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セレンディピティ ダイアリー

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国立公文書館 バックヤードツアー

2019年09月15日 | おでかけ

7月に国立公文書館のバックヤードツアーに参加してきました。

アメリカに住んでいた頃、独立宣言や合衆国憲法のオリジナルを見ることができると知り、ワシントンD.C.のスミソニアンにある、国立公文書館を訪れたことがあります。公文書館と聞いて、かびくさい、閉鎖的な空間を想像していましたが、白亜の壮麗な建物の立派なホールに独立宣言等が展示されていて、誰もが気軽に見ることができることに感動しました。

日本にも国立公文書館があることは知っていましたが、なかなか訪れる機会がなく... ひょんなことから月に一度バックヤードツアーを開催していると知り、学校の夏休みを利用して参加してきました。場所は北の丸公園内、東京国立近代美術館の隣にあります。

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最初に国立公文書館の概要についてまとめた10分ほどのフィルム(ホームページでも視聴できます)を見てから、閲覧室、修復室、所蔵室を案内していただきました。

閲覧室は図書館のように資料が並んでいるのではなく、見たい資料を受付で申請すると、原本を持ってきてくださるというシステムです。資料は備え付けのPCのほか、自分のPCから探すこともできますし、デジタルアーカイブズで閲覧することも可能です。

修復室ではガラス越しに、専門のスタッフが古い資料を修復しているところを見学しました。日本古来の和紙は保存に優れているそうで、虫食いの資料に和紙の薄紙を当てて修復していました。今後の資料は徐々にデジタル化されていきますが、ハードの進化に応じてファイルを変換する必要があり、紙とはまた違う管理の難しさがあるそうです。

この後、地下の所蔵室を案内していただきました。ふだんは扉が閉まっているそうですが、この日はたまたま整備の方が出入りされていて、ちらっと中を見ることができました。書籍と違い、紙の資料は立てておくと反ってしまうので、このように横に重ねて保管しているのだそうです。

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最後に1階の展示室に案内していただきました。アメリカの国立公文書館では”独立宣言””合衆国憲法””権利章典”の3点(原本)がホールに展示されていましたが、日本の国立公文書館では”日本国憲法””大日本帝国憲法””終戦の詔書”の3点(複製)が入口に展示されています。

日本国憲法

大日本帝国憲法

特に興味深かったのは”終戦の詔書”です。差し迫った状況の中、緊急に作られたために、正式な文書であるのにも関わらず、ところどころに修正の書込みがあります。天皇陛下の印章も狭いスペースに無理やり押されていて、慌てふためく当時の様子が想像できました。

昨今日本において公文書の扱いの軽さが問題となっていますが、貴重な資料を管理して次世代に残していくことは、歴史を継承し、未来を作っていくための重要な責務であり、国際的な信用を高めるためにも、認識を改めなければならないという思いを強くしました。

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夏のお濠は、藻が大量発生して緑色になっていることが多いですが、帰りに北の丸公園を通って九段下に出ると、お濠がスイレンに埋め尽くされていました。@@

ちなみにこれは、同じ場所を桜の季節に撮った写真です。^^


ブルーベリー狩り2019

2019年08月25日 | おでかけ

カフェでお昼をいただいた後、練馬区の観光農園にブルーベリー狩りに行きました。練馬区には約30か所のブルーベリー観光農園がありますが、我が家は毎年案内状を送ってくださる ”ファーム大泉学園” さんに伺います。

ブルーベリー観光農園(練馬区公式サイト)

ブルーベリー狩りのシーズンは7~8月。例年はだいたい7月半ばに伺いますが、今年はばたばたしていて、お盆休みになってしまいました。朝、予約の電話をした時に「ブルーベリーはまだありますか?」とうかがうと「そろそろ終わりですが、まだありますよ」とのお返事。名前も覚えてくださっていてうれしかったです。

この日も昼間は真夏の陽気でしたが、夕方ごろに伺いましたので、暑さも少しマイルドになっていてよかったです。今年は畝のところに、ブルーベリーの名札がついていました。「この辺はまだたくさんありますよ」と案内されたところは、オクラッカニーという品種でした。

