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セレンディピティ ダイアリー

映画とアートの感想、食のあれこれ、旅とおでかけ。お探しの記事は、上の検索窓か、カテゴリーの各INDEXをご利用ください。

SITAARA Grove &ドーサの魅力

2024年03月30日 | グルメ

新宿に用事があって出かけた折に、新宿高島屋に入っているインド料理店 SITAARA Grove (シターラ グローブ) でお昼をいただきました。この日はなんとなくエスニックの気分でしたし、こちらのインド料理がとてもおいしそうだったので。

好きなカレーが2種類選べるセット。私以外のお客さんほぼ全員が、このセットをたのんでいました。^^ カレーは8種類から選べて、これはスパイシーチキンとラムです。見た目はほとんど同じに見えますね。

私はドーサのセットにしました、ドーサは、南インドでポピュラーなクレープのようなお料理です。ドーサが好きで、メニューにあるとたのむことが多いのですが、こんなに大きなドーサは初めて見ました。大きくくるんと、筒状に巻かれています。

手前左は、カレーで味付けしたポテト。手前右は、サンバルという豆と野菜のカレースープ。ちょっと隠れていますが、ドーサの向こうにある白いディップは、ココナツのチャツネ。どれもドーサに合わせるポピュラーなお料理です。

ドーサをちぎってサンバルにディップしたり、チャツネをサンバルに入れてみたり、ドーサでポテトを包んでみたり。おいしくいただいて大満足でした。

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ドーサを初めていただいたのは、学生時代に赤坂のインド料理店でした。以来なかなかお目にかかれなかったのですが、最近はインドの方の増加とともに、本格的なインド料理のお店も増え、ドーサがメニューにあることが多くなってきた気がします。

ドーサとひとことで言ってもお店によってさまざまですが、ポテト、サンバル、チャツネをあわせるのは変わらないでようです。過去に記事にしたドーサをご紹介しますね。

南インドの定食と軽食 三燈舎 (2021-01-22)

神田神保町の三燈舎さんのドーサ。三角形に折られているのがめずらしい。中にひき肉のカレーが包まれていたようです。チャツネが4種類もありますね。下に添えられている葉っぱもすてきです。

Tamarind @GINZA SIX (2017-05-14)

ギンザ シックスに入っている、タマリンドさんのドーサ。こちらは見た目が柔らかそうで、ほんとうにクレープみたい。中にポテトが包んでありました。ワダという甘くないドーナツ状のパンが添えられています。

南インド料理は野菜を使ったものが多く、さっぱりとしているのが私好みです。


横浜中華街 福臨閣さんで飲茶を楽しむ

2024年03月10日 | グルメ

横浜に用事があって出かけたついでに、横浜中華街でお昼をいただくことにしました。いつものパーキングに車を停めて中華街大通りに向かうと、すでに大勢の観光客で大賑わい。熱気に飲み込まれそうになりましたが

この日は飲茶にしようと決めていたので、あまり迷わず目に留まった 福臨閣 (ふくりんかく) さんに入ったところ、あっけなく待たずに席に着くことができました。お昼にはまだ早い時間だったのがよかったのかもしれません。

お客様がいなくなったところを見計らってパチリ。中華街らしい赤を基調にした華やかなお店も楽しいですが、こちらは精巧な細工を凝らした欄間や仕切り壁が美しく、クラシックな佇まいが落ち着けました。

福臨閣さんは広東料理のお店で、一般のお料理もたくさんあり、特にフカヒレが一押しのようでしたが、私たちは飲茶のメニューを見て、片っ端から選びました。人数が少ない時は、少しずついろいろなお料理が楽しめる飲茶はうれしいですね。

海鮮入りライスペーパー揚げ。見た目は春巻きに似ていますが、柔らかい皮の中に、魚介がごろごろ入ったコロッケ風の一品です。

海老蒸し餃子。飲茶でははずせない一品。薄皮に透けた海老のお色が美しく、ぷりっとした食感が楽しめました。

お茶はジャスミンティをいただきました。蓋を開けると、陶器の茶こしが入っていて、その茶こしを蓋の上にはずしていただきます。お茶はお湯を差して何杯でもおかわりできます。

