逃げ水2
2023-05-14 | 創作
女の子達は宿題が出来たと喜んで帰って行きました。
「いいのかな、こんなに知られちゃったら大変なことにならないかな」
碁敵が心配したのです。
「大丈夫だよ、これで話題になったらペットとして大々的に売り出して、大儲けできるかも」
「そんな、大儲けなんて」
「ところで、光に色をつけたいと言ってたけどどうなった」
「単色にはできたんだけど、一匹にいろんな色をつけるのは無理みたいなんだ。もし出来るとすれば、遺伝子操作でもすれば出来るかも」
「遺伝子操作はおじさん達には無理だな。でも、単色でも色がつけられたらいいじやないか。色の付いたの見せてくれよ」
「ああ、こっちにいるから」と庭の片隅にある物置に入っていった。
物置には黒い布をかぶせたガラスケースがいくつも置いてあった。
ガラスケースには赤・白・緑色と書いてあったが、青がなかつた。
「青は無理なんだ」
「ああ、色々試したけど青は出来なかったんだ」
「青って自然界では出来ない色なのかな、ところでみずは何食べるんだよ」
「みずは雑食なんだ。ハリネズミのように昆虫も食べるが野菜も食べるんだ」
「魚は」
「魚は試したことないけど、食べるかな。普段は絶対食べないと思うけど」
「ニジマスとか食べたら、青色が出るかも」
「まぁ、やってみるよ」
「それと、夜光ることは出来るようになったのかな」
「みずは自ら光ることがないから、夜は難しかったよ」
「と言うことはできるようになったの」
「うん、なんとかね。これは難しかったよ。街灯があるところはすぐ出来るようになったのだけど、流石に田んぼの真ん中とかは難しかったよ」
「夜も光ることが出来たら、夜の散歩とか、用途が広がるよ」
「うん、役に立てば良いのだけど」
「明日から、大騒ぎになるよ、きっと期待しようね」
本当に私は期待してました。
Alana JordanによるPixabayからの画像