女孫へとマフラー編むも手の汗に毛糸滑らぬ暑すぎる秋
秋が来たので、離れて住む女孫にと思い赤い毛糸でマフラーを編むことにしました。編み出すと止まらなくて、ついつい暇があれば編んでしまいます。でもこのごろの日中の気温は30度になることもあってまるで夏みたいです。そんな時に毛糸で編んでいると手が汗ばんできて、指の間を滑らす毛糸がするすると上手く滑べりません。毛糸編みはやはり冬のものですね。それにしてもことしの秋は暑すぎます。お彼岸に咲いたひがん花も早々ぐったりしています。
女孫へとマフラー編むも手の汗に毛糸滑らぬ暑すぎる秋
秋が来たので、離れて住む女孫にと思い赤い毛糸でマフラーを編むことにしました。編み出すと止まらなくて、ついつい暇があれば編んでしまいます。でもこのごろの日中の気温は30度になることもあってまるで夏みたいです。そんな時に毛糸で編んでいると手が汗ばんできて、指の間を滑らす毛糸がするすると上手く滑べりません。毛糸編みはやはり冬のものですね。それにしてもことしの秋は暑すぎます。お彼岸に咲いたひがん花も早々ぐったりしています。
水吹くを熱湯に放ち幾十のしじみ死なしめ独りの夕餉
人間がありとあらゆる種類のものを食べて生きることを「狂気だ」と書いた文を読んだことがありますが、そうだなあと思います。今日は夕餉にシジミの味噌汁を作りましたが、砂出しのためさっきまで元気に水を吹いていたしじみを、沸騰を始めた鍋に入れる瞬間は心が痛みました。それ故手を合わせて「いただきます」言ってから食べました。この食前作法は「大切な命を感謝していただきます」という意味で日本独特のものだそうです。
愛しいなころころじゃれてころころと転んで起きる双子のパンダ
先日テレビでみた上野動物園のパンダの子です。双子の二匹がじゃれ合っていて余りの可愛さに思わずテレビにカメラを向けてしまいました(笑)。白と黒のふわふわがころころころころと転んで起きて・・・・まるで生きたぬいぐるみです。若い頃は動物園が好きでよく行っていましたが、パンダは見たことがありません。もうこの歳になって無理ですが、ほんものの双子のパンダを見たいものです。どんなに可愛いだろうかと思います。
透明な光降り来る庭に立ちメルケル首相の引退思ふ
相変わらず日中は暑いものの、涼しい朝の光は澄み切って秋だなあと思います。光だけでなく水も空気も人までも澄んで来るような気がします。透明な人といえば今期で引退を表明したドイツのメルケル首相をふと思いました。彼女は脱原発を貫徹した人でもあり、コロナ禍の時、国民に向って話かけている言葉をテレビで聞いて感動しました。自信をもって行動し、人々を納得させることが出来るのはその透明な心にあるのだと思います。
冷水や熱湯浴びせる虐待の興る日本の病める暗闇
寒い時期に我が子に冷水を浴びせて死なせる虐待が起こったのはまだ記憶に新しいのに、今度は暑い時期に熱湯を浴びせて死なせるという虐待が起こりました。その間には食事を与えず餓死させた虐待もあり、また今日の新聞には「冷蔵庫に乳児の遺体」という記事が熱湯の事件と共に並んでいました。なぜ?と、こんな事件が起こるたびに心が痛み理解に苦しみます。70年以上続く自由と平和そして裕福な日本・・・それなのにどこか病んでいるように思えてなりません。日本はどこで間違ってしまったのでしょうか?
脚カバー編みてはめれば古き椅子新しく見えするする動く
椅子の脚にカバーを付けておかないと床板が傷つくので、ゴム製のものを買って付けていました。でも古くなってしまったので布で覆ってゴムでしばっていたのですが、ふと思い付いて毛糸で編んでみました。底は細編み、側面は長編みにして1時間ほどで出来ました。はめて見るとなかなかです。古い椅子がまるで新しく見えます。その上椅子を滑らせると軽く動くのですごく便利です。パチパチ!われながらグッドアイデア!
夕暮れに歩くわが足止ましめて川辺に妖しく狐花燃ゆ
夕暮れに近くの川岸で見つけたひと群の彼岸花・・・それは美しいというより妖しさに引き込まれて足が止まってしまいました。葉が全く無くて、血のような色にぎっしりと咲く花びらは、異様に反り返り、中から異様に長い蕊がこれまた反り返っています。あまりに美し過ぎて不思議は花だから、「曼珠沙華」「狐花」「幽霊花」・・・など1000を越える異称があるそうなので調べてみたいです。今日の夕暮れに見た花は「狐花」と言った感じでした。
ひがんばな鉢の中でもお彼岸に合わせて赤く爛漫と咲く
古里は遠くになりて墓へ行く道辺に咲ける彼岸花思ふ
今日は秋分の日、彼岸の中日です。まるでこの日に合わせたかのように我が家の庭先には鉢植えの彼岸花が満開に開きました。この日は、いつもなら姉と生家のお墓参りに行っていたのですが、コロナ禍にこのところ行くことが出来ずにいて、年々古里は遠くなるばかりです。鉢の中でも爛漫と咲いている彼岸花を見ながら、生家からお墓へ通じる細い道にいつも咲いていた彼岸花を懐かしく思い出しています。
完璧よりはつか欠けてる方がいい今宵眺むる十六夜の月
昨夜は中秋の名月、そして今夜は十六夜の月。どちらも昼間は雲があったものの、夜は綺麗に見えました。私はどちらかというと満月より十六夜月の方が好きです。人でもあまりに完璧すぎたり、美し過ぎたりするより少し欠けているくらいの方が愛嬌や希望があるからです。そんなことを考えながら今宵の月は昨夜より長く独りで鑑賞しました。ちなみに「十六夜」を「いざよい」と読むのは月がやや遅く出るのを、ためらっている(同じ意味のいざよう)と見立てたのだそうです。
「おはよう」と指を浸せばひめだかの数多寄り来て指にチュウをす
幾百のひめだか孵化し水槽にところ狭しと命が光る
もう10年近く飼育しているヒメダカです。メダカの平均寿命は2年ぐらいと言われているので何匹も死に何匹も生まれて今日に至っています。朝、餌をやる前に「おはよう」と声を掛けて指を浸すと私の指にチュウをしてくるのでとても可愛いです。今年も沢山生まれ、別の水槽の中を数えきれない程泳でいます。生まれたばかりの時は針の先みたいなので「針子」と呼ばれますが、今では7,8ミリくらいになり光りながら泳ぎまわっています。