カニ卵入り焼売。皮の薄黄緑色にカニ卵の赤が映え、おいしくいただきました。

夫の大好物の春巻き。巻き方の美しさ、パリッとした食感はプロならでは。

小籠包。れんげを持ってきていただいて、熱々のスープがこぼれないようにいただきました。

これも夫の大好物の叉焼まん。甘辛く味つけした叉焼は、肉まんとはひと味違うおいしさ。

これをご存知の方は、同世代でいらっしゃるかもしれません。夫と懐かしい~、まだあるんだね、と盛り上がりました。昔は呼出しボタンはついてなかったような... 進化しているんだね、と感心しました。

飲茶のお料理を一気に平らげた後、最後の〆に海鮮焼きそばをいただきました。小さな中華鍋に入っているのがかわいい。魚介もちゃんと2つづつ入っていて、けんかせずに?分けられました。^^

中華街では春節の飾りがまだ飾られていて、余韻を楽しむことができました。横浜中華街は、老舗が閉店する一方で、新しいお店が続々とできていて、栄枯盛衰を感じますが、何度訪れても楽しい場所です。


Trattoria motomu.N 自由が丘の小さなトラットリア

2024年03月09日 | グルメ

自由が丘は身近な街ですが、時間を気にせず、あてもなくぶらぶらしながら、たまたま見つけたお店でお買い物したり、食事をしたりするのはほんとうに久しぶりでした。

いつの間にか、時間に追われる日々の中で、知っているお店で効率的にお買い物したり、食事をしたりするのが当たり前になっていたような気がします。

資生堂パーラー~ヤマダ電機のある通りは、近年こじんまりとしたおしゃれなビストロやトラットリアが次々とオープンしているエリア。どこにしようかな~と行き来しながら、前から気になっていた Trattoria motomu.N (トラットリア モトムN) に入ることにしました。

コンクリートのシンプルな外観。5席くらいのカウンターと10人くらいのテーブル席だけの小さな小さなイタリア料理店ですが、焼きたての自家製フォカッチャ、ワインにあうおいしい前菜の盛り合わせなど、何度も通いたくなる魅力的なお店でした。

焼きたて、湯気ほかほかのフォカッチャ。あまりにおいしくて、久しぶりにホームベーカリーでフォカッチャが焼きたくなり、この日は富澤商店に寄って強力粉やイーストを買って帰りました。

前菜の盛り合わせ。この日はとても寒かったので、温かい前菜を4種用意してくださったとのこと。揚げたポテトに自家製リコッタチーズ。じゃがバターのようですが、より洗練されたお味でした。

となりはあやめかぶ、そして芽キャベツ。オリーブオイルで蒸し煮にしているのでしょうか。家でもよくやる大好きなお料理法です。そのとなりはお野菜とお豆をくたくたに煮たもの。素朴な風合いでとてもおいしかったです。

奥は冷たい前菜です。まぐろのカルパッチョ、レバーパテとドライのいちじく、テリーヌ2種。

どれもワインに合うお料理だったので、グラスでワインをいただきました。お店のスタッフのお勧めでいただいたのはオーストラリアのナチュラルワイン、RICCA TERRAです。ラベルのデザインもすてきでした。

パスタを2種類選んでシェアしたら、最初から2つのお皿に分けてくださいました。こちらはサルシッチャとキャベツのコンキリエです。サルシッチャに使われているセージが香り高いパスタ。春キャベツもそろそろ出始めていますね。

魚介のイカ墨のラグースパゲティ。細かく刻んだ魚介にイカ墨がからみ、風味豊かな一品でした。

食後にはイタリアンコーヒーとビスコッティ。ビスコッティをコーヒーにディップしながら、おいしくいただきました。


Restaurant & Bar TOKi 奈良の食材を使ったスペイン料理

2024年03月02日 | グルメ

夫の誕生日のお祝いランチに、まだ~むさんに教えていただいた奈良のアンテナショップ「奈良まほろば館」2階にある Restaurant & Bar TOKi に行ってまいりました。奈良まほろば館は、以前は日本橋室町にありましたが、いつの間に新橋に移転していたのですね。

室町にあった時はたしかショップのみだったと記憶していますが、今回レストランができて、とてもうれしいです。落ち着いた雰囲気の中、ゆったりと食事が楽しめる、洗練された大人の空間でした。

