7月2日(金)に2回目のワクチン接種をしたので土日は家で大人しくするように、図書館で「風神雷神」の本を借りて準備していました。副作用は腕が痛い程度で大したことはありませんでした。それでも遅れて症状が出てくる人もあると聞いたので、消化の良いもの、簡単に作れるものなど用意して、あとはひたすら読書を楽しみました。原田マハさんの作品は本当に面白くて、上下巻とも家でゆっくりしている間に読み終わりました。16世紀、ローマへ遣わされた遣欧使節団と京都の扇屋生まれの俵屋宗達のお話です。私は歴史や日本画に全然興味がわかないのですが、初めて面白いと思いました。長崎から船でアジアを経由して喜望峰をまわり、ポルトガルから長い道のりを経てローマに行きつきます。その間にもいろいろな人、街、絵画に出合い、とうとうローマバチカン市国でローマ法王に謁見しました。システィーナ礼拝堂の天井画の美しいこと、私は大塚国際美術館の陶板複製画の実物大で見たことあるので想像できました。下巻はカラヴァッジョが登場し、宗達と原マルティノとの友情に感動しました。終りに近づくと日本に帰っても織田信長は亡くなって世の中が変わっているのでどうなるのかと心配になりましたが、そこは途中で終わっていました。これは小説ですので史実に基づいているところとそうでないところがありますが、とても面白かったです。
2021-7-5(月) 図書館資料 請求番号:913/ハラー1,ハラ―2