美しいグラデーションにうっとり... ですが、摘む時にはなるべく色の濃い大粒のものを選びます。

たわわに実った色の濃いブルーベリーは、甘酸っぱくてとてもおいしい。ついついつまみ食いしながら摘んでしまいます。

今年は例年より少なめですが、それでも大きなコンテナに2つ分、2.4kgになりました。すぐに食べる分は冷蔵庫に、残りは冷凍庫に入れて少しずつゆっくりと楽しみます。

【関連記事】
ブルーベリー狩り 2018
ブルーベリー狩り 2017
ブルーベリー狩り ~2016

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最近、あまりの暑さで食欲がない朝は、朝食にシリアルをいただいています。

いつもはコーンフレーク、グラノーラ、ミューズリーを数種合わせ、ドライフルーツ&ナッツ、バナナをのせますが、これにさらにブルーベリーものせました。

豆乳をかけていただくと、お茶漬けのような感覚で、食欲がなくてもさらさらといただけます。ヨーグルトにも、ブルーベリーとチアシード、はちみつをかけて、ヘルシーな朝食になりました。


神宮外苑花火大会 2019

2019年08月11日 | おでかけ

昨日は、お盆休みで帰省している息子も交えて、毎年恒例の「2019 神宮外苑花火大会」に行ってきました。神宮外苑内に3つの会場があり、例年はメイン会場の神宮球場で見ているのですが、今年はチケットを取るのが遅れて、初めて秩父宮ラグビー場で見ることに。

花火大会の前に開催されるライブコンサートも、巨大モニターを通じて見ることになりますが、伝統あるラグビー場のスタンドに座ってお弁当を食べながら、ピクニック気分でのんびり花火を待つのもなかなかよいものでした。

ちなみに今年のコンサートは、倖田來未さんのあと、トリを飾るのはゴールデンボンバーでした。歌というよりバラエティショー?!といった感じですが^^ 大いに盛り上がりました。

スタンドから見たまわりの風景。モニターの向こうに見えるのは、花火カラー?のドコモビルです。空もいい感じに暗くなってきました。ゴールデンボンバーの「女々しくて」に合わせてカウントダウンがはじまり、いよいよ7時半から花火が打ちあがりました♪

ひゅ~、ドーン!

私の下手な写真だと、なんとか星雲か、カンディンスキーの絵といった感じですが、色とりどりに花開く花火や、パチパチときらめく花火、何段階かに分かれてはじける花火と、次々と打ち上げられる花火はどれも美しかったです。

途中、火花が会場の外で見ていた人のところに落ちるというアクシデントがあったようで、花火大会も5分ほど中断しましたが、あとで聞いたところでは、軽傷ですんだようでほっとしました。

帰りは銀杏並木側に出たら、意外と人の流れがスムーズで難なく帰れました。真夏の夜を満喫しました。


神代植物公園 バラと温室の花々

2019年07月28日 | おでかけ

ようやく前期の試験が終わって、ひと息ついたところです。だいぶ間が空いてしまいましたが、5月半ばに行った神代植物公園のことを書き留めておきますね。深大寺散策の続きです。

神代植物公園は、広大な緑の中、四季折々の花々が美しい公園ですが、中でもバラ園のすばらしさで知られています。この日はバラのスティッチの入ったワンピースを着て、うきうきしながらでかけました。ちなみに前回の記事はこちらです。

神代植物公園 春のバラフェスタ (2016.06)