席数が抑えられていて、静かにくつろげるのがよかったです。テーブルの上のナプキンが、きちんと折られているのではなく、ふわっと泡のように置かれていたのが新鮮でした。

こちらのお店は、奈良にあるスペイン料理レストランとのコラボレーションで、奈良の食材を使ったモダンなスペイン料理がいただけます。週末はランチ、ディナーともにコースのみとなっています。

テーブルの上に置かれた本日のコース名は「奈良・東京・スペイン『冬』」とありました。蛇腹に折られたメニューに、謎めいたお料理名が書かれていて想像をかき立てます。メニューを押さえているのは、シャーレー風のガラス器に入った薬師寺の石です。

飲み物は、夫は奈良の日本酒「大倉」をいただきました。少し重さのある日本酒で、力強さを感じるお味です。酒器は奈良県の赤膚焼。端正な美しさに見惚れました。

私は、橘花 KIKKA GIN という奈良のクラフトジンを、トニックウォーターで割っていただきました。柑橘系の清涼感があって口当たりよく、私の好きなお味でした。お食事にもよく合いました。

さて、最初のひと皿は「分解再構築 カンパチ・春菊・白菜」というお料理です。なにやら難し気な名前ですが、私はスペインのエル・ブリのお料理を思い出しました。

というのも、これは日本の鍋料理を分解し、前菜に再構築したお料理なのです。湯引きしたカンパチ、春菊のソース、生の白菜の薄切りに、りんごの薄切りをあわせ、鍋特有の白菜の甘さを表現。そして、ねぎのような細い薬味が添えられていました。

「冬の香りのソパ 土の香りの芋」という名のお料理です。ソパとは、スペイン語でスープのこと。冬野菜のねぎを使ったポタージュの中に白子、上に香ばしいお芋のチップスが添えられています。

器は奈良県の赤膚焼。2月にちなんで器の外側に「福は内」と小さく書かれ、スープを全部いただくと、器の底になすびの形のおかめの絵が現れる、という遊び心あふれる演出でした。

「秋に咲き、冬に楽しむ」という名のお料理。タイトルはスペイン料理にかかせない、サフランのことを指しています。お料理は、奈良の名産、三輪そうめんを使ったパスタ料理で、サフランを使ったソースであえてあります。

右に添えられているのは、北海道産の牡蠣。牡蠣も冬には欠かせない食材ですね。サフランとは意外な組合せですが、よく合いました。

「バカラオ・ピルピル 結崎ネブカ」お魚料理です。バカラウとは、干し鱈のことです。以前、ポルトガル料理にはまっていた時に、バカリャウ(干し鱈) をよくいただいたのですが、スペインも地理、文化が近いので干し鱈をよく食べるのですね。

【過去記事】ポルトガル料理を楽しむ (2009-11-25)
      渋谷「マヌエル」のポルトガル料理 (2013-06-11)

ピルピルというのは、もどした干し鱈を焼いた時に皮が縮む時の音、結崎(ゆうざき)ネブカは大和野菜(奈良の野菜)のねぎです。

お肉料理の「鴨と蕎麦」。肉厚の鴨肉がとてもおいしかったです。スタッフの方が、途中でグラスに入ったわさびの一口かき氷のようなものを持ってきてくださって、それを鴨肉の上にのせて、味変していただきました。

デザートは「タルタ・デ・サンティアゴと奈良の栗」。タルタ・デ・サンティアゴはスペイン伝統菓子のアーモンド・ケーキですが、泡々で隠れていますね。左は奈良の栗を使ったアイスクリームです。鹿の絵の描かれたかわいい食器は、こちらも赤膚焼です。

食後の飲み物はコーヒーなどもありましたが、せっかくなので奈良のお茶3種類の中から、紅茶(奥)とほうじ茶(手前)をいただきました。色が淡くて驚きましたが、お味はまぎれもなく紅茶とほうじ茶。まろやかで優しいお味でした。


小石川「わたべ」さんのうなぎ

2024年02月24日 | グルメ

うなぎが大好きな夫の希望で、文京区・小石川にあるうなぎ料理専門店「わたべ」さんに行ってまいりました。場所は春日駅から歩いてすぐ。偶然ですが、以前友人が住んでいたマンションの1階でした。^^

