夕焼け金魚 

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NHK俳句兼題「目」

2024-09-04 | 日記
ただ今金魚は宮坂静生氏の俳句必携で数多くの俳句を読んでいます。
多くの俳句を読んで勉強しているのですけど、実はこの宮坂氏は藤田湘子の弟子。
信州大学の名誉教授です。
宮坂氏は俳句の鑑賞は人それぞれと了解されてきているが、作句と同時に鑑賞の基本的な方法も提唱している。
例句をあげて提唱している。
 例句  母の日に母にだらだらしてもらう  正木ゆう子

その1  句意を把握する。
 母の日に何が欲しいかと聞いたら、あなたの家でだらだらしたいと
 言われたので、だらだらして貰うことにしたと言うことらしい。
その2  句意の核心
    その句の面白いところ。
 例句だと物よりものんびり過ごしたいという事を、だらだらという
 自堕落と思われかねない言葉で表現し、意外性と共感を得たのでは
 ないかと言う。
その3  その句の特異性  
    優れた俳句には表現の仕方に特異性がある。
    例句だと、文体  口語的文語文体ということになる。
    母の日や母にだらだらしてもらう
    母の日の母にだらだらしてもらう

 上記の句は切れ字「母の日や」を使うか否かの違いである。
 「母の日の母」の方が「母の日」を特別視せずに、「だらだら」との
 副詞も全体が口語的文体で表現内容にふさわしいと評している。
    句切れ(言外の余韻)
    上記句の「だらだらしてもらう」という卑近な表現で普段そ
    んな時間がとれない事の悔恨の思いが暗示され、母への愛お
    しさが言外に込められているという。

    金魚はこんな処まで、読めません。
    皆さん読めますか。
    それにしても鑑賞もその知識等がないとできないようです。

 それではNHK俳句兼題「目」で俳句を作句してみます。
 暗い眼のマネキン見つめる落ち葉かな
 飾られて暗い目で見る落ち葉かな
 
 デパートのショッピングウインドゥに飾られたマネキンの姿です。
 なぜかマネキンには目がないので「暗い目」に見えます。
 外の街路樹の落ち葉を見ている景です。
 

 秋の声薄眼で笑う石仏
 秋の声草が騒ぐか葉の揺れか
 老いてみて目を閉じ聞こう秋の声

 秋の声は空気が澄んで物音の良く聞こえる秋、秋の寂しさや爽やか
 さの秋の気配全体のことも含む季語です。
 老いてくると秋の声が聞こえてくるかもしれません。
 「聞こう」と口語表現にしているところが特異点だと勝手に。
 文語だと「聞こゆ」とかになります。
 何か良い感じなので、もう少し考えてみます。
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