三男にラジオ体操は体に良いのでするようにと勧められました。それで2007年の2月から毎朝6:30にNHK教育テレビを見ながらするようになりました。私は低血圧で朝は目が覚めずぼんやりしていたのが、体操すると目がすっきりと覚めて気持ちが良く、今日まで続いています。先日、図書館で「素晴らしきラジオ体操」ー高橋秀実著ーの本と出会い借りてきました。ラジオ体操に行く人のことを自称『ラジオ体操人』と言うそうです。主に東京のラジオ体操人のことが書かれているのですが、年中欠かさずラジオ体操に行き、決まり文句は「槍が降ろうがラジオ体操」だそうで、雨に濡れても風邪はひかないらしいです。なぜなら「ラジオ体操していますから」犬を連れてラジオ体操にやってくる老婦人は一日おきに人工透析を受けておられても「健康です」と言われ、隣の老婦人と乳房を揉み合い、転移した乳ガンの話に花を咲かせたりして、作者が「本当に大丈夫ですか?」と問うと「あたしは誰が何と言おうと、ラジオ体操のおかげで健康です」と仕舞いには怒られるそうです。また、この本にはラジオ体操の歴史が詳しく書かれています。ラジオ体操の発祥はアメリカのメトロポリタン生命保険会社でした。毎朝気持ちの良い音楽にあわせて体操をし、より多くの人を加入させ、加入から満期まで死なせずに確実に保険料を払い込ませるのが課題でした。日本のラジオ体操も戦争をはさんで紆余曲折があったようです。私は歴史より何よりラジオ体操人にビックリしました。ラジオ体操が終わると、朝のラジオ体操のリズムの余韻で今度は歩かれます。ほとんどのラジオ体操人は一日一万歩のノルマを自らに課しておられるそうです。その上、ラジオ体操人は朝だけでなく一日に何回もラジオ体操をしているそうです。恐るべしラジオ体操人!ラジオ体操人を一目みたい気持ちもあります。大阪でもラジオ体操人、健在なのでしょうか?あぁ~私はテレビ体操人でよかった。
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