創業昭和23年のうなぎ料理の老舗で、当初から70年以上継ぎ足してきたというタレを使用。蒸したてをふっくらと焼き上げる、東京伝統のうなぎがいただけます。店内はきりりとした老舗らしい佇まいで、スタッフの細やかな心配りにも感激しました。

こちらのお店では、注文を受けてからうなぎを蒸し、焼き上げるため、それまでの間、ゆっくりとお酒とお料理が楽しめるコースをいただきました。先日、京都でうなぎの白焼きをいただきましたが、夫は私に、東京の白焼きも食べさせてあげたいと思ったようです。

もともと代々魚屋を営んでいたというだけあり、お造りも絶品でした。

お酒は、本日のおすすめという、石川県の「手取川」をいただきました。すっきり、きりりとした口当たりで、お造りやサラダによく合いました。

最初の一品は、天ぷら。しらうおと、ふきのとうの2種類を、お塩とすだちでいただきました。しらうおは大葉で巻いてありましたが、淡泊でむっくりとした食感があっておいしかったです。ほのかな苦みを感じるふきのとうは、春ならではのお味でした。

お塩でいただいたので、どちらも素材そのもののお味が堪能できました。

しらすと水菜のサラダ。シンプルな和風ドレッシングであえてあり、さっぱりといただきました。

これはコースに入っていないお料理ですが、レバー串をいただきました。うなぎのレバー? 肝串とはどう違うの? と思いましたところ、レバーは肝臓で、肝は内臓を指すようです。肝吸いに入ってる肝はひょろりと長いですが、うなぎのレバーはフォアグラに似ていました。

うなぎ一匹からレバーが少ししか取れないため、一串に8匹分くらいのレバーを使っているという貴重な一品です。

ここで次のお酒。夫の好きな新潟の「久保田」をいただきました。クセがなくて飲みやすく、人気のあるお酒です。先ほどは、モダンなうすはりの酒器でしたが、土ものの酒器も趣があってすてきです。

白焼きです。蒸さずに焼いているということでしたが、身がふっくらとして柔らかく、絶妙な焼き加減でした。おろし山葵、たたいた粒山椒、小葱のみじん切り、お塩でいただきましましたが、特に山葵がよく合いました。

そしていよいよ、うな重が運ばれてきました。お重箱の絵が気になりましたが、これはなんの木でしょう。朴?栃?後でネットであれこれ画像を見比べて、柏の葉かな?と推測していますが、お店の方にお聞きすればよかったです。

何はともあれ、ふたを開けると、お重箱にきっちりと収まったうなぎの端正な美しさに感動しました。あっさり、すっきりとしたタレが主張しすぎず、ふっくらとやわらかいうなぎを引き立てます。これまでの人生で一番、というくらいおいしいうなぎでした。

食後のデザートは和三盆のアイスクリームでした。ほのかな甘さが口の中で儚く溶けて、食事の後の心地よい余韻を味わいました。


Dining33 @麻布台ヒルズ

2024年02月10日 | グルメ

2023年11月にオープンした麻布台ヒルズの森JPタワー33階に入っているフレンチレストラン、Dining33 でバースデイ・ランチをいただいてきました。

オテル・ドゥ・ミクニ (一時閉業中) の三國清三シェフがプロデュースするこちらのレストランは、東京タワーを目の前に食事が楽しめる絶好のロケーションです。この日はランチのコースをいただきました。

まずはお飲み物ですが、こちらのレストランではお味の想像がつかないユニークなオリジナル・カクテルが何種類もあったので、試してみることにしました。

低いグラスに入っているのは、フロマージュ フィズ。なんとブルーチーズ、ラム酒、ベルガモット、ココナッツ、パイナップルという組合せです。透明ですが、飲むとわずかに青カビの風味がします。ブルーチーズを溶かした上澄みだけを使っているのかな?と想像しました。

私はノンアルコールのハーバルピーチにしました。白桃、ルイボス、ローズヒップ、大麦という組合せですが、濁ったカクテルというのが意外でした。白桃が入っていますが甘すぎず、ルイボスの清涼感がありました。