409品種5200本のバラの中から、いくつか厳選してご紹介しますね。

クリスチャン・ディオールという名のフランスのバラ。目の覚めるようなローズピンクに心を奪われました。

前回も気に入ったエメラルド・アイル。淡いグリーン~ピンクのグラデーションがとてもきれいです。ちょっぴりロココな花びらも愛らしい。

今回は、日本のバラの清楚な美しさが心に残りました。これは、新雪という名の白いバラ。気品あふれる美しい白です。

ミスティ・モーニング。富吉紀夫さんというお名前がありました。ほんのりアプリコットがかったピンクが初々しく愛らしい。

麗らかなメロディー。佐藤亘さんというお名前がありました。聴こえてくるのは、モーツァルト、シューマン、それともメンデルスゾーンでしょうか。

フレグラント・アプリコットという、アメリカのバラ。淡いアプリコットカラーが美しい。

バラのソフトクリームでひと休みしました。この日のバラ園はすごい人、人、人...でしたが、少し雰囲気が伝わるでしょうか。

温室のお花もいくつかご紹介しますね。どれもピンクのお花です。

シクンシという花です。インドからインドネシアにかけて分布する花で、咲き始めは白ですが、午後にかけて赤くなるのだそうです。とてもかわいい花ですね。

メディニラ・マグニフィカ。フィリピン原産だそうですが、いかにも南国らしい華やかさ。

メキシコ原産のコエビソウ。どことなくゆでた海老に似ています。

シャクヤクもみごとでした。こちらも大好きな花です。


深大寺散策

2019年07月10日 | おでかけ

5月半ばのことですが... この日は調布市にある、神代植物公園にバラを見に行きました。植物公園の駐車場に車を停めてから、まずはすぐ近くの深大寺界隈で、お昼にお蕎麦をいただくことにしました。

深大寺の門前町は、江戸時代にさかのぼったかのような趣のある街並みに、20数軒のお蕎麦屋さんが軒を連ねています。

深大寺お蕎麦屋さんマップ(深大寺そば組合加盟店のご案内)

江戸時代、このあたりの土地は米作りに向かなかったため、蕎麦を作って深大寺に納めていたそうです。お寺で蕎麦を打って来客をもてなしたのが、深大寺そばのはじまりといわれています。今はこの近くにそば畑はほとんどありませんが、たくさんあるお蕎麦屋さんが当時の名残りをとどめています。

前回訪れた時は、深大寺通りにある湧水さんに入りましたが、今回は深大寺の山門からほど近い「青木屋」さんに入りました。美しい緑の木立の中にある、老舗らしい佇まいのお店です。お座敷もありましたが、気持ちのいい陽気だったので、私たちは外のお席に案内していただきました。

外に張り出したテラスの横を清水が流れ、新緑の美しさが目にまぶしい。

私は天ぷらそばをいただきました。お値段は良心的でしたが、おそばはコシがなくて柔らかく、蕎麦の香りがしなかったのがちょっと残念。でも、お店のロケーションと雰囲気は最高でした。

植物公園に入る前に、深大寺と周辺を少しだけ散策しました。深大寺は733年に創建された、都内では浅草寺の次に古い、歴史のあるお寺です。毎年3月に開かれる「だるま市」も有名です。

”ゲゲゲの鬼太郎” の作者、水木しげるさんが調布市に住んでいたという縁で、参道には鬼太郎グッズとカフェを併設した ”鬼太郎茶屋” というお店もあります。


漱石山房記念館

2019年06月25日 | おでかけ

少し間が空いてしまいましたが... 神楽坂散策の続きです。いつもはこの後、かもめブックスと la kagu に寄るのがお決まりのコースですが、この日は 新宿区立漱石山房記念館 まで足を延ばしてみました。

ここは、夏目漱石が1916年に亡くなるまで、9年間をすごした場所です。漱石生誕150年を記念して、2017年に開館しました。住宅街に佇む、モダンでおしゃれなミュージアムです。

漱石は、喜久井町(現在の早稲田駅の近く)で生まれ、ここ早稲田南町で生涯を閉じました。早稲田・神楽坂界隈には漱石ゆかりの地がたくさんあり、小説にも数多く登場しています。

ミュージアムの裏手は、漱石公園として整備されています。この石塔は ”猫の墓"といって、「吾輩は猫である」のモデルとなった福猫のほか、漱石が飼っていた文鳥と犬を供養しています。

