わすれな草

日々心にとめたことをを31音の短歌で表してみたいと思います。一生に一度しかない今日の私を忘れないために・・・

日本の歴史

2009-03-31 17:16:56 | Weblog
  蓑・千歯・田の草とり機・むしろ・樽生家の蔵は日本の歴史

 歌の如くに古いものが沢山収納されている生家の蔵はまさに日本の歴史を見ているようでした。写真は稲穂をそぎ落とす「せんば」と稲田をころころと押して生えた草を除去するものです。ほかにもご飯を炊く「はがま」もみと米を選り分ける「み」「大八車」「牛の鞍」などもありました。娘や孫たちが「博物館にしたらいいのに」なんて言っていました。
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鼠がえし

2009-03-30 12:36:48 | Weblog
  
  幼き日越せぬ土蔵の入り口の鼠がえしは先人の知恵

 生家には土蔵が表と裏にありました。裏は台所の出口近くにあり、古くからの陶器やお雛様が納められていました。従って中はほの明るく、入ったことは何度もありました。でも表の蔵は穀物専用だったので、重い土の戸が閉められていつも暗く、仕置きとして入れられたことしかありませんでした。その蔵の入り口に斜めの仕切り板のようなものがあり、それを跨いで入ることが出来なかったように記憶しています。それは鼠を入れないための仕掛けと知りました。まさに先人の知恵ですね。
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お仕置き

2009-03-29 22:10:37 | Weblog
  
   杳き日のお仕置きの闇果てなきに今日見る生家の土蔵の狭し

 生家の土蔵の入り口は、三重の引き戸になっていて、土の戸を閉めると中は真っ暗になります。幼い頃その中に何度仕置きとして入れられたことでしょう。その暗闇はとてつもなく広い大海原のようでした。なのに、なのに、この狭さ、小ささ・・・六十七歳にして初めて知ったわが生家でした。
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土雛

2009-03-28 19:50:15 | Weblog

  禁断の生家の土蔵の階段を登りてみれば土雛のあり

 幼い頃は決してのぼってはいけないと言われていた生家の土蔵の階段を、おそるおそる登ってみると、そこには珍しい天神様のお雛さまが二体ありました。それは50センチぐらいはある大きな土で出来たもので、顔の半分が欠けていました。おそらく明治時代か、それ以前のもののように思われました。
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生家の土蔵

2009-03-27 17:04:03 | Weblog
 
  仕置きにと入れられし闇を思ひをり孫と生家の土蔵に立ちて

 3月26日は母の命日なので津山まで墓参りに行きました。久々に帰国している娘や孫達もちょうどよいタイミングなので、連れていきました。古い生家の土蔵を孫が見て、入ってみたいというので重い土の戸を引いて入ってみました。70年近く前「おしおき」によく入れられた幼い日のあの土蔵の暗闇がふと思い出されました。
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DNA

2009-03-25 17:10:08 | Weblog
 
くくりやる女孫の髪にほのと立つ娘(こ)の香はわれのDNAか

 いつかのブログに娘の古い服に娘の香りが残っていて、それをキャッチするのは吾の本能だろうかというような歌を投稿したことがあったと思います。今帰国している女孫の髪をくくってやっている時、全く同じ匂いを確かにキャッチして、一瞬はっとしました。やはりDNAは私から娘にそして孫へと受け継がれているのですね。
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土鍋の飯

2009-03-22 17:58:52 | Weblog

  帰国せし孫との夕餉たちまちに飯の土鍋の底の見え来る

 久々の孫たちとの暮らしは忙しさの中に一日があっという間過ぎてしまい、ブログともご無沙汰です。孫達の一番の楽しみは白いご飯を食べることです。というのもベルギーには外米しかなくて、ほんとにまずいからです。美味しい日本のご飯を食べさせようと、土鍋で炊きました。上の男孫は勿論のこと、下の女孫もお代わりして、たちまち土鍋の底が見えて来るといった具合です。
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布団

2009-03-16 20:13:13 | Weblog
 
ベルギーをもう発ちしかと思ひつつ孫の布団に乾燥機かくる

 いよいよ明日ベルギーから娘と孫ふたりが成田に到着です。それから羽田、伊丹、大阪を経由して、新幹線にて岡山に着くようです。私がベルギーから帰ったとき、娘の家を出て我が家につくまでに、ちょうど24時間かかったことを思い出し、今ベルギーの家を発つころだろうと思いながら、孫たちの夜具の準備をしました。日光に干したいところですが、花粉や黄砂の時期なので、乾燥機をかけました。
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金賢姫

2009-03-15 22:55:08 | Weblog
 
「お母さん生きています」と賢姫言ふ母知らぬ子をひしと抱きしめ

 去る11日韓国・釜山で大韓航空機爆破事件の実行犯、金賢姫元北朝鮮工作員と拉致された田口八重子さんのお兄さん・お子さんが面会しました。息子さんの耕一郎さんを抱きしめて泣く彼女を見てもらい泣きをしてしまいました。「お母さんは生きています」という彼女の言葉に、どんなに多くの日本人が心強く思ったことでしょう。
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ラディッシュ

2009-03-13 19:30:36 | Weblog

 厳寒を耐えて太りし庭畑のラディッシュ抜けば紅の眩しき

 ラディッシュ、またの名前をはつか大根といいます。20日経てば食べることが出来るところからこの名前がついたようです。可愛いので大好きな野菜です。12月の始めごろに植えたのですが、どうにか育ってくれました。収穫してみると、冬の寒さに耐え抜いたせいでしょうか、形はいびつですが、自慢の紅がひときわ輝いているように思われました。
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