奥に見えるのは奥会津金山天然炭酸水というスパークリングのミネラルウォーターです。どこかで見たボトルと思ったら、以前銀座レカンでいただいたお水でした。

アミューズは、たまねぎのムース。上に小さく刻んだうどが2片のっていて、春の香りがしました。

パンはフォカッチャでしょうか。ピザ生地のようでもあり、インドのナンのようでもありました。のびがよくふかふかしています。にんにくをオリーブオイルでのばしたペーストをつけていただきますが、にんにく特有の香りがなくて感動しました。

前菜は、紅富士サーモンと深谷もやしのマリネ赤いサラダ、レモンドレッシング。ここからは2人分が1枚のお皿でサーヴされ、自分たちで取り分けていただきます。フランス料理にもやしという組合せがおもしろい。

赤いサラダには、トレヴィス、赤ピーマン、ビーツ、ピンクペッパーなど。上のもじゃもじゃは、ビーツを素揚げにしたものだそうです。赤いサラダというと、軽井沢の万平ホテルでいただいたディナーを思い出します。

お魚料理は、スズキのグリエ、春キャベツ、新牛蒡、新じゃが、新玉葱、ミニトマト、アンチョビソース。これも2人前がひとつのお皿にのっていて、取り分けていただきます。最近は、牛蒡をフランス料理に取り入れるのもポピュラーになりつつありますね。

こんな風に取り分けてみました。ソースを控えめにかけたので、野菜そのもののお味が存分に楽しめたように思います。

お肉料理は、ホロホロ鳥の山菜とフォアグラ詰め 山菜ヌイユと株とりなめこ、ソースレフォール。ホロホロ鳥の包み焼きがどかんとのって、ソーセージみたい。上にセージの葉がのっています。こちらも取り分けていただきます。

メニューにはソースレフォール (ホースラディッシュソース) とありましたが、間違いかもしれません。お代わりのパンはバゲットでした。

こんなに大きななめこは初めて見ました。ねばねば感もありません。パスタはバジル?と思いましたが、山菜が練り込まれていたようです。

ホロホロ鳥の中に、ふきのとうなどの山菜とフォアグラが詰め込まれています。わずかな苦みが春の味覚。淡泊なホロホロ鳥によく合いました。

デザートは、キウイのデリス 青りんごのソルベとライムのジュレと泡・金柑のシブスト・サフランのアイス。

すっかり忘れていましたが、予約の時にバースデイのことをお伝えしていたので、バースデイのメッセージとキャンドルをつけてくださり、バースデイソングをオルゴールで鳴らしてくださいました。

食後のお飲み物と小菓子は、マカイバリ茶園のオーガニックダージリンとパッションフルーツのマカロン。ティーコゼーが小籠包?のようでかわいかった。^^ 大きなマカロンもさわやかな酸味が広がってとてもおいしかったです。


TROIS VISAGES

2024年01月28日 | グルメ

お互いお誕生日が近いまだ~むさんと、今年もバースデイランチをいっしょに楽しみました。場所は東銀座・歌舞伎座から歩いて5分のフレンチレストラン TROIS VISAGES(トワヴィサージュ)さんです。今年もまだ~むさんが予約してくださいました。

私たちが一番乗りだったので、他のお客様がお見えにならないうちにパチリ。ナチュラルモダンな北欧風のインテリア。ステンレスのお鍋とツールで統一されたオープンキッチン。シルバーグレイのコックコートに身を包んだ若きシェフとスタッフたち。

すべてにシェフのぶれない思想が表れていて、それはお店のホームページからも伝わってきました。清潔な白木のカウンターと、個室がある空間は、お寿司屋さんに通じるものを感じました。(テーブルマットは、まだ~むさんも同じものをお持ちだそうですよ)

ランチのコースは、アフタヌーンティをイメージしたという、お料理2品+デザート4品というユニークな組合せ。3品目のデザートでおしまいと思った後に、次から次と魅力的なデザートが続いたのが、うれしいサプライズでした。

一皿目に使うというカラフルなエディブルフラワーの数々。ビオラやマリーゴールドなど何種類もありますが、冬なので少ないですが、とシェフはおっしゃいます。春夏はこの倍くらい花の種類が増えるそうです。

そして出してくださったのが、こちらのお料理です。チーズを作る過程でできるホエイを使ったムースで、下には旬の蕪と八朔が敷かれています。上にはエディブルフラワーがたっぷり。さわやかな酸味が口当たりよく、愛らしい一品でした。