ミュージアムでは、漱石が暮らした「漱石山房」の一部が再現されているほか、資料や初版本などが展示されています。写真は、漱石の書斎の再現展示です。写真をもとに部屋の広さを割り出し、県立神奈川近代文学館が所蔵する資料をもとに遺品を再現製作したそうです。

部屋は10畳の板の間で、花模様のペルシャ絨毯が敷かれ、紫檀の文机が置かれています。愛用の文房具や、所狭しと積み上げられた書籍など、漱石の息遣いが聞こえてきそうな、温かみのある空間でした。

2階の展示や、地下の図書室を見た後に、1階の CAFE SOSEKI (カフェ・ソウセキ) でひと休みしました。入口では福猫ちゃんがお出迎えです。

ほうじ茶といっしょに「吾輩は猫である」に登場する空也さんの最中をいただきました。空也さんの最中は予約しないといただけない幻のお菓子。思いがけずにいただけて感激しました。

早稲田駅から帰ったので、駅近くの ”夏目漱石誕生の地” に寄ってみました。碑が立っていますが、跡地はやよい軒となっています。^^


港の見える丘公園の花々

2019年05月31日 | おでかけ

間が空いてしまいましたが、横浜元町の洋食屋さんの続きです。このあとは、何十年かぶりに港の見える丘公園を訪れましたが、しばらく見ない間にすっかり美しく変わっていて驚きました。@@

元町から、かつてのフランス領事館の跡が残るフランス山を上ると、新緑の木立の間から、白い貴婦人のようなマリンタワーが見えました。さらに上ると視界が開け、展望台に出ます。

展望台からは横浜港全体が見渡せますが、山下公園や大さん橋などのいわゆる横浜港らしい風景ではないので、私が子どもの頃はよく、”港の見えない”港の見える丘公園と揶揄されていました。^^ でも今は、横浜ベイブリッジがちょうど目の前に見えて、横浜港らしい風景になりましたね。夜景もきっときれいでしょうね。

展望台には華やかな花壇があって、ガーデンベアというキャラクターがお出迎え。さらにその先、沈床花壇からイギリス館にわたって、広大なフラワーガーデンとなっていて驚きました。園内の案内を見ると、2016年にリニューアルされたそうです。

沈床花壇は「香りの庭」として整備されていました。噴水を中心に、ダマスク、フルーツ、ティー、ミルラという4つのエリアに分かれていて、それぞれのテーマに合わせた香りのバラが集められているそうです。

バラの季節にはやや早く、まだ花数は少なかったですが、ノースポールやビオラなど、足元を飾る花壇の花々がきれいでした。

4つのエリアには、バラのアーチが設けられていて、花が咲く時期には、バラの香りが降り注ぐ中を散策できるようになっています。また、バラの時期以外にも100種類以上の香りのある植物が植えられていて、季節ごとにいろいろな植物の香りが楽しめます。

香りの庭からイギリス館の方に移動すると、かつてのバラ園が「イングリッシュローズの庭」として、より美しく整備されていました。

ハーブや野草を取り合わせた、優しい彩りに心がやすらぎます。

イギリス館は、かつてイギリス総領事公邸だったところで、内部が公開されているほか、コンサートや集会などにも利用されています。

野ばらを思わせる素朴なバラが、とても愛らしかったです。


小石川植物園 ナンジャモンジャとハンカチの木

2019年05月14日 | おでかけ

GWの記録です。この日は文京区の小石川植物園に春の花々を見に行きました。もとは江戸時代に徳川幕府が開設した小石川御薬園で、明治10(1877)年に東京大学附属の施設となりました。

広大な敷地には、南のソテツから北の針葉樹林まで、何千種類もの植物が栽培されていて、園内を歩くとまるで日本を一周するように、さまざまな植生を体験できます。受付の方から、今はちょうど藤とつつじとハンカチの木が見頃ですとうかがいましたが、輝くような新緑の中、気持ちのいい散策となりました。

美しい青もみじ。種を飛ばすための小さな赤いプロペラがたくさんついていました。

林の中をのんびり散策しながら、一番奥にある日本庭園へ。背景に見える赤と白の洋館は旧東京医学校本館です。中に入るには植物園を出なければならないので、今回は外からだけ見ました。

