原田マハ作「本日はお日柄もよく」。題名から想像できるように、結婚式のスピーチからお話が始まりました。結婚式のお話から始まった小説は政界の話へ展開していきます。それも何か身近なお話で「政権交代」とか「郵政民営化」とかつい最近経験してきたことが出てきます。ひょっとしたら私達も言葉の力・魔力で投票したのだろうかと考えさせられます。そして期待して投票した結果が・・・まあそれはおいといて。結婚式のスピーチ、昔私も友達の結婚式でスピーチしたことがありました。スピーチする前にこの本を読んでいたらもっと素晴らしいスピーチになっただろうにと残念でした。いったいスピーチは誰のためにするのでしょう?このあたりからよく考えて、話し方のコツをつかんだら感動を呼ぶものになりそうです。とても面白い小説で実用書ではありませんが、これからスピーチされる方にもお薦めの本です。
お気に入り度:★★★★★ 図書館資料 請求番号:913/マハ