一見ケークサレのように見えますが、ぱりっとした食感のパンでした。クリーミィなバターとともに。

2皿目はガレット・デ・ロアにインスパイアされたという一品。ガレット・デ・ロアはフランスで、クリスマスが明ける1月6日のエピファニー(公現節)の日に食べるお菓子。アーモンドクリームを詰めた大きなパイ菓子で、

中に小さなフェーブとよばれる小さな陶器のおもちゃ(もともとはそら豆)を入れて作ります。家族そろってガレットを切り分けて食べる時、フェーブに当たった人がその日一日王様になれる、というおみくじ的な要素もあるようです。(参考過去記事

小さめに焼いたパイをまだ~むさんと2人に切り分けてくださいました。オリジナルのアーモンドクリームの代わりにミートパイとなっていて、マデラ酒を使ったソースとにんじんのマッシュが添えられています。

どちらか一人にフェーブの代わりの白花豆が入っているということでしたが、当たったのはまだ~むさん。

オリジナルのガレット・デ・ロアでは、フェーブが当たった人は王冠をあたまに冠りますが、お店ではにんじんで作った小さな王冠まで用意してくださっていました。レンズ豆の台座にのっています。この遊び心が楽しい!

シェフから、7月にはツール・ド・フランスにちなんで、自転車の車輪に見立てたパリブレストを使ったお料理を用意されるとお聞きして、こちらもいただいてみたくなりました。

さて3品目からデザートのコースがはじまります。1皿目のデザートは、八朔の入った白ワインのゼリーの上に極薄メレンゲクッキー、その上に生胡椒をのせた一品です。今見ると、どことなくベイマックスみたい?

食べかけで失礼しますが、ベイマックスの下に八朔のゼリー。清涼感たっぷりの一品でした。

デザート2品目は、アールグレイのスフレの上にしょうがのアイスクリーム、その上にはちみつ、一番上に蜂の巣に見立てた六角形のチュイール。

ふわふわあったかスフレに、アイスが溶けて、あつあつひえひえのコンビネーションを楽しみました。アールグレイ、しょうが、はちみつという意外性のある組合せがよく合う! 繊細なチュイールは、崩すのがもったいないくらい。

3品目のデザートは、フランスの塩味のチーズを使ったクレーム・ブリュレに、パリッとしあげたチュイール、あまおうのソルベ、ハーブ。ハーブはいちごのへたに近いお味のものを選んだということです。

甘塩っぽいクレームブリュレは意外性があって、新鮮な驚きがありました。濃厚なクリームが、まるでグラタンのようでもありました。いちごのさっぱりしたお味がお口直し感覚でおいしくいただきました。

この日はハーブやお花をいろいろいただいたので、食後のお飲み物もハーブティで。

最後の小菓子を用意してくださっているところです。白木のお箱がまるでおせち料理のお重箱みたい。

ワンプレートに並んだ小菓子のなんてかわいらしいこと。カヌレ、カシスのギモーヴ、エスプレッソのミニシュー、きんかんチョコレート、ういろう、チーズクリームを使ったレーズンバターサンド。(右下のだけわからず)

どのお料理も驚きに満ちた唯一無二の一品で、違う季節にまた訪れたい!と思いました。シェフの気さくで穏やかなお人柄の中にも、材料やお料理に対する熱い思いが伝わってきました。

まだ~むさん、すてきなお店を予約してくださってありがとうございました。それからすてきなプレゼントも!(いつもいつもありがとうございます。)鶏さんのマッサージ、早速使っています。^^ また是非ごいっしょさせてくださいね。


新年を迎えて 2024 @千羽鶴

2024年01月02日 | グルメ

おだやかに晴れた元日、昨年と同じくホテルニューオータニで家族の集まりがありました。食事のあと、早めに帰って家でくつろいでいたところ、突然飛び込んできたニュースにのどかなお正月の気分が吹き飛びました。

一夜明け、少しずつ明らかになる現地の状況に衝撃を受け、心を痛めています。この度の地震で被災された方々のご無事をお祈りするとともに、一日も早く日常がもどりますことを心よりお祈り申し上げます。

メインロビーの大掛かりな生け花。

昨年のお正月と同じお部屋でした。床の間のすばらしいアレンジメント。

室内にモダンな坪庭が設えられています。

愛らしいテーブルフラワー。全員揃ったところで、めいめい好きな飲み物をお願いして、お食事がスタートしました。私は昨年と同じくノンアルコールのスパークリングワインをいただきました。