日本庭園とレトロな洋館が不思議とよく合います。きれいに刈り込まれたツツジがとても美しかったです。

そろそろ終わりかけでしたが、サトザクラ 晩都(オソミヤコ)という愛らしい八重桜。

オフィーリアが出てきそうな池

楚々とした美しさに惹かれました。サクラバナ(学名:Rosa Uchiyamana Makino)という名前がついていました。(あとで調べるとサクライバラとも)

最近は園芸種でもよく見かけますが、タニウツギかしら? これも大好きな花です。

園の中ほど、林の中にハンカチノキがありました。ハナミズキに似ていますが、こちらは少し長めの白い苞葉が2枚。ひらひらとして、ハンカチのようです。

石の上に落ちていました。2枚の苞葉は、大きさが違うのですね。

ゴッホの「アイリス」を思い出しました。奥に見えるのは改築中の温室です。

ツツジ園では、赤・白・ピンクのツツジがきれいでしたが、見慣れない黄色いツツジに目が留まりました。北アメリカ原産で、Rhododendron Austrinumという学名がついていました。アメリカでは、Native AzaleaとかYellow Azaleaとか呼ばれているようです。

最後に、この季節に咲くナンジャモンジャの木を探しました。案内図に名前がない...とその場でスマホで調べたら、正しくはヒトツバタゴというんですね。

清々しい白い花がとてもきれい。心が洗われました。

林の中で、ひときわ輝いていました。


サントリーホール オープンハウス2019

2019年04月07日 | おでかけ

アークヒルズで開催された「サントリーホール オープンハウス2019」に行ってきました。毎年、桜の季節に合わせて開催されるイベントで、コンサートやガイドツアー、子供向けのアクティビティなどが用意されています。アークのカラヤン広場では、ファームマーケットやインターナショナル料理の屋台も出て、大賑わいした。

イベントがはじまる11時に合わせて訪れると、すでにたくさんの人たちでいっぱい。コンサートを聴くための長い列ができていてあせりましたが、この日開催された4つのミニコンサートも、ガイドツアーも全部参加できて、大満足の楽しい一日となりました。

最初に、大ホールで開催されるパイプオルガンのコンサートを聴きました。荒井牧子さんによる演奏で、バッハのトッカータとフーガ、R・シュトラウスのツァラトゥストラはかく語りきなど。右上のディスプレイに演奏者の手元と足元が映され、手と足の動きを興味深く見ることができました。

サントリーホールは名指揮者カラヤンの意見を取り入れて設計され、1986年にオープンしました。ステージを取り囲むように後ろ側にも席があるという作りは国内初で、当時大きな話題になりました。こういう作りをヴィンヤード(ブドウ畑)スタイルというのだそうです。パイプオルガンはオーストリアのリーガー社によって製作されました。

後でガイドツアーでうかがった話では、パイプオルガンは麦の穂を模したデザインで、垂れ下がった木の部分はブドウの房を表しているそうです。また、天井から垂れ下がった照明はシャンパンの泡を表し、壁の素材はウィスキーの樽と同じホワイトオーク...とサントリーらしく、どれもお酒と関連があるのがおもしろかったです。

この後は、引き続き大ホールでオーケストラのコンサートを聴きました。和田一樹さん指揮、横浜シンフォニエッタによる演奏で、メンデルスゾーンのヴァイオリン協奏曲、ドヴォルザークのスラブ舞曲、ブラームスのハンガリー舞曲など。ヴァイオリンのソロは14歳の天才ヴァイオリニスト、渡邉響さん。超絶技巧に圧倒されました。

お昼のあとは、小ホールにてオペラ「フィガロの結婚」のハイライトシーンが、ピアノと5人の歌手によって上演されました。歌手たちはサントリーホールのアカデミーの研究生たちで、フレッシュで透き通るような美しい歌声、演奏に魅了されました。

