吉田修一作「静かな爆弾」を読みました。耳の不自由な女性とジャーナリストの恋のお話です。読み終わってさて、題名は何だったかな?と思いました。いつもは題名に惹かれて読んだり、題名を忘れることはなかったのに不思議に思いました。この本を薦めてくれた友達に題名を覚えているかと聞いたらやはり覚えていませんでした。一緒に考えて、私のほうが先に思い出しました。その時やっと題名の意味がわかりました。主人公の早川俊平はバーミヤンの大仏が破壊された事件の真相を追う取材をしていました。この辺りでは「爆弾」で破壊されたことと何か関係があるなと思っていました。でも「静かな」とついています。それでなかなか小説と結びつかなかったのだと思いました。静かな爆弾は破壊とわからずに進行するのでこんなに怖いものはないと思いました。最後は一気に読みました。
お気に入り度:★★★★★ 図書館資料 請求番号:913/ヨシ