<先付け>ふぐ唐揚げと山菜天 烏賊鮟肝和え 甘鯛雲丹味噌煮 銀杏松葉 菜花辛子漬け 唐墨大根 焼茄子鴨生ハム巻

それぞれに趣向を凝らした、目に美しい、ひと口サイズのお料理たち。どれも印象的なおいしさでした。私は特に、小さなふぐの唐揚げと、さっぱりとした唐墨大根が気に入りました。

<お造り>炙りふぐ薄造り ポン酢 鮪 勘八昆布〆 浅葱 山葵 生野菜

炙りふぐはカルパッチョ仕立てで、ポン酢をつけていただきました。ふぐのこのような食べ方は初めてで、新鮮な感動がありました。

<中皿>揚げ京芋饅頭 柚子胡椒仕立て ずわい蟹 蒸し鮑 半兵衛麩

薄くスライスした蒸し鮑と生麩の入った京芋の揚げ饅頭は、もっちりとしてボリュームがありました。上にずわい蟹をのせてあんをかけた温かいお椀です。

<進肴>黒毛和牛フィレステーキ ポン酢添え 旬野菜

青磁の器が好きな私は、このお皿がとても気に入りました。柔らかいフィレステーキは、別添えのポン酢につけてさっぱりといただきました。

<食事>焼ふぐ白子とふぐ雑炊 揚げ米 浅葱京人参 ポン酢 香の物

ふぐを使った雑炊は、お祝いにふさわしい華やかでかわいらしい一品でした。

<水菓子>メロン あまおう苺 ほうじ茶アイスクリーム

メロンも苺も甘くてびっくり。ほうじ茶アイスは柔らかく、さっぱりといただきました。

この日の食事は、季節のふぐをさまざまな調理法でいただき、なんとも贅沢でした。全体的にポン酢でいただくお料理が多かった気がしますが、さっぱり味の好きな私にはおいしくいただきました。

ホテルは年末年始をすごくファミリーでにぎわっていました。日本庭園には振袖姿の若い女性のグループが、和気藹々と楽しそうで、微笑ましかったです。


アラビア料理を楽しむ &青の洞窟

2023年12月10日 | グルメ

この日は夕方渋谷で待合せして、渋谷スクランブルスクエアで夕食をいただくことに。12階のレストラン街で、日頃保守的な夫が、めずらしくアラビア料理が食べたいというので、この貴重な機会を逃さじと^^ CARVAAN TOKYO (カールヴァーン・トウキョウ) に入りました。

黒を基調にしたエキゾチックで洗練された空間は、渋谷にはめずらしく、大人が静かに食事をするのにぴったりの雰囲気でした。ふだんなかなかいただく機会のないお料理ということもあって、非日常的な気分が楽しめました。

クラフトビールをはじめ、めずらしいビールもいろいろありました。アラビア料理でビール?と思いますが、お店のHPによると、紀元前6世紀にはチグリス・ユーフラテス河畔で、紀元前3世紀にはナイル河畔で小麦が栽培され、ビールが作られていたとか。

左は、ライムピールとカルダモンの香りが楽しめるアラビアン・ライム・エール。右は、クラシカル・IPA (18世紀にイギリス⇒インドに輸送され、最近人気が高いインディアン・ペールエール) 。どちらも存在感のあるお味ながら、クセが強すぎず飲みやすかったです。

クスクスサラダ。北アフリカ発祥のクスクスに、色鮮やかな野菜とギリシャのレーズン、ナッツをあわせたモロッコ風サラダ。甘いレーズンと香ばしいナッツがアクセントとなって、後を引くおいしさです。家でも作ってみたくなりました。

オマーンの白身魚タジン。蓋つきのタジン鍋で運ばれてきました。写真ではわかりにくいですが、白身魚の切り身が2つ入っていてボリュームたっぷり。カラフルな野菜が目に美しい。数々のスパイスを使った、複雑でデリケートでまろやかなお味です。