小ホールは室内楽用のホールで、サントリーが世界で初めて開発した青いバラにちなみ、”ブルーローズ”と名付けられています。説明はありませんでしたが、今見るとここの壁も麦の穂がモチーフになっていますね。

その後は、柳田茄那子さん(ヴァイオリン)、田辺純一さん(チェロ)、岩下真麻さん(ピアノ)によるピアノトリオのコンサート。ベートーヴェンの幽霊、マスネのタイスの瞑想曲、ショスタコーヴィッチのピアノ三重奏曲のほか、各楽器のソロの演奏もあり、心躍るひとときでした。

ガイドツアーでは、大ホールのステージの後ろ側、パイプオルガンの前の席からホールを見渡しました。ここはP席とよばれ、かっこいい指揮者を正面から見たい、演奏者の目線で聴きたいという人に人気のある席だとか。たしかに前の席とは一味違った鑑賞体験となりそうです。

最後にホール前にある謎のオブジェ。車輪のようにも見えますが、断面を見ると、サントリーホールのロゴマーク「響」の形になっているそうです。サントリーホールは好きな音楽ホールのひとつですが、こんなにたくさん秘密が隠されていたなんて驚きました。身近に感じられてますますファンになりました。


千駄木腰塚さんでお買いもの &谷中ぎんざ散策 

2019年03月18日 | おでかけ

先日、急に思い立って千駄木・谷中まで出かけてきました。家を出る時は雲ひとつない青空でしたが、地下鉄の千駄木駅を出ると、空が真っ暗。間もなく雨がぱらぱらと降り始めました。幸い一時的な雨でしたが、傘があってよかったです。

この日の一番の目的は、以前から気になっていたお肉の千駄木越塚さんを訪れること。あわせて谷中ぎんざもぶらぶらしたいと思っていました。谷中ぎんざは久しぶりでしたが、いつもながらの大賑わい。バッグ屋さんのMOTHERHOUSEが出店していたり、トルコ雑貨のお店ができていたり、いろいろ発見がありました。

まずは、千駄木腰塚さんへ。ブログで教えてくださる方がいて、以前からこちらの自家製コンビーフやベリーハムを食べてみたいと思っていました。精肉も充実していましたが、クーラーボックスがなく家まで持ち帰るのが心配だったので、この日は加工肉ばかりいろいろと。

豚バラ肉で作った人気のベリーハムはスライス、しゃぶしゃぶ、厚切りと3種類。この他、リオナソーセージ、フランク、コンビーフ、コンビーフを使ったルーベンサンド。どれも少しずつにしましたが、全部で結構な量になりました。しばらく楽しめてうれしいです。

お店を冷かしながら谷中ぎんざの商店街を抜けて、夕やけだんだん(階段)の上からパチリ。この頃には雨も上がってよかったです。改めて見ると電線がすごいことに...@@ これもまた、ザ・日本の風景ですね。

夕やけだんだんを上ったところにある、暮らしの道具 谷中松野屋さん。ブリキのたらいや洗濯板など、昭和の名品がいろいろあります。洗濯板は、息子の靴下やワイシャツの首回りを洗うのにどれだけ役に立ったことか...

この日はスニーカー用にブラシを買いました。毛が密にあってすごくいいものです。下のバターナイフは、竹工芸 翠屋さんで見つけました。

さらに日暮里駅方面に歩いて、佃煮舗 中野屋さんではぜの佃煮と、とら豆の甘煮を購入。

そして、中野屋さんの向かいにある谷中せいべい 信泉堂さんでおせんべいを。中野屋さんも、信泉堂さんも、包み紙がまた味わいがあってすてきです。

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この日の夜は、谷中ぎんざの肉のすずきさんで買ったコロッケとメンチをいただきました。

コロッケ屋さんだけで何軒もあったので、直観でこちらにしましたが正解でした。ちょっと多いかな?と思いきや、結局ペロリと食べてしまいました。

こちらは越塚さんのルーベンサンド。自家製コンビーフがサンドしてあります。

後日いただいたものは、また改めてご紹介させていただきますね。