヤは黄色の可憐な花ですが、やはり朝晩の冷え込みのせいで、いつもより小さくて弱々しそうでしたが精一杯に咲いていました。ちょうどそこに朝日が当たり金色に輝いてとても綺麗でした。きっとこれが今年最後のゴーヤの花だろうと思い眺めました。
鉢植の青菜食みゐる飛蝗の子捕らへたれども命奪へず
鉢に育っている青菜を食べているバッタを見つけ、せっかくの野菜なので瞬間に捕らえていました。でもそのあとでこのバッタをどうしよかと思いました。友達は「踏み潰す」と言っていたこと、母は「鋏でチョキン」としていたことを思い出しましたが、私にはどちらも出来ません。見るとまだ小さくて指の間で必死にもがいています。ますます殺すことなど出来なくて近くの用水に流しました。元気でどこかに泳ぎ付いていますように・・・。
愛車売り久しき車庫のコンクリに姫蔓蕎麦が広ごりて咲く
車無く独り居なれど群れ咲ける姫蔓蕎麦に癒されてゐる
昨年から車庫の中にヒメツルソバが広がって花を咲かせるようになりました。車庫はコンクリートなのにすごい生命力です。大病の後、免許証を返納し愛車も手離して5年目になります。だからこうして安全に花を咲かせたのでしょう。独り住まいで車が無いとなにかと不便でもあり不安でしたが今ではすっかり諦めました。それでも時々五年前の悲しかった一大決心を思い出すのですが今では可愛い花が癒してくれます。
用水に掬ひしたなごが水槽とわれにやうやく馴染み餌食む
川えびとたなごの泳ぐ水槽に今日も癒され一時間過ぐ
たなごは警戒心が強く俊敏に泳ぐ魚なので、水槽に入れたばかりのころは石や水草や水車の陰に隠れてじっとしていて、餌をやっても食べませんでした。このころになってようやく私にも水槽にも馴染んでくれたようで、餌をやるとすぐに食べるようになりました。川えびも一緒に入れていますが、仲良く同じ餌を食べています。銀色の腹を光らせて泳ぐたなごや愛らしい姿で泳ぐ川えびに今日も癒されている私です。
軒下に熟れしささげの幾百が木肌色して秋陽に光 る
熟したるささげを採れば微かなる豆の音せり莢の中より
夏はグリーンカーテンとして役立ってくれたささげの蔓に沢山の花が咲き実がな生り、このごろは熟してきました。初めは緑色ですが熟すと木の肌のような温かな色になります。一つの莢の中には10~20個ほどのあずきそっくりの豆が並んで入っています。長くほっておくとはじけるので手の届くところのいくつかを収穫しました。鋏で切り採っていると莢の中から微かな豆の音が聞こえてきました。明日はぜんざいを作ろうかな。
「間引く」とふ恐ろしき言葉思ひつつ鉢に茂れる青菜間引きぬ
私の野菜作りはしょせん遊びみたいなもので、芽が出たり花が咲いたりするのが嬉しくてしているようなものです。でも植木鉢に蒔いた青菜の芽がいっぱいに茂っているので、これでは育たないと思って間引きをしました。ところで「間引く」にはもう一つの意味もあり辞書には「子どもが多かったり貧しかったりして育てられない時、親が生まれたばかりの赤ん坊を殺す。江戸時代多く行われた」とあります。間引き菜をしながらふとそのことを思い出しました。
台風に耐へしゴーヤのカーテンを初北風が倒して行きぬ
霜降を過ぎた今日、初めて北風が吹きました。いよいよ冬の到来でしょうか?冷たいというほどではありませんが、かなり強い北風だったので、ゴーヤカーテンをとうとう倒してしまいました。これは庭の黒竹を伐って屋根のひさしに立てかけたものにゴーヤを上らせて作ったもので、頑丈に出来ていないのですが、それでも今年の台風にはどうにか耐えてくれていたのです。それなのに、今日の北風は予想外の強さでした。
秋うらら蝶連れ舞ひてクレソンに産卵しをり霜降なるに
今日は24節気の霜降という日で霜が降りて寒くなるころとされています。ところが温暖化でしょうか、雨も上がってうららかな秋日和でした。すると、大切なクレソンの鉢植えになんと紋白蝶が二匹も飛んで来て、さかんに産卵しているではありませんか。せっかく芽吹いて育ち始めているのにと思い追い払おうとしましたが、「まあいいや、沢山生えているのだし、蝶は子孫を残こすのに必死なのだから・・・」と思って止めました。
和歌集の相聞歌思ふ戴きし橘の実ほのと香りて
コロナ禍に負けてならじと玄関に橘の実香りて止まず
橘の実は直径5センチほどの小さな実ですが、戴いたので玄関に飾っています。近づくと芳香が漂って来て、その香に古今和歌集の「五月待つ花橘の香をかげば昔の人の袖の香ぞする」と言う相聞歌を思い出します。昔の人というのは以前妻だった人で、恋しく思う気持ちが伝わって来ます。次はいかにも現実的ですが橘は不老不死の効用があると言われているので「コロナに負けるな」と励ましてくれているようにも思えます。