先日、職場で若い独身女性が源氏物語談義をしていました。ちょうど私も源氏物語を読んでいる所だったので「どうして知ってるの?」と聞きました。彼女たちはマンガの源氏物語を高校生の時に読んだということでした。お姫様の顔が一人ずつ違っていてとてもわかりやすいから、マンガを先に読んだ方がいいと薦められて全13巻貸してもらいました。確かに読みやすいし面白いのですが、お姫様や殿方がどれも一緒に見えて違いがよくわかりません。お話しの内容から誰か判断して読みました。マンガを読み慣れていないからでしょう。源氏物語はあらゆる恋愛の場面を想定して女性の心理や男性の心理、人の世の幸不幸が書かれています。紫式部は経験豊富な人だったのか、観察力が人一倍あったのか、想像力が巧みだったのか、たくさんの恋愛が身の回りにあふれていたのかと思いました。それらのすべてを兼ね備えた方だったのでしょう。高校生の時に源氏物語に出合ってどんな風に感じたのか、とても興味を持ちました。職場で若いお嬢さんと一緒になって源氏物語談義をするのが楽しみです。今年は源氏物語千年紀でそのぎりぎり最後の日に読み終えられて良かったです。この次は作家が書かれた解説付きの「源氏物語」を読んで、いつかは原文で読みたいと思います。
写真は人形作家「森小夜子」さんの源氏物語展で撮らせていただきました。
お気に入り度:★★★★★ マンガ本 大和和紀作 全13巻 借り物
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます