世界的なテニスプレイヤー、ビーナス＆セリーナ・ウィリアムズを育てた父親リチャード・ウィリアムズにスポットを当てたスポ根ドラマです。
予告を見て楽しみにしていた本作を、１か月ほど前に見に行ってきました。期待通りにおもしろくて、ウィル・スミス演じる父親に涙して... 見た後にさわやかな感動に包まれるすてきな作品だったのですが
3月27日ロサンゼルスで開催されたアカデミー賞授賞式で、ウィル・スミスがプレゼンターのクリス・ロックのジョークにキレて、平手打ちをくらわしたというニュースで、一気に感動に冷や水を浴びせられました。
ウィル・スミス氏、アカデミー賞授賞式でプレゼンターを平手打ち (2022-03-28)
ここではなるべく、映画を見た時の気持ちを思い出して、感想を書き留めたいと思います。
厳しくも愛情深く、いつもユーモアを忘れない父リチャードをウィル・スミスが好演しています。ウィルの「幸せのちから」(The Pursuit of Happiness) が大好きですが、彼はこういうさわやかなサクセスストーリーがよく似合います。
リチャードは娘たちの才能を信じて、ただやみくもに成功への道を突き進んだのではありません。彼は現実味のないドリーム＝夢ではなく、先を見据えて綿密に立てたプラン＝計画に沿って娘たちを育てた。そのことに私は心打たれました。
ただ、私たちはビーナスとセリーナが成功することを知っているから感動するけれど、一歩間違えば虐待になりかねないスポ根ぶりではありました。^^; それでもまったくテニスの経験のないリチャードが、娘たちの才能を見抜いて、自分でテニスを勉強してコーチをし
白人だけのスポーツであった、テニスの世界に風穴を開けるという快挙を成し遂げたのは、すごいことだと思います。
本作の中で、私が心に残ったエピソードが２つあります。ひとつは、ジュニアリーグで娘が優勝した時、有頂天になっている娘たちにディズニーアニメーションの「シンデレラ」を見せ、相手選手へのリスペクトと自らの謙虚さを学ばせる場面です。
(でも2018年のUSオープンで、セリーナが大坂なおみ選手との試合で審判の判定に異を唱え、新人の大阪選手を泣かせてしまったことは、とてもこのリチャードの教えが生きているとは思えないですが）
大坂なおみに同情 全米決勝でのセリーナの怒りをメディアはどう伝えたのか (2018-09-10)
もうひとつは、リチャードが待つことのできる父親であったこと。ジュニアリーグで早くに頭角を現し、話題をさらうも、その後大人の都合でつぶされてしまう選手たちを何人も見てきたリチャードは、娘をジュニアリーグから退かせ
ふつうの子どもたちと同じように学校の勉強もきちんとさせて、選手として十分に力をつけてからデビューする道を選びました。また、スポンサーからの破格と思える申し出にもすぐに飛びつくようなことをしませんでした。
全米オープンのデビュー戦で、相手選手の卑劣な行為でペースを乱され、最終的には試合を落としてしまったビーナス。しかし彼女の正々堂々、真摯に戦う姿に胸が熱くなりました。
本当に授賞式は残念なことになりましたよね。
リンクを貼ってくださった大阪なおみの一件とまるかぶりだなぁと思っちゃいました。
それだけ立派な選手（俳優）と築き上げたキャリアがありながら、立場が下の人に感情のまま暴言を吐いたりすることは本当に良くない事ですよね。たとえ相手にもミスがあったとしても・・・
せっかくの映画の評価も下がってしまいそうです。
授賞式でのウィルの理性を忘れた行動にはがっかりしましたが
映画はさわやかな、とてもすてきな作品でしたよ。
はっきり言って、実際よりも美談に仕上げているとは思いますが
そうは言っても保守的だったテニス界で
人種的マイノリティにも扉を開くきっかけとなった
ウィリアムズ姉妹と父リチャードの業績はすばらしいと思います。
それだけに映画の世界で先人たちが築き上げてきた道を
ウィルが傷つけてしまったことが残念でなりません。
「文武両道、日本になし」
という本を手に取ってみてください。単純な社会批判本ではありません。様々なスポーツ選手を爽やかに暖かく描いています。
僕はスポーツにあまり興味がありません。しかしスポーツにかかわる人々の生きざまにはひきつけられます。
