死ぬまでに一度は読んでおくべしと八十路を前に買ふ『歎異抄』
日本に生まれ仏教を信じる家に生まれながら、あまり知らないままに老齢を迎えました。今年の12月には80歳になるのを前にして「善人なおもって往生をとぐ、いわんや悪人をや」で有名なあの歎異抄を読んでおかなくてはと思ひ購入しました。幸い本屋さんが近くにあるので注文して持ってきてもらいました。大きな字体の解説や行書体、さらに美しい写真なども添えられていて、これからの人生じっくり読んでいけそうです。
死ぬまでに一度は読んでおくべしと八十路を前に買ふ『歎異抄』
日本に生まれ仏教を信じる家に生まれながら、あまり知らないままに老齢を迎えました。今年の12月には80歳になるのを前にして「善人なおもって往生をとぐ、いわんや悪人をや」で有名なあの歎異抄を読んでおかなくてはと思ひ購入しました。幸い本屋さんが近くにあるので注文して持ってきてもらいました。大きな字体の解説や行書体、さらに美しい写真なども添えられていて、これからの人生じっくり読んでいけそうです。
遅ればせ風船かづら芽吹きたり花や実のごと芽もまたキュート
フウセンカズラのことを今年はとんと忘れていたのですが、黒に白のハート模様のあるあの可愛い種が出て来たのであわててポットに蒔きました。もう遅いのでだめかと思っていたらちゃんと芽吹いてかなり大きくなりました。フウセンカズラの花は小さな白い花で、実は真ん丸い小さな風船です。どちらもほんとうにキュートですが、芽もまた双葉の時からぎざぎざの葉でなかなかキュートなことに気付きました。
樹木にもまた個性あり夏の来て馬酔木の新芽花のごと萌ゆ
樹木の新芽が萌え立つのはほとんどが春で、この時期は新芽が濃い緑に変わりつつあります。ところが庭を見てふと気づいたのです。アセビの木はこの時期に新芽が萌え立つということに。その新芽は花びらのように丸く広がり、色合いは黄と赤と緑のグラデーション・・・まるで大輪の花が咲いたように綺麗です。長く育ててきたのに今になってこんなことに気が付くなんて、コロナで籠っているおかげなのでしょうね。
水槽に初めて孵化を見つけたる今日はわたしのめだか記念日
まだかまだかと毎日水槽を覗いていて、今日初めてひめだかの孵化を確認しました。ひめだかの飼育はもう10年以上になるので慣れたものなのですが、何度見てもちっちゃな針の目のようなものが動いているのを見ると感動します。余りに小さくて写真には写らないので親の方を撮りました。あかちゃは卵の時から別の容器で飼育します。そうしないと親が食べてしまうからです。ということで今日は私だけの「めだか記念日」ということにしました。
黒白の水玉模様のお洒落なる髪切虫の長き触覚
無花果の木を食い荒らす髪切を捕獲したるに殺せないわれ
無花果の木の枝にカミキリムシを見つけました。この虫は無花果の幹の中に卵を産み、その幼虫が幹を食べて成虫になるため木の枝が枯れることがあります。あちこちの枝が被害にあっているので捕獲しょうとしたらサニーレタスの葉の上に落ちました。よく見ると黒白の水玉模様の洒落な虫で、なんと黒白の触覚は体の2倍以上もありました。無花果の木のために殺さなくてはと捕獲したのですが私にはどうしても出来ません。
わが県の感染者けふ0となり初収獲の無花果甘し
一時は岡山県の1日のコロナ感染者数が3桁の日が続き、緊急事態宣言も発令され、この先どうなることかと思いました。でも、1か月ほどして少しずつ減少し、2桁となり1桁となり、そしてついに今日0となりました。なんだかほっとした気分です。今朝、庭先で採れた初めての無花果も甘くていつもより美味しい気がします。どうぞこのまま増えないでいてほしいと祈るばかりです。
幾千の萵苣の黄の花嫋やかに咲いて小さく朝日に光る
萵苣(ちしゃ)は別名サニーレタスともいいます。庭先にたくさん育ち食べきれなかったので、今はたくさんの花が咲いています。小さな黄色の花が今にも折れそうな細い茎の先にたおやかに咲いています。ところがこの花は朝日が好きとみえて朝の良い天気の時しか開かなくて、日中はすぼんでいます。天気のよい日に窓を開けると、朝日の中に数えきれないほどの黄色い小さな花が星のように光っていてとても綺麗です。
疑宝珠は太陽が好き鉢の位置変へれば薄き紫に咲く
長い間育ててきて今年初めて鉢植えのギボウシが花を咲かせました。今まではほとんど日の当たらない車庫の屋根の下に置いていたのですが、今年は日の当たる車庫の外に置いたことと、しっかり水やりをしたことがよかったようです。そして分かったことは、太陽が当たっている時だけ下向きに花を開らくことを知りました。柔らかな丸い大きな葉に優しい薄紫の花を咲かせるギボウシが、こんなにも太陽が好きだったとは以外でした。
道の辺に親子四匹やせ細りわれを見つむる猫にたぢろぐ
昨日の夕方、川土手を歩いていて猫に遭いました。初めは飼い猫と思ったのですが、やせ細った2匹の小さめの猫にじっと見つめられ尻込みしてしまいました。あたりを見るとあっちこっちからも私を見つめていて、どうやら野良猫の親子のようでした。今日行ってみるとやはり、あちこちに散らばって同じ猫がいました。じっと見つめられると、捨ててしまった人間の勝手をいましめられているようで胸が痛みました。
鈴虫の棲みか作りぬ採取せし川砂を敷きマスコットも入れ
次々と孵化してくる鈴虫はまだありんこみたいに小さいのですが、快適な棲みかを作ってやることにしました。ケースはめだかの水槽の一番小さいのを使い、そこに先日苦労して採取してきた川砂を熱湯消毒していれました。そして小さな観葉植物や苔を植え、こぶしほどの石と鈴虫の好きな木炭を入れました。きわめつけに小さなガラス細工のマスコット(犬とにわとり)を入れて可愛い棲みかが完成しました。