わすれな草

日々心にとめたことをを31音の短歌で表してみたいと思います。一生に一度しかない今日の私を忘れないために・・・

夕陽

2019-01-31 22:27:08 | Weblog

              

           どの国の朝陽となるや中山を茜に染めて夕陽の沈む

           沈む陽を撮れば光も写りをり吉備の大地を慈しむがに

 昨日、例の如く今月の詠草を師の宅へ持って行っての帰り道、ふと振り返ると吉備の中山(なかやま)と川面を茜に染めて今まさに夕日が沈むところでした。あまりの美しさにしばらく見惚れていましたが、この瞬間をとあわててシャッターをきりました。そして今沈んだこの陽はすぐどこかの国の朝陽となるのだろうなあと思いながら帰りました。帰って写真を見ると温かそうな太陽の光がふわっと写り込んでいてびっくりしました。

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青桐

2019-01-30 21:10:05 | Weblog

                   

            ことごとく枝を伐られし青桐がこぶし纏ひて獣のごと立つ

 私のよく通る道端のこの木は確か青桐だったと思うのですが、毎年誰かによってことごとくの枝が伐り落とされます。そのため木は大きくなることも出来ず、伐られたところが次々ぼこぼこと盛り上がり、怪獣の像のような状態になって立っています。見ていると、数えきれないこの盛り上がりは、毎年伐り尽くされる青桐の怒りのこぶしのようにも見えて、この木が何だか哀れに思えて来ました。

 

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にんにくの芽

2019-01-29 23:10:35 | Weblog

                 

           うちなびき春は来にけり厨辺ににんにくの芽緑に尖る

 このところ寒くて今日も一日中暖房の中で過ごしていましたが、夕食を作ろうとして、にんにくを出したところ、綺麗な緑の芽が出ていてびっくりしました。植物はもう春のなのですね。そういえば節分ももうすぐです。私はにんにくを育てたことがないので、にんにくの芽がこんなに尖っていることを初めて知りました。植えておけば育つのではないかと思い、庭畑に埋めておきました。

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愛犬の服

2019-01-28 21:41:16 | Weblog

 

       遠き日の女孫(めまご)の服にて愛犬の服を縫ひたり寒きひと日を

 今日は北風が吹き寒い一日だったので家にこもって愛犬の服を縫いました。といっても、我が家のではなくて京都の娘の家の愛犬です。ウエスト・ハイランド・ホワイト・テリア(通称ウエスティ)という種類の犬で京都に行くと私にもあまえてくれます。そのワンちゃんのために孫娘の小さい時の服を解いて可愛い服を縫うことにしました。犬の服の型紙を当てて裁断し縫い合わせました。ミシンで上手くいかないところは手縫いしました。似合うかな?楽しみです。

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大阪なおみ

2019-01-27 20:58:10 | Weblog

             

     世界一になつた瞬間しゃがみこむ「なおみ」はほんとの大和撫子

 昨夜の全豪女子テニスの決勝戦は誰もが釘付けいなったことでしょう。勿論私もその一人ですが、いちばん心に残ったのは、優勝した瞬間の大阪なおみ選手のポーズです。普通なら笑顔で万歳をするところでしょうが、コートにしゃがみ込んでしまいました。こんな控え目な態度で喜びを表すなんて、彼女は日本人であるお母さんの血を引いた日本人らしい女性だなあと思いました。全米で優勝した時「勝ってごめんなさい」とコメントしたこともまだ記憶に新しいのですが、あの時も今回も「勝って驕らず」の武士道のようなものを感じました。

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施設訪問

2019-01-26 22:33:44 | Weblog

   

       雪の舞ふ畦道行けばクローバー・タンポポ・ナズナ息づきてをり

       施設にて老ひも若きも手話しつつ声を合わせて唱歌を唄ふ

 今日は久々にいつもの障害者施設を訪問しました。この活動は30人ほどの人たち(10代後半から70代くらいまで)が素直な笑顔をみせてくれるのが励みになって4年くらい続けています。近道をしてあぜ道を歩いて施設に向っていると、この寒さの中にも雑草はたくましく生きているのに気付きました。今回は「北風小僧の貫太郎」「となりのトトロ」「たき火」「ゆき」「翼をください」・・・など手話をしながらみんなで唄いました。

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高校の友

2019-01-25 18:25:45 | Weblog

      

        目交ひに京都タワーと寺見つつ高層ビルに友と食事す

        ふるさとの香り懐かし友とする同窓生の話は尽きず

 京都の娘の家に行き3日過ごして帰宅の途につきましたが、せっかくなので京都に在住している津山高校時代の友達と会うことにしました。目の前に東本願寺、斜め右に京都タワーが見える見晴らしのよいレストランで食事をしながら、同窓生の人たちの話をいっぱい聴かせてもらいました。同窓会の時の写真や、同窓生の出版した本も何冊か持って来て見せてくれて、あっと言う間に時が流れました、

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オルゴール

2019-01-24 22:16:16 | Weblog

  

       アンティークな外国製のオルゴールを湯郷の里に娘と聴きぬ

       スイス製ドイツ製なるオルゴールの百年前の音の優しさ

 あくる日、現代玩具博物館・オルゴール夢館に行ってみました。オルゴール夢館には一世紀以上前のスイス製・ドイツ製のオルゴールが30点以上、他に外国製のからくり人形も展示されていました。オルゴールの原型は17世紀にスイスの時計職人によって造られ、18世紀にはドイツにも広まったそうです。係り員の方が実際に聴かせてくださいました。100年前のオルゴールの音は柔らかくて優しい音でした。

 

 

 

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湯郷温泉

2019-01-23 21:34:18 | Weblog

    

       日常の雑事忘れて女三人(みたり)湯郷ホテルに寛ぎてをり

       湯郷の露天風呂にて肩ならべ娘と見上ぐる十三夜月

 このたび娘が都合を付けて帰省してくれたので、娘と娘の嫁入り先のお母さんと私の三人で湯郷グランドホテルに一泊しました。私は湯郷は何度もありますが、初めての二人はズワイガニと鶏すき鍋などの会席料理と質の良い温泉に満足してくれたようでした。暗くなって入った露天風呂は開放的で心の中まで癒してくれる寛ぎの空間でした。その中で娘と肩を並べて空を見上げると満月に少し足りない月が煌々と光っていました。

 

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娘の振袖

2019-01-17 22:59:28 | Weblog

  

       わが娘に母買ひくれし振袖を孫にと出せば母の顕ちくる

      久々に振袖入りし畳紙(たたうがみ)を開けば飛び立つ幾百の蝶

 これは娘が成人式の時着た振袖と帯です。ほんとうは私が買ってやるべきだったのですが、母が可愛い孫のため是非にと買ってくれたものです。月日は経ち、来年は娘の子どもが成人式を向えます。そろそろ準備をと思っていたら、娘が「おばあちゃんの買ってくれたあの振袖でいい」というので出してみました。裏地にはリチャード・クレイダーマンとサインされていて、たくさんの小さな蝶の舞う思い出の振袖は今も綺麗なままでした。見ていると、母と私と娘と三人で買いに行き、気に入って買い求めたあの日がまるで昨日のように思い出され、亡き母がそこに立っているように感じられました。

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