初めて孵化させて育てし鈴虫の初鳴きを聞く七月の尽
夕べ寝ようとして「あっ鈴虫が鳴いた！」と叫んでしまいました。「あっ 生まれた」と叫んだのは6月6日の朝。早いですねえ。計算してみると５４日で成虫です。産卵床に霧吹きを始めたのが4月からなので、それから120日間毎日世話をしてきたことになります。昨年の初鳴きは8月20日だったのに、こんなに早く鳴ないてくれるなんて・・・以前は幼虫をもらっていたのですが、初めて自分で孵化させた鈴虫だけに喜びもひとしおでした。
突然に体調崩せし姉上を元気づけむと絵手紙を書く
私は三姉妹の末っ子ですが三人とも健在でいました。ところが5月の半ば、一番元気そうだった長姉が突然体調を崩し入院しました。今はコロナ禍のため見舞いにも行けずにいましたが、最近ようやく退院しました。でも病状は深刻らしく、週一回の往診を受けながら実家で療養しています。何度か便りをしましたが、今日は少しでも元気になってほしいと初めて絵手紙を書いて送りました。上手く描けませんでしたが心だけは伝わるかな？
雨降らず酷暑の故か小ぶりなる初茗荷もぐ朝の庭べに
子の好きな茗荷としらすの酢味噌和え作りて遠き娘を思ふ
朝、もう茗荷の芽の出るころかなと思いながら根本をのぞくと出てました。あちこちに淡い黄色の花を咲かせてにょきにょきと・・・さっそく収穫しましたが、今年は雨の少ないせいか例年より小さく感じました。茗荷は薬味に使うことが多いですが、私は子どものころから酢味噌和えで食べるのが好きです。横に細く輪切りにして酢味噌で和えるだけのシンプルなものです。在ればしらす干しなどを混ぜると味と栄養が増します。娘の大好物なので作りながら京都に住む娘のことをふと思いました。
鰻より効くかと土用丑の日に牛乳割りの甘酒を飲む
今日は土用丑の日です。この日は夏バテ予防として栄養価の高い鰻を食べる慣わしが古くから日本にあり,俳句では夏の季語となっています。栄養価の点では勝るとも劣らないものとして最近脚光を浴びているのが甘酒です。だから私はよく甘酒を作ります。今朝は土用丑の日なのでわが手作りの甘酒を牛乳で割って飲んでみました。なかなかいい味で、なんだか鰻より元気が出るような気がしました。
この酷暑乗り切れるかもつやつやと出来上がりたる夏の甘酒
甘酒は冬飲むものと思っている人が多いと思うのですが、江戸時代には夏の飲み物として売られており、俳句の季語では夏になっています。スーパーに売っている米麹に分量のご飯とお湯を入れ炊飯器の保温の中に8時間おくと簡単に出来るので今年も作りました。柔らかくつやつやとした甘酒が3号炊きの炊飯器いっぱいに出来ました。明日は土用の丑の日です。飲む点滴とも言われうなぎよりも効き目ある甘酒をしっかり飲んでこの酷暑を乗り越えたいものです。
採点差０，１の体操の男子団体の銀の清しき
五輪大会の日本の活躍はすばらしく今日も次々と金メダルが報じられていますが、採点差０，５で銀メダルとなった体操男子団体は胸にせまるものがありました。喜びと悔しさの入り混じった日本選手たちの涙、やっと1位を守ることの出来たロシア選手の涙・・・どちらの選手の涙も分かるような気がしました。私は初出場の若い日本選手たちの涙は、悔しさよりも4人ともミスなくやりきったことへの清々しいの涙のように感じられました。
コロナ禍も五輪もよそに夏の陽を浴びて庭辺に梅干し作る
コロナ感染者が日本中のあちこちで増える中、東京五輪は連日熱戦が繰り広げられていて、日本の金メダル獲得も次々と続いています。でもテレビに釘づけになってばかりもいられなくて、気になっていた梅漬けを干して梅干を作りました。今年は紫蘇の生育が悪かったので紫蘇抜きにしました。梅干しは三日三晩というので、この三日間皮を破かないように夏の陽を浴びながらたびたびひっくり返しました。おかげで、柔らかくて皺の無い美味しそうな梅干しが完成しました。
五輪後のコロナ禍憂ふ無観客の開会式をテレビに観つつ
夕べは東京五輪の開会式をテレビにて観ました。1年延期と無観客という前例のないオリンピック。しかもいま東京はコロナ禍の緊急事態宣言中での開催のため、人々はいまいち不信と不安を払しょく出来ないままでいて心から喜ぶことは出来ません。競技は出来たとしても、その後にコロナ感染者が増えるのではないかと危惧しています。私たち高齢者はワクチン接種が終わっていますが、未だ出来てない若い方たちが心配です。
マスカットの薄黄緑のさはさはと日本の夏に優しさくれる
マスカットを栽培している友が、「箱に詰める時に切り落としたものだけど・・」と言って持って来てくれました。というわけで一粒ずつばらばらですが、味に何の変わりはないのでありがたくいただきました。葡萄の中ではやはりマスカットは最高です。さいきんピオーネも人気が出ていますが、私はやっぱりマスカットの方が好きです。味は勿論のこと、薄黄緑の美しい色合いが蒸し暑い日本の夏に爽やかな優しさをくれるからです。
ソフトボールまず快勝し問題のオリンピックつひに開始す
快勝にも声援は無く椅子のみがむなしく光る無観客席
コロナ禍でいろいろと問題の多いなか、いよいよオリンピック競技が開始しました。運動音痴の私ですが、初日をきってのソフトボール予選をテレビで観戦しました。体格のいいオーストラリアの選手を相手に、小柄な日本の選手があれよあれよと得点を重ね１対８のコールド勝ち・・・やっぱり嬉しい！！ でも無観客席は色とりどりの真新しい椅子のみが光っていて・・・やっぱり寂しい！！