「文武両道、日本になし」おもしろそうな本ですね。
とはいえ、日本にも文武を両立させている選手はきっといると思いますけどね。
身体能力だけでなく、論理的な考え方は
スポーツを効率よく上達させるのに役に立つと思います。
私もだぶるえんだーさんと同じくスポーツはあまり興味がない方ですが
スポーツをテーマにした映画は意外と好きなんです。
きっとチャレンジする姿に勇気づけられるからだと思います。
せっかくのオスカー受賞も映画のよさも、ブチ壊しにしてしまったウィル・スミスのビンタ事件。怒りの鉄拳とかは映画の中だけでやってほしいですよね～。ウィルは大好きなスターなので、残念でたまりません。殴りたい気持ちは解かるけど、あのビンタを容認したら世の中暴力だらけになってしまいますよね～。こんなご時世だし、余計そう思ってしまいます。
映画はでも佳さそうですね！オスカー受賞でカンバーバッチの演技より上と評価されたウィル・スミスの演技も見ごたえありそう。子どもがトップアスリートになる過程にも興味あります。私の偏見ですが、トップアスリートを育てる親御さんって毒親も多そう？学校とかちゃんと行かせてもらってるのかな、社会性が身についてないみたいだな、みたいな有名スポーツ選手って多いので…
オスカーゲットしましたねウィル。
wowowでオスカー見たのですが、ウィルがステージで語っている時、ウイリアムズ姉妹にカメラが回って彼女たちの表情をとらえ、その際の姉妹のしらっとした表情がすごかったのを思い出しました。
映画は中々良かったと思います。
現在のウイリアムズ姉妹と子供時代のウイリアムズ姉妹のギャップは残りましたが...。
オスカー授賞式での暴力沙汰、映画の感動も弾き飛ぶほどのショックでした。ウィルには理性ある大人の対応をして欲しかったです。
それはともかくとして、映画はさわやかなすてきな作品でしたよ。個人的にはカンバーバッチが演じた農場主の方が繊細で複雑な難役と感じましたが、ウィルの演じたウィリアムズ姉妹の父親にはぐっと心を引き付ける魅力がありました。何度も涙ぐんでしまいましたもの。
トップアスリートを育てる親って、スポーツ中心の毎日で、子どもの勉強は二の次に考えていそうなイメージがありますよね。
だからテニスだけでなく、勉強することの大切さをきちんと認識していた、ウィル演じる父親に感動しました。
ウィル、オスカーゲットしましたね。
個人的にはカンバーバッチが演じた農場主の方が繊細で複雑で演じるのが難しい役どころと思いましたが、ウィルの演技には心を引き付ける魅力がありましたね。何度も涙ぐんでしまいました。
私は授賞式を見ていないのですが、ウィリアムズ姉妹しらっとしていたんですね？ 自分たちより父親にスポットが当たっていたのがおもしろくなかったのか、それとも美談に仕上げてあったからかしら？
私も映画を見ながら、もしも映画が事実とすれば、あのシンデレラの教えは何だったのか、と問い詰めたくなりました。^^
予告篇を見てから、私も見たいな・・と思ってたのですが、眼の手術をする事になり、とりあえず断念しました。
まあ、映画ですから、どうしたって美談になっちゃうと思うし、良い内容にしろ、悪い内容にしろ、実話の映像化っていうのは、どうしても脚色されちゃうんですよね。
人間の生の姿なんて複雑すぎてドキュメンタリーでも描ききれないと思うし。
実話の難しいところですよね。
ウィル・スミスはアカデミー役員の反感を大きくかってしまったので、これからツケがまわってきそうですね。
あんなところでビンタしなくったって、後で抗議するなり何なりすべきでしたよね。頭に血がのぼっちゃったんだろうけれど残念だし、気の毒な気もします。
目の手術をされたばかりの大変な時に、コメントをくださってありがとうございます。
術後のお体、どうぞお大事になさってくださいね。
本作、脚色はされているとは思いますが、それを承知の上で
さわやかな余韻の残るすてきな作品でしたよ。
ウィルの演技もさわやかで温かくて、とてもよかったです。
それだけに授賞式の時のウィルの短気な行動はとても残念でした。
しばらくアカデミー賞がからむような大作へのオファーがなくなるのか
その辺りはわかりませんが、時間をかけて理解を得られるよう努力して欲しいです。