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夕焼け金魚 

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俳句必携1000句を楽しむ宮坂静生 老いること

2024-10-24 | 日記
本日紹介する句
 老いることやうやく楽し冬日向   坂本謙二  「良弁杉」

 松山在住の作者。
 句集名は東大寺二月堂開山の良弁さんが植えた杉にちなむ。
 作者とて老いに悩んだ事も嫌ったこともあったろう。
 が、長生きを楽しむことを悟った老いの知恵。 と宮坂は評する。
 金魚も老いました。最近つくづく老いを感じることが多くなって、
 上記のような句を好むようになっています。

 同じような句として、
 
 いちまいの落葉枯葉になる途中   田中青志  という句も

 落葉よりも枯葉の時間は長い。
 落ちたばかりの葉は鮮やかでみずみずしく枝から地上に住処を
 移したときめきに弾んでいる。
 雨に打たれ、霜を浴び、風に叩かれて落ち葉が地上に馴染んでくる
 と当初の覇気(葉気)がなくなる。
 生きる真髄はこれからではないかと、宮坂は評してます。
 でもねと、金魚は思う。
 樹の上で見た世界と、地上で見る世界は、やっぱり違うのです。
 見上げられる位置から、見下される位置に、それはやっぱり違う。

 そこで一句。
 老いてこそ知る楽しみや冬日向   

 腐葉にはまだまだ遠い枯れ葉かな    夕金魚

 でどうでしょう。
 

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