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夕焼け金魚 

不思議な話
小説もどきや日々の出来事
ネタ控えです
最近は俳句ばかりに

小川軽舟「名句水先案内」白桃の

2024-09-07 | 日記
今回の句は鈴木太郎氏の句集「花朝」(2017) 所収。  白桃の微光両手に残りけり   鈴木太郎 鈴木太郎氏は加藤楸邨・森澄雄に師事した。 両手に押し戴いた白桃の白さが、食べ終えても掌をほのかに明るく 見せる。 森に対する追悼句だとしらなくても、美しく、知ればより美しい。 森が「磧にて白桃むけば水過ぎゆく」で示した無常観を静かに受け 止めるような両手であると小川軽舟は評している。 これが追悼句、凄 . . . 本文を読む

小川軽舟「名句水先案内」万の翅

2024-09-06 | 日記
今回の句は句集「万の翅」(2013年)所収 万の翅見えてくるなり虫の闇    高野ムツオ現在のNHK俳句選者の一人です。佐藤鬼房氏の「小熊座」に参加してみちのくの風土を硬質の文体で書き留めてきた。深い闇から湧き上がるような虫の音に耳を澄ますとその音の源である無数の翅が見えてくると言うのだ。そのとき高野氏も懸命に羽根を震わせる一匹の虫だと小川軽舟氏は評している。闇の中で懸命に俳句を詠んでいる万の虫の . . . 本文を読む

NHK俳句兼題「目」2

2024-09-05 | 日記
兼題「目」の続きです。前回の色鳥の続きで、我が家では目覚まし時計色鳥来  なんて。 人形のガラスの目にある秋の星 人形の目にある光秋の星 人形の目に写る星の景です。 目と言われると人形の目が一番先に浮かびます。 ちなみ師と称している藤田湘子の「目」の名句は 青霧にわが眼ともして何待つや    藤田湘子 これを受けて弟子の静生氏が、 青霧の昏きに惹かる湘子の眼     宮坂静生 いいですね。 これを . . . 本文を読む

NHK俳句兼題「目」

2024-09-04 | 日記
ただ今金魚は宮坂静生氏の俳句必携で数多くの俳句を読んでいます。多くの俳句を読んで勉強しているのですけど、実はこの宮坂氏は藤田湘子の弟子。信州大学の名誉教授です。宮坂氏は俳句の鑑賞は人それぞれと了解されてきているが、作句と同時に鑑賞の基本的な方法も提唱している。例句をあげて提唱している。 例句  母の日に母にだらだらしてもらう  正木ゆう子その1  句意を把握する。 母の日に何が欲しいかと聞いたら、 . . . 本文を読む

俳句勉強して

2024-08-31 | 日記
俳句を勉強して4ヶ月ほど経過しました。色々投句していますが、なかなか褒めて頂けません。自分の投句がどうなっているか、確認もできないのですが、一つだけ確認できるところがあります。俳句ポストです。現在までに4句の結果が判明しました。初級入選1句 中級並選2句で、1句が類想として選外でした。この選外の句は「猫落ちの座敷転がる夕薄暑」です。その時の夏井いつき氏の感想が「薄暑になぜこんなに猫が多いのでしょう . . . 本文を読む

NHK俳句兼題「梟」2

2024-08-28 | 日記
今日も「梟」を詠んでいます。中国では、梟(ふくろう)は親鳥を殺して食べる鳥と信じられており、親不孝、不義の象徴と見られていた。そのため、みんなで梟を叩いて(梟叩き)梟を殺して、斬首し、木に吊るすという習俗があり、転じて、首を斬ること、首を晒すことを「梟首」と呼ぶようになった。また、「梟」という漢字も、「木に吊るされる鳥」を表している 。だそうです。 ちょっと、怖い。   そこで一句。      梟 . . . 本文を読む

NHK俳句兼題「梟」

2024-08-27 | 日記
兼題「梟」です。梟は三冬の季語です。ふくろ、母食鳥、しまふくろう、しろふくろうが子季語とされます。 フクロウは留鳥であるが、コノハズク(木葉木菟)・アオバズク(青葉木菟)は渡り鳥であり、夏の季語となる。   ふくろふの口ごもり鳴ける良夜かな    水原秋桜子    さびしさの絶対量を問ふふくろふ     夏井いつき  ふくろふに聞け快楽のことならば      . . . 本文を読む

俳句ポスト兼題「色鳥」2

2024-08-25 | 日記
「色鳥」で考えています。嘘つきも類想に近いですね。そんなとき、庭に来る鳥が毎年同じような鳥だと思ったのです。昨年来た鳥とは断定できませんけど、同じような鳥が来るようです。そう、鳥も気に入る樹があるのかも。 そこで一句      色鳥や羽音と葉音で 会話して      色鳥や同じはおと語 樹と会話        なんてどうですかね。       「羽音」と「葉音」おなじ読みだと気づいてです。  樹と . . . 本文を読む

俳句ポスト兼題「色鳥」

2024-08-24 | 日記
「渡り鳥」との詠み分けではなく「色鳥」で詠んでみます。季語の説明は前回したので省略。そこで一句    色鳥や証の羽の色も褪せ   色鳥の残せし羽の色薄れ      同じような句を今井つる女氏が詠んでいました。   「色鳥が残してゆきし羽根一つ」と言う句です。   残していった羽根の色が褪せてしまったというのと、羽根一つだけとで        は少し違うけど。   ということで別句を      色鳥 . . . 本文を読む

兼題「色鳥」と「渡り鳥」

2024-08-23 | 日記
NHK俳句で「渡り鳥」俳句ポストで「色鳥」の兼題が出ています。いずれも秋なので出ることはあると思いますが、同じ鳥の季語というので頑張ってみます。「渡り鳥」「色鳥」鳥の季語ですけど、その本意は違っていますから句も違いの分かるように詠まなければなりません。「色鳥」はいろいろな鳥が渡ってくると言うことです。春の鳥が「囀り」と言うように声の音色を賞賛するのに対して「色鳥」はその色彩の鮮やかさ愛でます。「渡 . . . 本文を読む