スパイスを使っているのでカレーにも若干似ていますが、全体的にマイルドなお味で、淡泊な白身魚を引き立てています。

ラム肉とざくろのタジン。骨付きのラム肉を、甘酸っぱいざくろとオレンジの果汁で柔らかく煮込んだラムのタジンです。ラム肉がほろほろと柔らかく、クセがほとんどありません。ビーフシチューに似たお味でした。

ラムの旨みをぎゅっと閉じ込めた、滋味あふれるおいしさ。添えられてあるお米のような小さなパスタがもシチューによく合いました。タジン料理は全部で9種類ありましたが、どれもおいしそうで全制覇したくなりました。

***

食事の後は、渋谷の公園通りから代々木公園にかけてのエリアで開催されている「青の洞窟 SHIBIYA」を見に行きました。2014年から目黒川沿い、2016年に渋谷に移転して (コロナ期を除いて) 毎年開催されているクリスマスイルミネーションです。

その名の通り、青一色で彩られていますが、スポンサーがパスタソース”青の洞窟”の日清製粉ウェルナと知って納得です。^^

公園通りの並木道は木がまだ若いので、灯りが少なくてちょっと寂しかったですが、NHKの横のけやき並木の辺りは、77万球の青いLEDライトが点灯し、青の洞窟とよぶのにふさわしい、大迫力の風景でした。

クリスマスマーケットも開かれていて、昼も夜も楽しめるようになっているようです。この日はまだ始まったばかりで、そこまでの混雑はなかったですが、これからだんだん賑わってくると思われますので、おでかけの際にはお気をつけて。12/25まで開催されています。


GOOD MORNING CAFE & GRILL &愛宕山散策

2023年11月25日 | グルメ

11月初めのある休日、虎ノ門ヒルズの目の前にある GOOD MORNING CAFE & GRILL (以下GMC) にお昼を食べに行きました。

GMCは本店が千駄ヶ谷にあった頃、当時通っていた大学の社会人クラスの友人たちとよく行ったお気に入りのお店。クワトロフォルマッジとはちみつのピッツァというものを、初めて知ったのもこのお店でした。

虎ノ門のお店は車で前を通るたびに気になっていました。空きスペースに建てられたコンテナ造りのお店で、ずっと仮店舗だと思っているうちにいつの間にか10年ちかく経っていました。テラス席があり、休日のブランチやランチをのんびり楽しむのにぴったりの雰囲気です。

ランチメニューから私が選んだのはパスタのセット。食事の前にコンソメスープと、カポナータ、フリッタータ (イタリア風オムレツ)、きのこのオイル煮などの前菜盛り合わせ。

こちらはお店のシグネチャーメニューのグッドモーニングバーガー。グリルでぎゅっと焼き上げたパティが、シンプルながらとてもおいしい。細めに仕上げたフレンチフライもおいしくて手が止まらない。

この日のパスタは、シーフードのラグートマトスパゲティ。たたいて細かく刻んだシーフードは、ミートのラグーとはひと味違った食感でした。

食後にコーヒー (私はカフェラテ) をいただきました。ミルクのほのかな甘さが体に優しくしみわたります。

私たちは屋内の席にしましたが、壁が取り払われていて、テラス席のような解放感があるのが気持ちよかったです。

***

食事の後にすぐ近くの愛宕山まで散策しました。愛宕山は東京23区で一番高い山ですが、標高わずか25.7mです。江戸時代には眺めがよいというので浮世絵に描かれ、また日本で初めてのテレビ放送もこの山から発信されました。

虎ノ門ヒルズのレジデンス横の坂道を、のんびり10分くらい登ればそこが山頂です。^^

山頂には愛宕神社と、NHK放送博物館があります。愛宕神社は境内整備工事の真最中でしたが、お参りはできるようになっていました。境内の山茶花がきれいでした。

そして愛宕神社といえば有名なのが、出世の階段。

ひえ~っと言いたくなる急な階段ですが、ここは江戸時代に、徳川3代将軍家光公の命により馬にて階段を駆け上って梅の枝を取りに行って献上したという、曲垣平九郎 (くがき へいくろう) の故事にちなんで名づけられています。

階段を下りて見上げると、このような眺めとなっています。

この後は再び階段を上って、NHK放送博物館に寄りました。ラジオ・テレビ放送の歴史と、放送技術の変遷、昔の懐かしいテレビ番組、放送の最新技術の紹介と、無料ながらなかなか見応えがありました。